2ntブログ

2012年01月

嗜好まとめ

ショコラなら翠派
パルフェなら里伽子派
ままらぶなら小雪派だけどかおりも捨てがたい
ダメ恋なら麻美派

あとは・・・
リトバスなら唯湖派
※恭介☓理樹ルートがあるならそっちを選ぶけどな!!!

と見てみると、僕は一色ヒカルの演技に弱いのか。
確かに上手いもんなぁ、メリハリ効いてて。
クスっと来るところと話を締めるところとの使い分けが良い。
僕も役者としてこうありたいものだと思います。いや、マジで。

あと、翠・里伽子・小雪に共通するのは世話焼きってことですかね。世話焼きな女の子好きです。応援したくなります。ダメ恋の美都子とかも良い線行ってたんだけどなぁ。麻美に勝てなかったなぁ。

てか、丸戸作品ばっかだな。
これ以外にやったのはアリスの大帝国と戦国ランス、みなとそふとのまじ恋、ぐらいかな?他は途中で投げてしまった。まじ恋も投げてしまいたかったけれど、いや、最後までやらないと悪口も言えまいと思って。。。

積んであるゲームは「家族計画」「この青空に約束を―」の二本。取り敢えず、今はままらぶのレビューを書くためにままらぶの三周目くらいをやってるので、それが終わってからかなぁ。

てか、テストが2月半ばにあって、それとほぼ重なって公演があるんで、ちょっとゲームを悠長にやってられないのですよ。いや、実際結構やってるけど、ままらぶのかおりルートを。




らんま1/2が全巻届く

ちょっと買ってみました。
全巻で1.5万くらいですかね。
最近贅沢してなかったので、ちょっとだけ奮発しました。

丸戸史明のシナリオには高橋留美子の影響が大きいとしばしば言われますから、それで読んでみようかなと思いまして。いや、どういう話かは知ってましたけど、実際読んだことなかったんですよね。でも、HERMITの二作品(ままらぶ、ダメ恋)はめぞん一刻の影響が大きいから、どうせ買うならそっちが良かったかな。多分、そのうちめぞん一刻も買います。

で、らんま1/2ですが、もうね、アイデアの枯渇ぶりが気の毒な感じなんだけど、それでも、乱馬と女性キャラの遣り取りとかが楽しくて、ついつい読んでしまうという、何だか読者としては負けた感じがする漫画ですね。

乱馬とあかねの微妙な関係が愛しい。親が決めた許嫁で、口では嫌々やってるんだと言うものの、相手に他の異性が近付くとやたらと嫉妬するし、たまに良い雰囲気になるとそれはそれで悪くないような気になるし。漫画の中で起きている全ての事象が、結局はこの二人に微笑ましい痴話喧嘩をさせるためのものであって、だからまぁ、正直ワンパターンでも良いんですよww

昨日読んだ巻には伝説の道着(?)だかをあかねが着た回が収録されてたんですけど、乱馬の告白シーンがあって良かったですね。あれはちょっとドキドキしました。

で、何というか、笑いの質と良い雰囲気になった時のニヤニヤ感みたいなものは大きな影響を感じました。軽やかでテンポの良い会話が丸戸史明の持ち味ですけど、高橋留美子の会話の感じをもうちょっと知的にしたのが丸戸のスタイルかなぁって感じですかね。

全巻買う必要はないかもしれないけれど、でも、乱馬とあかねの関係が匍匐前進くらいの感じで進展していくのも気になるわけで、ここは一つb○○k○ffさんか何かで立ち読みしていただくのが良いのかなぁ、と思ったり。と言うか、あかねと乱馬のニヤニヤシーンだけまとめて出版してくれたら嬉しいんですけど…。

パルフェ創作小ネタ02

里伽子がパルフェに復帰するSS的な。

里伽子 復帰の朝
瑞奈「あー、もう、店長、ここにいた」
板橋「川端くん、ちょっと静かに」
瑞奈「玲愛呼んでますよ。で、なにしてるんですか?」
板橋「お向かいに動きがあったみたいだから偵察をね」
瑞奈「普段ずかずか入ってるんですからのぞきなんてしなくても…」
板橋「そう思ったんだけど、ちょっと店内の空気が違うんだよねぇ」

仁「そういうわけで、こちらが今日から復帰する夏海里伽子、です」
里伽子「夏海です。迷惑をかけることも多いかもしれませんが、よろしくお願いします」
明日香「てんちょ、今、なんか迷ったよね」コソコソ
かすり「『さん』とかつけるべきかと思ったものの、後が怖くて、みたいな」コソコソ
明日香「でも、なんか、てんちょの身内っぽい感じになったよね」
かすり「もー、それは事実でしょ、明日香ちゃん」ニヤニヤ
明日香「そっか、そうだよねぇ」
仁「そこ、静かに」イライラ


里伽子 復帰の昼
玲愛「ん?」
瑞奈「どうしたの?」
玲愛「瑞奈、リボン曲がってる。あと、お客様に見えるところで私語をしない」
瑞奈「で、どうしたの?」
玲愛「ファミーユ、何か雰囲気変わった?」
瑞奈「そう?」
玲愛「いつもよりちゃんとしてるような」
瑞奈「見てるねぇ、ファミーユ」
玲愛「………」
瑞奈「あ、あぁ、そういえば、夏海さん、だっけ?復帰したみたいよ」
玲愛「…そうか、ついに来たのね」

里伽子「明日香ちゃん、七番テーブルバッシングお願い。その後11番さんのオーダー」
明日香「は、はい!!」
里伽子「恵麻さん、上方修正です。15時までにもう2ホール追加で」
恵麻「は~い。…なんか懐かしいわね」
仁「あの、奴隷を監督するような視線を注がれて温かい気持ちになれるんだから、やっぱ姉さんは姉さんだよね」
かすり「あなたに~会ったその日から~恋の奴隷になりました~」
恵麻「かすりちゃん、仁くんに一目惚れしたのはリカちゃんの方じゃない」
かすり「あ、そっか」
仁「いやいやいやいや///」
里伽子「無駄口叩かない」
全員「はいっ!!」


里伽子 復帰の夜
仁「明日香ちゃん、手伝うよ。テーブル拭けば良い?」
明日香「あれ?てんちょ、伝票は?」
仁「やってたんだけどさ。ちょっと追い出されちゃって」
明日香「あれっててんちょの仕事じゃないの?」
仁「あ…うん」
明日香「そういえば、フロアへの指示出しとかも」
仁「あははは」
明日香「摂関政治?」
仁「いや、折檻はされないけど」
明日香「いや、同音異義語は分かんないって…」

恵麻「そういえば、リカちゃん、今日眼鏡してた?」
仁「え、何で?」
恵麻「リカちゃん、近視よね?」
仁「うん。極度の」
恵麻「なんで見えてるの?」
仁「コンタクト、また使い始めたんだ」
恵麻「どうやって!?」
仁「いや、毎朝俺が入れてやるんだけど」
恵麻「えぇっ!?」
仁「最初は難しかったけど、慣れると割と…あれ?姉さん?」
恵麻「う…うそ…二人の顔が…そんな…近くに…」
かすり「あー、また地雷を。はいは~い、恵麻さん帰ってきて~」

里伽子「んー」
仁「お疲れ。ほら、飲め」
里伽子「ありがと。皆は?」
仁「もう帰った」
里伽子「ふぅん」
仁「うん」
里伽子「お疲れ様」
仁「お疲れ様。どうだ?久々だったし、きつくなかったか?」
里伽子「別に何もしてないし。あ、今日の分の計算出来たから」
仁「俺よりよっぽど速いでやんの」
里伽子「先週の平均値より売上・利益ともに微増。」
仁「里伽子効果?」
里伽子「従業員を一人増やすのに見合うレベルじゃないわね」
仁「お前、辞めるとか言うなよ」
里伽子「言わないわよ。節税のための家族従業員だと思えばプラスになるし。ただ、950円はもらいすぎよね。他の娘への示しもつかないし」
仁「皆納得してると思うけどなぁ」
里伽子「あたしの気が済まないの」
仁「じゃあ、いくら?」
里伽子「719円。法律で定められた最低賃金(06年東京都)。あ、でも研修中ってことにすればもっと…」
仁「あんな偉そうな研修期間バイトがおるか」
里伽子「そう?」
仁「明日香ちゃんが、どっちが店長か分からないってさ」
里伽子「何もしてない仲間?」
仁「このやろ…」
里伽子「冗談よ」
仁「………」
里伽子「………」
仁「あ、あの」
里伽子「何照れてんのよ」
仁「いや、だって。それにお前も」
里伽子「そうだけど」
仁「照れ隠しに経営の話すんなよ」
里伽子「話題が他になかったの」
仁「………」
里伽子「………」
仁「着替えるか?」
里伽子「…うん」
仁「思い、出しちゃうな」
里伽子「黙ってなさい」


END



里伽子が復帰して締まりが出たファミーユの話。
夜のファミーユに二人きりでお着替えということで、ちょっと思い出を噛み締めちゃったり、照れちゃったり。

フォセットを始めました!

フォセットを始めました。
戯画の「ショコラ」と「パルフェ」と「この青空に約束を―」のファンディスクってことで良いんですかね?僕はまだこんにゃくはやってないんですけど、パルフェの短編を見たくて取り敢えず。

で、昨日のうちにパルフェ関連のシナリオは全部やったんですが、里伽子1本に玲愛2本、明日香1本、かすり1本という構成でしたが、丸戸本人が担当したのは里伽子と玲愛の計3本で、明日香とかすりは別のライターさんが担当されてるようです。

別ライターさんのものでもかすりシナリオは結構良かったんですが、明日香シナリオはちょっと引っ掛かりました。丸戸史明のバランス感覚に優れた社会の見方ってものが伝わってないなぁ、という感じで。この感想についてはおいおい書きます。

丸戸が玲愛が大好きなのは良く分かったし、里伽子が特別なのも良く分かりました。里伽子シナリオは泣けましたね。あの里伽子がすっかり仁に依存して精神的にすっかり弱ってしまったのがすげえなと。どっちのシナリオでも玲愛と里伽子とが互いに似ていることを自覚して、良きライバルと言うか、なんというか、そういう関係になってるのがニヤニヤしました。

一応、パルフェ関連のゲームは全部やったんで、二次創作をちょこちょこやろうかなぁ。と、思ってたら、メインPCがクラッシュしたんで、ちょっと暫く更新滞りそうです。ままらぶの感想も書きたいし、こんにゃくもやりたいっていうのに・・・。


戯画「パルフェ」プレイ日記26 里伽子5

さて、里伽子ルートも今日で最後になりました!
思い出して泣いていただければと思います。笑


◯逃がさないようにして
駅前で里伽子を待ち続ける仁。二人の思い出を回想。

回想1 制服の話
里伽子が作ったプロトタイプの制服。試着した里伽子を見て仁が声を失ってるのは、里伽子がとっても可愛かったからってことで良いのかしら?

里伽子「思ったよりスカート短いな…このくらい上げると見えちゃう?」
パンツ見せてしまう里伽子は明日香に負けないアタッカーの才能があったと思うんだよね。明日香と違って外堀から埋めてって徐々に城を絞め上げるようなタイプだけど。


回想2 ブレスレットの話
仕事中もブレスレットを外そうとしない里伽子。仁から仕事中くらいは外せと言われても、意地になって外さない里伽子。

里伽子「や」
仁「チーフのお前がそんなんじゃ、みんなに示しつかないだろが…」
里伽子「やなものは、や」



珍しい里伽子のわがまま。仁のプレセントが嬉しくて、片時も肌身離さず付けていた、という仁の“勘違い”は全くの大当たりなんだろうけど。


回想3 送っていった時の話
出会って二年。初めて仁が里伽子を送った日。

里伽子「そうか…ボーダーは0時だったわけか」
仁「それを認識したからどうだってんだ?」
里伽子「さあ?」
0時を過ぎれば送ってもらえる。これは良いことを聞いた、という感じでしょうか。

里伽子「だってさぁ、部屋まで送ってくれたら、どうしても『お茶でもどう?』って話になるでしょ?」
仁「俺が断ればいいんだろ?いや、そもそもお前が言い出さなきゃいい」
里伽子「あたしが言わない訳ないじゃない。で、仁が断り切れるとも思えない」
仁「う…」
里伽子「それで終電逃したらどうするの?泊めてって言われたら、あたし断れないよ?」

これは「仁にそのつもりがあるなら来い!」ってことだよな。誘ってんだろ。てか「あたしが言わない訳ないじゃない」って何なんだ。「あたしは仁のこと好きだから、当然引き止めるけど」ってそういうことか?そういうことなのか?末永く爆発しろ。

仁「………わかった、帰る」
里伽子「それが賢明」
仁「じゃ、な」
里伽子「うん」
仁「………」
里伽子「………」
仁「………」
里伽子「…行かないの?」
仁「いや、その…」

「行かないの?」に期待がこもってるというか、甘さがあるのが良いなぁ。



キスして「ごめん」って言われて「何が?」と機嫌の良い里伽子。もう、お前って女はなんなんだw



回想4 振られた日の話。
里伽子「ごめん…考えたこともなかった」
仁「な…?」
里伽子「あたし…仁の恋人、って、ガラじゃない」

嘘だ!!!
里伽子さんは嘘をついてる!!

「けど…恋人としては…やだ。」
これは、恋人になるなら一番じゃなきゃ嫌だ。だよね。それを言えないのが里伽子なんだろうなぁ。


0時を過ぎ、終電も行ってしまった。
仁「これが消えたら…帰るか」
里伽子「ここのライトって、夜が明けるまで消えないよ?」
実は既に来ていた里伽子。待ち続ける仁をずっと見ていた。

「あたしってそんな風に見えるのかなぁ?」
「あんたのこと、ベタ惚れだって。口じゃつきあえないとか言ってて、本当は大好きなんだって」
これは里伽子の自白。

「仁は、あたしのこと、本当は好きじゃないのよ」
「あたしが役に立ってるから好きだと勘違いしてるだけ」
「あたしがあんたを構えなくなったら…役立たずになったら、きっといらなくなる」
「何さ、このシスコン。本当は、面倒見てくれる女なら、誰でもいいんでしょ?」
これは、里伽子から仁への叱責。本当に好きなら、どうして自分はいつも二番目なのか。どうしてもっと大事にしてくれないのか。

「もう二度と、あんな痛い思いはしたくない…」
お互いが傷つくことを予見して、恐れて、それでも里伽子は仁に愛されることの魅力に揺れる。仁に言われるまま隣に座って、仁が自分で焼いたケーキを食べ始める。仁に食べさせてもらいながら。

仁「んまいか?」
里伽子「…仁の味がする」



里伽子にキスする仁。半年ぶり二度目。ここのCGで表情を描かないのは、僕は結構好きな演出です。複雑だろう里伽子の表情を想像できるから。

仁「里伽子の味がする」
里伽子「ば…ばっ………かぁ」
仁「んまいな」
くっ、この、仁め、恥ずかしい奴め。

仁「嫌だった?」
里伽子「…あまり嫌じゃないのが嫌だった」

再度のキス。数秒ぶり三度目。

仁「…嫌だった?」
里伽子「しつこいな仁は。何度も同じ事聞かないの。」
そして泣く里伽子。泣くなあああ。こっちも泣けてくる。

仁「里伽子…やっぱり俺…」
里伽子「ああ、いい。その先は別にいいから」
仁「里伽子のことが、好きだ」
里伽子「いいって言ってんじゃない!」

里伽子「あたしはね…あたしはぁ、好きだとか、愛してるだとかいう言葉は、もう、信用しないことにしてるの」
仁「愛してる、里伽子…」
里伽子「人の話を聞いてよぉ」

「嘘だっ!仁は嘘つきだっ!」
里伽子が負った傷の重さを感じさせるとともに、傷つきながらも仁が好きで拒絶しきれない苦しみを感じさせる言葉。

五ヶ月遅れの誕生日プレゼント。恵麻と一緒に、ではなく正真正銘里伽子のためのプレゼント。これは、里伽子にとってはクリティカルヒットで。

仁「もう一度、俺のあげたもの、身につけてくれよ。デザインが気に入らなかったら、別のあげるから、さ」
里伽子「馬鹿…馬鹿ぁ…」


涙ながらに右腕を差し出し、ブレスレットをつけさせる里伽子。

仁「これが、答えだって、そう、思って、いいんだよな?」
里伽子「………」
仁「これって、恋人への贈り物だぞ?お前、それを受け取ったんだぞ?」

はい、来ました!!「だってこれって恋人への贈り物だよ?」ってセリフ、仁は聞いてたのです。あぁぁぁぁぁ、仁の癖に!仁の癖に!仁の癖に!それでブレスレット贈って恋人として受け取らせたのか。くそおおおお、仁の癖に!

「もう、しょうがないなぁ、仁は」で落ちる里伽子。



里伽子を部屋に連れ込んだ仁。「残りのケーキ食う?」なんて言ってたら里伽子が部屋の明かりを消す。終電逃して部屋で二人きりって状況は、半年前までの里伽子がずっと用意していた状況で、それはもう、行動も積極的になりますよね。

「なに、落ち着いたふりしてるのよ?」
「すぐ、したいくせに」
「もう、こんな時間なのよ?明日、仕事あるんでしょ?」
「そんなに、のんびりしてたら、抱く時間なんてないよ?すぐに出勤時間になるよ?」
下心を看破して、それでいて発破をかける里伽子。しかし、促し方に色気がないのがまた里伽子らしいというか、何というか。。。

仁「けど里伽子…お前、体、冷たくなってないか?」
里伽子「だから…温めあうんでしょう?」

逃がさないようにして、といって手を縛らせる里伽子。
これは左手が動かないことを知られないためだというのが半分と、もう半分は間違い―里伽子の主観では―を犯す覚悟の表れなんじゃないかなぁ、と思ったり。

仁「最初っから、こんなことすんのか?」
里伽子「誰がはじめてって言ったのよ?」
仁「そ、そういう意味じゃなくて…って、そうなの?」
里伽子「まぁ、はじめてだけど。」

ちょっと照れる里伽子。多分、この子は高校時代は部活と勉強で忙しいから恋愛なんかやってる場合じゃない、みたいなタイプだったんだろうなぁ。で、大学入って都会出てきたらダメ男に引っ掛かってしまった・・・と。苦笑



あんなに拒絶していた里伽子が、物凄く積極的に仁を受け入れる。激しくキスをして、自分からベッドに倒れこんで、仁の慣れない愛撫にいちいち感極まる。一体何が里伽子をそうさせているのか分からない仁。

仁「覚悟…できたか?」
里伽子「覚悟を決めるのは…仁の、方だよ」
仁「俺は…ずっとこの日を夢見てた」
里伽子「あんたが…あたしに勝てるわけがない」

里伽子を深く深く愛しているはずの仁なのに、里伽子の思いの大きさに追いつかない気持ちにさせられる。里伽子の「あんたなんか」「仁の馬鹿」が切ない。




◯三日間の別れ
仁が差し出した缶コーヒーを不機嫌な顔で拒む里伽子。
里伽子「缶コーヒーなんて飲まない。ファミーユのブレンドしか飲まない」
ファミーユのブレンドってのは勿論、若い店長さんが淹れてくれるブレンドのことだからな。不機嫌に甘える里伽子。

年末年始、帰省するのは12月中頃には決まっていたイベントなのですが、里伽子は気に入らないらしい。で、出発までずっと拗ねている里伽子。

里伽子「年末年始、仁と過ごせるって思ったから」
仁「うっ」
里伽子「一緒におそば食べて、一緒に除夜の鐘聞いて、そのまま、一緒に初日の出をテレビで見て…」
里伽子の願望は地に足が着いてるな。華がないと言うか、何と言うか。いや、らしいと言えばらしいけど。

里伽子「でも仁は…そういうこと、恵麻さんとするんだ」
仁「…なんで姉さんが出てくる?」

仁は「里伽子とではなく恵麻と」なんて意識はないのだが、里伽子にとってはこの辺は重要で。でもまぁ、こういうことが言えるようになったのは一歩前進なのかも知れないような、うーん、微妙。

仁「どうしたんだお前?ホントに、里伽子らしくないぞ?」
里伽子「そう見えるんなら、きっとそれは、酷い仕打ちをする男のせいかと」
仁「………」
里伽子「つきあい始めて一週間で、手の届かないところに行ってしまう男のせいかと」

「里伽子らしくない」だなんて仁は言っちゃうけど、ダメだってばそういうこと言ってちゃ。何か普段と違うと思った時に「らしくない」と思うのか「今まで見せていなかった一面が」と思うのか、この二者には大きな差がある。

里伽子「たった一回、寝ただけで…いい気になってんじゃ、ないわよぉ」
たった一回寝た後の餌の与え方が不十分な男をなじる里伽子。勿論用法は誤りです。このネタ、マジ恋の姫緒ルートでも使われてたな。

仁「里伽子のワガママなんて、どうせ年に一度くらいだろ?その頻度だったら、何でも聞くよ」
里伽子の気持ちは理解出来ないけれど、理解出来ないままでも受け容れる仁。里伽子がわがままを言うだなんて貴重なことだし、里伽子が自分を求めて駄々をこねるのは嬉しいことだし。

年末年始をずっと仁と過ごす、ということに照れと喜びを隠せない里伽子。しかし、急に翻意して仁を帰省させる。

ずっと一緒に過ごして、どうやって左手のことを隠し通すのか、という現実問題を自覚したようだ。恵麻よりも劣位に置かれることへの強い恐怖感を里伽子は持っているわけで、それが表出したのが今回の件。
恵麻より誰より仁の傍にいて、常に自分が愛されていることを感じたいと思う一方で、左手のことを絶対に仁に知られてはならないという制約があるから、仁の距離を詰めることにも限界がある。もっと近くにという思いと、近づけないという思いで、里伽子は常に引き裂かれる。


しかし、あの里伽子があっという間に半ばメンヘラ化してしまうのか。丸戸すげえな。



◯一月二日の再会
つつがなく過ぎた年末年始。45時間ぶりの再会を果たした時、里伽子は火傷したという左手に包帯を巻いていた。
いつか来てしまう破綻を先延ばしにしたくて、仁に愛される幸せを続けたくて、嘘をつく。

仁の言葉で妙に喜んだり、凹んだり、明らかに不安定な里伽子は仁への依存を深める。てか、仁が「こいつ不安定だな」って思うレベルなんだから余程だよな。大丈夫か、里伽子。

里伽子「いあぁ…あ、あ…あんた、上手くなってない?」
仁「そうかなぁ…そう思ってくれるんなら、嬉しいけど」
里伽子「練習…したりしてないでしょうねぇ?」
仁「どこでよ…」

里伽子落ち着け。




◯片手の世話女房
玲愛「っ!暗くなんかないわ!調子に乗ったこと言うな」
野菜持ってやってくるお隣の花鳥さん。押しかけ女房との対面はどんな感じだったのか。仁と遭遇した玲愛が暗かったのは仁に女がいるのを知ったから、でしょうか?

右手だけで料理をする里伽子。確かに皮剥きをどうやっているのかは気になるところである。固定できれば片手でピーラーを使えば良いんだけど。

仁「お前、俺の前で眼鏡かけるの、平気になったんだな」
眼鏡を外し忘れて大慌ての里伽子。仁が言う通り、ちょっとラブリーである。里伽子は仁に眼鏡姿を見せようとしないのだが、その原因は去年眼鏡屋で仁が里伽子を笑ったからみたいなんだけど、ここだけ回想シーンがないんだよなぁ。あっても良かったのに。

上手く食べられなくて、仁に食べさせてもらう里伽子。甘い…甘いよ。
里伽子が箸を上手く使えないのは眼鏡を外したからって理由と共に、利き手が右じゃないからってのもある。それを気付かせない里伽子が凄いのか、気付かない仁が鈍いのか。話として上手いのは、里伽子が左利きであることを仁がずっと忘れていたという点で、そうするとプレイヤーは右手で食事する里伽子に違和感を抱きようがない。

そして、ようやく念願のじゃがいもを手に入れた。
→ロマンシングサ・ガ?念願のアイスソード?

「あーん」状態に照れ始めた里伽子に食べさせるべく、仁は二人羽織(?)の姿勢に。里伽子を甘やかせて嬉しい。甘いぞ、甘いぞ。密着したせいでついつい反応するも、それすら嬉しそうな里伽子はちょっと末期。



「もうっ…しょうがないなぁ…仁、はぁ…」
仁は玲愛に声が聞こえてしまわないかと心配するが、玲愛は既にお隣の不穏な動きを予期して瑞奈宅に避難している。ここの会話は秀逸。

瑞奈「…で、なんであんたがウチでごはん食べてるの?」
玲愛「…何言ってるのよ。ついでに泊まってくからに決まってるじゃない」
瑞奈「会話つながってない…」
ちょっとあだち充っぽいやり取りだよね。




◯家族にしかわからないこと
今までは公私混同は、という態度だった里伽子も最近は毎日厨房に通される。あの里伽子さんがねぇ…。年明けから二週間。まだ包帯は取れない。

珍しく、かすりに仕事を任せる恵麻。それを怪しんだ仁が恵麻の隠していた負傷にすぐ気付く。見てるねぇ、恵麻のこと。“家族”ですもんね。
左手を隠し通せていることは良いことなのだけれど、あまりに残酷な形で恵麻と自分との差を見せつけられた里伽子。

わざわざやってきた里伽子を放っておいて、恵麻を連れて病院に行ってしまう仁。明日香やかすりは非難の眼差しを向けるも、仁はそれに気付かない。うーん…。

かすり「せっかく来てくれた恋人ほっぽっといて、お姉さんと一緒に帰っちゃうんだもんねぇ」
里伽子「それは…別に。恵麻さん、怪我したんだし」
明日香「里伽子さんだって、ずっと火傷したままじゃん」
里伽子「そ、それは…ちゃんと心配してくれた」
かすり「あんな風に見境なく?」

かすりと明日香は里伽子を慰めてるつもりなんだけど、現実を突きつけてもいるわけで。里伽子は気丈に振舞おうとしているけれど、結構傷つくよね。

里伽子「なんで…恵麻さんの時は気づくのよぉ…」
さて、里伽子が仁に気付いて欲しいこととは?いや、気付いて欲しいのか、欲しくないのかは難しいけれど。




◯家族だからできること
負傷した恵麻の世話を焼く仁。里伽子にはどうやって食べさせたのかと尋問され、同じことをやらされる羽目に。またやったのか、二人羽織。

恵麻「本当にリカちゃんにこんなことしたのぉ!?こ、こんなの…やりすぎよぉ」
仁「そ、そうかなぁ…」
恵麻「なんて…うらやましい…」
こら、本音が漏れてるぞ。

恵麻「やっぱり、仁くんには、リカちゃんがお似合いだよ。誰も…入り込めないくらいに」
んー、恵麻は恵麻で里伽子に対するコンプレックスがあるんだよね。里伽子みたいに仁を支えて、助けて、ってことは恵麻には出来ない訳だから。恵麻は仁を手に入れた里伽子を羨ましく思う一方で、仁の幸せを願っているわけで、あまり自分にばかりかまけていてはいけないと言うのだけれど、仁にそれは通じない。

仁「里伽子なら、わかってくれるって。どんだけの付き合いだと思ってるんだよ」
恵麻「…大した時間じゃないわよ」

仁が無条件に里伽子に甘えることを、危うく思って気遣う一方で反発する気持ちも隠せない。時間で言ったら、恵麻は一番だからね。しかし、仁は大丈夫なのかなぁ。恋人を信用することと、それに甘えるってことは、全く別個のことなんだが。

恵麻「リカちゃんが仁くんをふったのって…多分、姉ちゃんのせいよ」
なるほど、仁が里伽子に振られた理由を理解しているのか。多分、12月の重要イベント「波紋」で遣り合った辺りで気付いたのかな。

恵麻「繰り返しちゃ、ダメよ。もう、姉ちゃんのことは放っておきなさい。リカちゃんのことだけ考えるの」
ここの恵麻は多分、他のどんなシーンよりも「お姉ちゃん」なんだけど、ある種の自己犠牲的忠告は仁に届かない。んー。




◯じゃあ、家族でなければ?
タイトルが徐々に二人の元へ訪れる危機を示唆するようで恐ろしい。

二人羽織の食事はどうやら定番になっているらしい。
“ここ数日で、里伽子の感情の機微、かなりわかるようになってきた。そうやって考えると、俺って今まで、付き合いの長さの割に、里伽子のこと、よくわかってなかったのかも。”
分かってる、と思い込むことほど危ないこともない。前のイベントの恵麻のセリフと合わせて考えると何とも示唆的だ。

食事が終わって入浴。包帯を外してやると言い出す仁に狼狽える里伽子。実は仁、由飛からの情報で、既に里伽子の左手の火傷が治っていることを知っている。

“そういえばこいつ、左利きだった。”
包帯を取ってやろうとした時の一文。あまりにさらりと書かれていて、初回プレイ時には何も気付かなかった。勿論、仁も事の重大さに全く気付いていない。

包帯を外し、火傷がないことを確かめ、少し里伽子をからかって。でも、里伽子の反応はおかしい。驚きながらも、丸めた包帯を里伽子に返す。左手に載せた包帯は何度やってもポトリと落ちる。真っ青になる里伽子。

つねっても痛みを感じない里伽子の左手。利き手は左なのに、ずっと里伽子は右手を使って食事をしていたということに仁はやっと気付く。

仁「お前…左手…動かない、のか…?」

ついに里伽子の左手の秘密に触れてしまった仁。ほつれた糸を戯れに引っ張ったら全てが台無しになってしまうような、そんな激震。里伽子は部屋を飛び出した。靴も履かずに。知ってしまった事実が衝撃的すぎて、仁はすぐに追い掛けることも出来ない。

Trueエンドだと、ここを見るのは二回目になるんですけど、その時は「あぁ、これはサボテンの花だ」と思いました。
>ほんの小さな出来事に愛は傷ついて。君は部屋を飛び出した。真冬の空の下に。
>絶え間なく降り注ぐこの雪のように君を愛すれば良かった。
ってやつで。

駅まで追いかけて、やっと里伽子を捕まえた仁。自分が聞こうとしている事実がきっと恐ろしいものであることを予想しつつも、それでも聞こうとする。いつから動かなくなったのか。どうして言ってくれなかったのか。

里伽子「………言えないんだよぉ」
仁「言えない理由は…?」
里伽子「全部終わっちゃうから!あたしと仁の関係、なくなっちゃうからだよ!」

ついに感情を露わにした里伽子。仁は自分が何かしてしまったのだという予感を持っている。里伽子はそれを自覚させ、背負わせることを避けようとしているけれど、もうここまで来てしまったら聞くしか道はない。

“パンドラの箱”という比喩がここでは使われている。触れてはいけないものという意味で一般的に使われる比喩だけど、里伽子の手についての重大な伏線だったの第2クォーターエピローグで引用された「鶴の恩返し」も同様に、触れてはいけないものに触れる話なので、ライターはその辺を考えて配置してるのかも知れない。

箱を開けた時にはあらゆる厄災が飛び出し、最後に「エルピス」が残るというのがパンドラの箱の話。エルピスは一般的に希望と訳される訳で、さてさて里伽子と仁の間にも希望は残ってくれるのか。という、訳でここから里伽子ルートの解答編(?)。

里伽子の回想。仁と初めてキスした時の話。
ベランダで一人呟く里伽子。
「ここまで来るのに2年かぁ。遅すぎ、ば~か」
「断らないって言ってんのに、どうして泊まってかないの?この…弱虫ぃ」

仁「いつから…」
里伽子「少なくとも、あんたより前」
仁「んな馬鹿な…俺は、2年になった頃には、もう…」
里伽子「だからぁ、あんたより前って言ってるじゃん」

結局これっていつなんですかね?やっぱ初めて会った時ですかね?そうだよなぁ、里伽子は好きでもない男を、潰れているとは言っても家に上げないだろうからなぁ。

里伽子「あんたが笑うと、すごく満たされた。あんたに頼られると、何でもできる気がした。あんたに触れられると…とても、気持よかった」
愛の深さを感じる。

里伽子の回想2。火事の日の話。
燃えるファミーユの中で三つの位牌を助け出し、それで大怪我を負った里伽子。

里伽子「ね?情に流されると、ロクなことにならない…でしょ?」
考えてみれば、こんなセリフを言う人間が薄情なはずはないのだ。情が深いから、辛い思いをして、こういうことを言うようになるのだ。

位牌は「ついで」だった、という里伽子。ポケットから取り出される焼け焦げたブレスレット。頑として外さなかったのを、仁が説得してやっと外させたものだった。辛い思い出の品のはずなのに、里伽子はずっとこれ持ってたのか…。ダメ恋でも麻美は婚約指輪と結婚指輪を肌身離さず持ってたなぁ、そういえば。

仁「なんで、こんなもん取りに戻った…?」
里伽子「欲しかったから」
仁「なんで…父さんたちまで、救おうって思った…?」
里伽子「知らなかった?あたし、すっごいバカなんだよ?」
仁「本気で…バカだ」
里伽子「うん、だからさ…あんな包帯一つで、いつまでも誤魔化せるって、信じ込んでたんだ」

里伽子はこうして破綻することが予見できていたけれど、それでも、仁に愛されて過ごすことの喜びが先に立ってしまって、嘘を重ねて、ごまかして、ごまかして。

「なんで俺に、頼ってくれないんだ?俺に、責任を負わせようとしない?」
「なんで…なんですぐに相談してくれなかった?」

里伽子は怪我をしたことの責任を仁に負わせようとしない。恋人である仁に頼らない。怪我した当時、親友だった仁にも頼らなかった。それを問い詰める仁。里伽子は決定的な一言だけは言うまいと気持ちを押し留めようとする。でも、それも限界。

「頼ろうと…思ったよ」

「けど………」

「頼らせてもくれなかったのは、仁の方だぁっ!!」

里伽子が怪我をした直後、仁は何をしていたか。心の拠り所だったファミーユを失ってしまった恵麻に付きっきりで、里伽子のことを考えもしなかった。

仁「しばらく…連絡取れないと思う。そうだな、一週間くらい」
里伽子「一週…間…?」
仁「本当に悪い!でも、里伽子ならわかってくれるだろ?」

燃えるファミーユに里伽子が戻る原因を作ったこと。
里伽子が怪我をする原因を作ったこと。
そして、里伽子が最も仁を必要とした時、傍にいなかったこと。
それが、仁の罪。

「二年間、一緒にいて…はじめて、支えて欲しかった日だったのに」
「それから何度会っても、全然気づいてくれなかった!…恵麻さんの怪我はすぐ気づいたのに!」
「好きだから、好きだから、大好きだからっ!仁が、憎いよぉっ!」
仁が里伽子に伸ばした手が、力無い左手で払われる。何よりも重い拒絶。



里伽子「さよなら」
別れの言葉を残して里伽子が去っていく。その場に、固まったように動けない仁。


里伽子は…
あんなにとてつもない寂しさと、やるせなさと…
そして、俺に対する憎しみを、抱えたまま。
それでも、俺を捨てきれずに、
恋人のまねごとまで、付き合ってくれて…
悲しいくらいに…いい奴過ぎて…
俺は…
………
そんな、聖母を、失ったんだ、な…

仁の内心描写が何度読んでも泣けてしまうので、全文引用してしまいます。この項は引用が大変多くて申し訳ない…。




◯ちっとも諦めてないってば
バレンタイン商戦へ向けて店長から発表。売上目標とクリアしたらのボーナスと増員を、という計画。不思議なくらい、仁の仕事ぶりはまともだし、モチベーションが高い。不審がる店員たち。

明日香「て…てんちょ…話せ過ぎ」
かすり「悪いものでも食べた?医者に余命幾ばくもないとか言われた?…恋人(リカちゃん)に振られた?」
なんてのが案外クリーンヒットだったりするわけだが、しかし、それとこれとの関係は?

仁は黒字化を機に店員個々の負担に頼り過ぎる従来の形態を見直して職場環境の改善を図るつもりらしい。確かに、誰か一人でも欠けたら回らない状況だもんな。仁の提案は合理的。ちなみに、これには仁が大学生と店長とを両立するということも含まれる。

恵麻「本気で、ファミーユを立て直す気になった?」
仁「そっちは最初から本気だよ」
恵麻「じゃあ…?」
仁「それよりも、ファミーユだけでなく、全てのことに本気になる必要が出てきただけ。大学とか、色々」
それはきっと、里伽子に繋がってくるんだろうけど。

運命に負けられない、と宣言をする仁。
あれ?ちょっとカッコイイ。
『あしたのために、その1』


久々の大学。
里伽子へ粉をかけていたことを種に、堀部を軽く脅して中村教授に渡りをつける仁。何をする気だ?
『あしたのために、その2』


駅前で瑞奈+玲愛に遭遇。両手一杯の荷物は全て本。市内の図書館を回って本を掻き集めたらしい仁。何の本だろう?
『あしたのために、その3』

ままらぶの涼子ルートで、涼子に振られた浩二が急にトレーニングを再開し、野球選手として再起を目指してたのと重なる。大事な人を失ったショックで、むしろ力強く生まれ変わるというパターン。わくわくする。




◯女々しい野郎どもの唄
明日香を実験台にマッサージの練習?おいこら、イチャつきモードの音楽流すんじゃないよ。真面目モードに入った仁には明日香のちょっとあれな反応も耳に入らない。

仁「どう?痛い?」
明日香「う、ううん…いたくないよ」
仁「よかった…ちょっとでも痛くなったら言ってね。すぐやめるから」
明日香「てんちょ…」
セリフだけだと大変けしからんシーンなんですけどねww

かすり「どう見てもフィリピンバーでホステス口説いてるしゃっちょさんなんだけど…」
箱入り家出娘の癖にスれてるなぁ。しかし、的確。

閉店後。うたた寝から電話で目覚める仁。恵麻からだった。
仁「…ゴメン、寝ぼけてた。姉さんが他人を起こすなんて、タチの悪い冗談だよな」
シリアスなシーンにも軽くジョークを挟んでくるのが大変良い。

電話の内容は、両親が仕送り多めに振り込んでくれたという話。高村の両親は怒っていた。一体何に?

恵麻「後悔しないわね?」
仁「果てしなく後悔したから、やるんだよ」

ちょっとちょっと、里伽子に振られてから仁くんやたらカッコイイぞ。このセリフがスゲー好きです、僕は。電話を切って、しばらくはふりかけご飯を覚悟する恵麻。これって、仕送り多めの部分はお姉ちゃんの援護射撃ってことなのかしら。

さて、仁は一体何をしようとしているのでしょうか。




◯あばかれた陰謀
里伽子、かすりと接触。
仁はいないと言われて「だから、来たの」と答える里伽子。『あしたのために、その2』では仁が「だから来た」と言っていた。シンクロ?

かすりに渡したのは何だろう。話の内容から考えるに、ファミーユの制服か。そういえば里伽子が手縫いで作ったプロトタイプが一着あったな。

里伽子「そっか~、もうサイズ合わないんだ~。見た感じだと分かんないけど、太ったんだね~」
仁と里伽子に深刻なことがあったのを知っているのか、知らないのか、どちらにせよまともに里伽子の相手をしないかすりには作為的なものを感じる。これも陰謀のうち?

里伽子「その…仁は…どうしてる?」
かすり「元気いっぱいだよ」
里伽子「………え?」
かすり「なんか仕事が楽しくてしょうがないって感じ。今が一番燃えてるんじゃないかなぁ?」
里伽子「な、なんで…?」

躊躇いながらも、結局仁の様子は気になって尋ねてしまうけど、充実している様子と聞いてショックを受ける里伽子。自分と別れて、当然意気消沈しているものかと思っていたのに。それを見て、ここぞとばかりにかすりは更に攻勢をかける。

「仁くんが楽しそうに日々生きてたら嫌なの?リカちゃん、何か困ることでもあるの?」
「わたし、本当に忙しいからもう行くけどさ、なんかそういう態度、好きじゃないな」
これは陰謀のうちなのか、或いは若干の私怨が入っているのか。

里伽子「…………どうし、て?仁は…平気、なの?」
一生傷ついて、自分のことを忘れないでいてもらおうと思っていたのに、仁が全然堪えていない様子で、里伽子はショックを隠せない。

かすり「リカリンめ…動揺しろ動揺しろ。心、千々に乱れるが良いわ~ふっふっふっふっふ~」
由飛「…かすりさんは仕事しろ仕事しろ」
どうやら、かすりの態度は仕組まれたものだったようですが、由飛に仕事しろと言われるくらい楽しくやっちゃうのはどうなのかしらww2chのスレだと、由飛はここのシーンが一番好きって意見もあったな。



退学届を出しにきた里伽子。
事務員から担当の中村教授に連絡が行って説得にやってくる。これはまさか、仁は里伽子が退学してどっか行っちゃうのを読んでいて、教授に根回しを?ちょっとワクワクしてきますね。

里伽子に母親から電話。
前日に「大学やめて地元に戻る」とだけ告げていたのだが、里伽子の知らないうちに話が進んでいて、「男連れて帰ってきて驚かすつもりだったのか」と笑う母。今朝、男が尋ねてきて里伽子の両親に挨拶をしていったらしい。これは仁くんだよなぁ、大学だけでなく、両親の方にも手を打っていたか。




◯なら、家族になればいい
閉店後の掃除を一人で引き受ける仁。今日は午後三時出勤だったようです。うなぎが美味しかったと言ってますから、やっぱり里伽子の地元の浜松に行ってきたんでしょうね。

片付けが済んだ頃、閉店後の店に里伽子が来る。大学の件と家族の件を問い詰める為だろうけれど、仁にとっては飛んで火にいる夏海の虫かもしれない。

“たぶん、一月ぶりくらいに見る里伽子は…”
仁「ちょっと太った?」
ここで、かすりが言っていたネタを引っ張ってくる辺り、随分逞しくなったんじゃないだろうか。なんて思ってたら、『リカちゃん、なんかやつれてたから、逆に『太った?』って聞くと喜ぶわよ』なんてかすりに吹きこまれてたんですね。まぁ、罠だと分かっててかかるのも心の余裕があるからでしょうけど。

退学届が受理されなかったこと、実家から電話が来たことを問い詰める里伽子。とぼける仁。すごいな、仁が里伽子に対して優位に立ってる。一ヶ月頑張った成果だな。

里伽子「今日、実家から電話がかかってきた」
仁「仙台だっけ?」
里伽子「浜松よ!知ってるでしょ?」
実家が仙台なのはショコラの香奈子さんです。

教授へ里伽子の事情を伝えて大学に引き止めさせる作戦、親御さんに根回しして実家へ逃げられなくする作戦、それから里伽子は気付かなかったけれど病院の方にも。第一クォーターで玲愛に「なりふり構うな」と言われた仁だけれど、本当に今回はなりふり構っていない。目的が明確で、確固たる決意があるから、物凄い力が出せてる。

仁が復学するのは里伽子の手になるため。勿論ファミーユの店長も続ける。大学生と、里伽子の手と、ファミーユの店長の三足のわらじ。

里伽子「無茶よそんなの…お店と大学とを両立させて、その上、あたしの手になるつもりなの…?」
仁「お前は、ずっとそれをやってきた」
里伽子「え…?」
仁「店と大学と…俺の面倒。2年間も、ずっと、見てくれてたじゃんかよ」
里伽子「っ…」
仁「だから、きっと俺にもできる。里伽子のためじゃなくて、俺のためだから」

里伽子は2年間、ファミーユを仕切り、大学では優秀な学生で、仁の面倒まで見てきた。だから自分にだって出来るはずだと仁は言う。好きな人の力になって、いつでも傍にいられるなんて、そんなに幸せなことはない。

腕の怪我だって、治る可能性はあるんだから諦めるなと仁は言う。でも、最も必要な時にいてくれなかった仁を、里伽子は信じられない。それでも仁はもう一度試してみろと退かない。

仁「もう一度…もう一度だけ、俺のこと、試してみる気はないか?」
里伽子「嫌だよ、もうっ」
仁「将来有望な八橋大生だぞ?」
里伽子「大学行かずに、バイトばっかり」
仁「バイト先では店長にまで上り詰めたぞ」
里伽子「姉の七光り」
仁「お前のこと、世界で一番愛してるぞ?」
里伽子「っ!………嘘っ!」

即座に否定できないのが、里伽子の中に仁を諦め切れない気持ちがあることを示している。この遣り取りで仁に悲壮感がないのが良い。

どんなに好きでも、仁が家族を一番大切にすることは変わらない。
里伽子「世界一好きでも、世界一大事じゃないなんて、そんなのは嫌ぁっ!」
だから里伽子は仁を拒絶する。

仁「約束する!お前を、世界一、大事にする」
でも、仁は引き下がらない。世界一愛している女性を世界一大事な家族に加える方法を仁は知っている。
仁「俺が大学卒業したら…結婚しようぜ?」

やっぱり、どこまでも仁にベタ惚れの里伽子にはこれが効果抜群で、すっかり取り乱して、もう拒絶の言葉も出てこない。
「結婚、しよ?」
「そんなに俺のこと嫌いか?」
「…そこでぶつのは否定を意味するぞ?」
「好きだろ?俺のこと、好きだよなぁ?」
仁の言葉に言葉で反撃できず、唯一動く右手を出すしかない。

里伽子「あたしを丸ごと背負うつもり…?」
仁「そんなカッコいいこと考えてない。俺はただ、お前の苦境に付け込んでるんだよ」
そうとも、仁は里伽子を助けたかったのではなくて、里伽子を手に入れたかったんだ。

どうにかなると信じて自分の手を取れと仁は言うけれど、未来に希望を持って生きることをやめてしまった里伽子にはそれが出来ない。でも仁は諦めない。両手で子供を抱こう。いまわの際に自分の手を握ってくれたら満足だ。必死になって里伽子を口説く。

仁「だから家族になろう?里伽子」
里伽子「本当に…本当に…しょうがないなぁ………仁はぁっ!」
やっぱり里伽子は、仁を拒絶できない。

里伽子「なんでこんな、壊れちゃったあたしにこだわるのよ…これじゃ、今までの強いあたしが、馬鹿みたいじゃない」
仁「強い里伽子に甘えるのも、弱い里伽子に甘えられるのも、比べることができないくらい、同じくらい大好き、だ」
里伽子「なんでそれを先に言わない…」
仁「こんなこと、強い里伽子に言えるかよ…カッコ悪くて」
里伽子「あんたの、その、取るに足らないプライドのおかげで、あたしがどれだけ哀しい思いをしたか…わかってんの?」

ダメ恋で理くんが麻美に結婚しようと言い続けるクライマックスと重なるシーンだった。その言葉がもっと早く出ていれば、こんなに傷つけ合うこともなかったのに。でも、その後悔を差し引いても、麻美は理と、里伽子は仁と、一緒にいたいと思ったのだなぁ。

里伽子が部屋を飛び出すシーンが「サボテンの花」なら、仁が里伽子をついに口説き落とすこのシーンは「青春の影」でしょうか。まさに「君を幸せにする、それこそが、これからの僕の生きるしるし」じゃないですか。プロポーズでいまわの際の話をするのは、さだまさしの「関白宣言」的でもある。

里伽子の要求。
二人の思い出の、ファミーユの最初の制服を着せて欲しい。



「もう、これを着て、みんなと働くことはできないけど」
「最後に、もう一度だけ、仁に、見てもらいたい」
里伽子のイラスト、ここが一番好きかな。今更ですけど、里伽子可愛いですよね、ヴィジュアルも。

里伽子「仁が手伝ってくれるなら…あたし、もっとお洒落したい…似合わないくらい、可愛い服も、着てみたい…」
何だかこのセリフが妙に泣けちゃって。泣けちゃって。

里伽子「こんな…感じ…っ」
仁「ああ…」
里伽子「メイド服より、もうちょっとカフェの制服に近くしてみました…っ」
仁「ああ…っ」
里伽子「ちょっと、ウェストきついまま…でも、まだ、着れた…着れたよ」
初めて着た時と、同じ遣り取り。二人して、涙をぽろぽろ零しながら。

里伽子「本当は、ずっと戻りたかったんだよ。みんなのとこ、帰りたかったんだよ…っ」
仁「おかえり…ようこそ、ファミーユへ」
恵麻と仁と里伽子で始めたファミーユなんだから、里伽子の思い入れが深くないはずはない。お店のコンセプトだって、内装だって、制服だって、全部里伽子が考えたんだから。

全て清算して、やっと心から通い合ったと信じられて、二人でスタート地点に立って、だから仁と里伽子は改めて互いを求める。二人ともどんどん身体と心を開いていって、かなりいやらしいこと言ってて、エロいシーンなんだけど、何だかもう涙が出てしまう。仁がずっと左手を握り締めてたのが、また…。

里伽子「あたしが今、どんくらい幸せか…あんたにわかる?」
仁「…そんなリーズナブルなこと言うなよ」

これくらいで幸せにならなくて良い。と言ってるんだけど、reasonableはそもそも理屈に合うって意味でして、ほぼ丸三年かけて仁の一番を勝ち取った里伽子が幸せを感じるのはリーズナブルだよなぁ、と思ったり。




◯里伽子trueエンディング
二人の娘を撮る最初の写真。

仁「俺の娘だぞぉ!?」
里伽子「あたしがお腹を痛めた」
仁「俺が気持ちよかった!」
里伽子「…最低」
あぁ、くそ。こんなので笑い泣きしてしまう。ガードが極端に緩くなっている。



娘の名前は高村夏海。抱いているのは高村里伽子。写真を撮っているのは夫の高村仁。思い描いてきた未来図の一つのゴール。五度の手術と五年のリハビリを乗り越えて、やっと両手に抱けた娘。一度は全てを諦めた里伽子にとって、それは信じられないくらいの幸福で、涙も止まらない。


仁「本当に…しょうがねえなぁ…里伽子はぁ…っ」




パルフェは里伽子ルートのためにあるゲームでした。いや、他のルートもそれぞれ素晴らしいのだが、それにしたって里伽子ルートが素晴らしい。

パンドラの箱に最後に残ったエルピスは「期待」とも訳されて、未来へ期待するから人は苦しむようになったとも言われる。その筋で行くと、仁と幸せになるという未来を描いた分だけ苦しくなるというフォセット「里伽子抄」の伏線とも言えるのかも知れない。なんて深読みかしら?

今日はここまで。

戯画「パルフェ」プレイ日記25 里伽子4

波乱続きの第4クォーターをお届けします。
個人的には「まわり道」と「ちっともあきらめとらんじゃないか」が気に入ってます。


○12/1 第4クォータープロローグ
クリスマス商戦へ向けて、ファミーユ店員大集合。

里伽子に助けられて到着した由飛。由飛に代わって謝る仁。機嫌を害する里伽子。愛人の粗相について旦那から謝られた本妻・・・うーん、既にこの構図って時点でアウトのような。
里伽子は片手しか使えないのにブーツなんだよなぁ。もっと履きやすい靴を履けば良いのに…。

そういえば「ままらぶ」でもかおりルートで小雪が浩二に代わって謝ったことについて、かおりが腹を立てるってのがあったし、ダメ恋でも麻美が理に代わって謝ってて長屋の連中から「あらあら」って目で見られてたような。

かすりと明日香もセットで登場。
確か、かすりは23歳とかだよね?だとすると、ちょっと私服に落ち着きがありすぎるような。色合いが少し派手でも良いかなぁとか思ったり。

来客者が位牌に手を合わせて、半年前の火事の話。
仁「全員、怪我一つなかったんだし、それだけでも幸運だったって思ってるから」
少なくとも仁はそう思えている。恵麻はそう思えるようになってきている。結局復興とは人の心なのだ。
でも、里伽子は一生ものの傷を負ってしまったんだけどね。里伽子がこの位牌に手を合わせる気になれないのは、位牌なんてそれ自体には意味がないものに拘ってしまったために、取り返しのつかないことになったからなんだろうなぁ。あと、手が使えないのも関係してる?

クリスマス期間は恵麻はクリスマスケーキに専念。かすりの責任は重大ですが、大丈夫か?ちなみに、クリスマスケーキの値段はワンホール1000円と今回もダンピング戦術。勿論、経営企画担当の里伽子が決める。笑

利益を出すには前年比三倍の売上が必要という試算。流石に無茶な作戦なのだが、それに一番に乗る明日香。流石の積極性だ。

かすり「頼もしいこと言うねぇ、一番おっぱいがデカい割には。」
明日香「なにそれっ!?」
恵麻「くっ…」
里伽子「………」
仁「こら…俺がリアクション取れないボケはやめろ」
かすり「確かめたことないの?」
仁「ありがとうよツッコませてくれて!」
この遣り取り良いですね。恵麻と里伽子が若干悔しそうなのがなお良い。

休憩時間。仲良さそうにじゃれ合う仁と由飛に里伽子が「そこ通れないんだけど」とドスの利いた一言。里伽子様が私怨に燃えていらっしゃいます。笑




○12/7 波紋(恵麻・里伽子重要)
ジョジョの初期、とかは全然関係なく、いきなり恵麻VS里伽子の山場。

クリスマスケーキの試食会。
これはまぁ、つつがなく終わりまして。相変わらず恵麻のケーキは絶好調。

クリームをつけてる仁の口を拭こうとして、手を引っ込める里伽子。このびみょーな線の引きっぷりはなんなんでしょうね。バトンタッチされた恵麻は何も気にせず弟を甘やかす。仲の良すぎる姉妹ぶりに複雑そうな里伽子。

空気を変えるためか、たまたま思い出したのか、ファミーユ発足当時の話を始める恵麻。脳天気な姉と、それに追随してしまう弟の世話を焼き続けてきた里伽子。ついつい思い出して説教を始めてしまう。

里伽子がファミーユに顔を出してくれるようになって良かった、と言う恵麻。
恵麻「しばらく、連絡くれなかったから嫌われちゃったのかなって…」
里伽子「…何か心当たりでもあるんですか?」
空気が凍る。こらこら、里伽子。怖いよ。
里伽子が一番仁を必要としていた時に仁を独占していたこと、とか?

タイミング良く?悪く?電話で席を外す仁。
仁と里伽子の交際について言及する恵麻。それは地雷だと思うんだけどなぁ。

恵麻「どうして、別れちゃったのかな?仁くん、今でもリカちゃんのこと、好きなのに」
里伽子「………」
恵麻「どこが…ダメだったのかな?そっりゃ、ちょっと甘えん坊なとこあるけど、それってリカちゃんを頼りにしてるってことだったのに」

「仁のために戻ってきてほしい」と言う恵麻。「恵麻の力になりたいから助けてほしい」という仁。姉弟の結合の強さが里伽子を傷つける。

里伽子「そんなに仁が心配なら、恵麻さんが、慰めてあげればいいじゃない」
仁にとって恵麻以上になれない里伽子に、恵麻は仁を助けて欲しいと言う。そんなの里伽子が耐えられるはずもない。

里伽子「もしかして、まだ旦那さんを愛してます?3年も前にいなくなった、仁にそっくりな人を?」
どうやらこれは、恵麻にとってあまりにクリティカルな一言だったようで。
一人は恵麻に「仁の代わりでも良い」と言って結婚した、なんてことを里伽子が知るはずもないけれど、里伽子は恵麻の仁に対する気持ちが分かってた訳ですね。

言ってはいけない言葉だったと気付く里伽子。謝って、店を飛び出す。
残される恵麻。その恵麻を直視できない仁。




○12/10 まわり道(里伽子重要)
里伽子を送っていく仁。マンションまで10分はあるのに「ここまでで」と言う里伽子。

仁「マンションの前まで!大丈夫、上がらせろとか言ったり、急に襲ったりしないから!」
里伽子「いや、仁にそんな勇気があるとは最初から思ってないからいいんだけどさ」
そんな勇気があるなら火事の前に出してますよねー。出してたらこんなことには…いや、言うまい言うまい。

仁は、要約すると「お前といると癒される」なんてことを言ってるわけで、つまり「送っていく少しの時間でも一緒にいたい」ということで、いやぁ、なんとも諦め悪いなぁ、仁くんは。でも、諦めさせない里伽子にも責任はあるよね。

どんどん歩くのが遅くなる仁。気付く里伽子。口に出してしまう辺り、不器用なのかも知れない。牛歩戦術に続いて、まわり道。しかしこれは、里伽子と一緒にいる時間を長引かせるためだけではない。

仁「え~と…ほんの少しでも長く、里伽子と一緒にいたいから…というので手を打たないか?」
里伽子「…それは女冥利に尽きること」
仁「わ~すっごい嬉しそう」
里伽子「だって嬉しいもん」

そこは仁が「勘違い」をして二人がキスをした場所だから。そのことを了解済みの二人は決してそれを口にしない。半年前のちょっと甘苦い記憶を二人共思い出して、びみょーな距離感と、でも固い繋がりを確認して、五分の道を十分かけて歩く。

仁「部屋まで送ろうか?」
里伽子「いいけど…『お茶でもどう?』って言わないよ?」

もう一歩だけ踏み込もうとした仁に、里伽子は明確な線を引く。マンションの前まで送り届けて「また明日」の約束をして、別れる。仁は里伽子との距離感を探りながら半年間を過ごしてきたんだなぁ。
里伽子が仁を部屋に上げないのは左手が使えないために生活が激変しているのがバレるからというのもある。部屋の様子についてはRe-orderで追加されたショートストーリーに詳しい。

素っ気なく扱われても、距離を置かれてしまっても、里伽子と話すことで元気を出した仁。そして、半年前と変わらない思いを確認する。

「やっと、帰ったか」
「ね、お茶でもどう?もし、戻ってきたなら、上がっていきなさいよ」

ベランダから外を眺めて、使えないまま、ずっと用意し続けたセリフを呟く里伽子。
ままならないなぁ。




○12/18 怒涛の新メニュー(恵麻通常)
経営感覚のないパティシエール恵麻はこの期に及んでメニューを増やしたがる。クリスマスケーキを作るのが楽しくて「半年前から準備しておくんだった」なんて言っているけど、おい、ちょうど半年前に家が焼けたんだからなww

半ばお飾りと言っても総店長。精神年齢は下手すれば由飛並と言っても最年長。あまりに考えなしでクリスマスに向けてはしゃぐ恵麻の姿に、流石の仁くんも厳しい言葉を投げかける。

かすり「え、えーと、ここは一つ、わたしが一両を負担するということで…」
仁「黙れ忠相」
かすり「上様!?」
大岡越前の名裁き「三方一両損」の話と暴れん坊将軍。
ダメ恋にも大岡越前の話は出てきたね。美都子をどっちが面倒みるかって話で姫緒と理くんが揉めて、譲歩した理くんに姫緒が「家裁の判事が忠相なら私が負けてた」って言うんだ。

姉弟が対立した時に、意外とかすりが気を遣ってるんですよね。普段はかなり適当なのに。




○12/21 ちっともあきらめとらんじゃないか(里伽子重要)
あ、仁と里伽子が酒飲んでいます。NGなはずではなかったのか?ちなみにお店はPURE PLATINUM。ままらぶの桜木昭が若い頃アルバイトしていた店。

仁「まぁ、今日くらいはいいじゃん。めでたい日だし」
里伽子「えらい人のお誕生日は明後日。キリスト教徒のお祭りは三日後。そしてあんたはえらくもなければ浄土真宗」

なるほど、里伽子を誘えたのが余程嬉しいのだな。で、このセリフで思ったのは、どうして里伽子は仁の宗派を知ってるのか、ということ。位牌の形とかでも分かるんだっけ?

やっと里伽子を飲みに誘うことに成功した仁。この前は「10分くらいで落ちそう」だった訳だが「何故だか、相当ヘソを曲げてた」里伽子。理由は勿論、月例会を優先されたからでして。流石の里伽子もまわり道してるうちに、ついつい絆されてしまったのか?

入学直後の思い出。
新歓コンパで一次会、二次会、三次会と進んで気付いたら里伽子と二人になって、最終的には潰れてしまって、翌朝気付いたら里伽子の家。でもこれって、要は里伽子が上手いこと仁を捕まえたってことなのかしら?潰れたところを家に連れ込まれちゃってるし。

ブリックモールに来てからの話をする仁。玲愛との売上対決と土下座について。明日香の受験について。かすりと“婚約”したことについて。元気を取り戻した恵麻について。ファミーユの新しいメンバーである由飛について。

里伽子「…あたしは、認めないけどね」
仁「お前…由飛と合わなそうだもんなぁ」
里伽子「誰かさんの扱いが違うからじゃない?」

里伽子が由飛に厳しいのは、やはり私怨であった。面と向かっては言えないけれど、こうして聞こえない程度の言葉にしてしまうのは、結局のところ仁に知ってほしい気持ちが多少なりともあるからで、里伽子の心中は複雑怪奇。

約束の二時間を過ぎても帰る様子のない里伽子。やっぱりこうして二人でいるのは余りに居心地が良くて楽しくて、それでまた、距離を測り違える。里伽子の手に触れようと伸ばされた右手が空を切る。
これが左手じゃなかったら里伽子は許してたかも知れない。左手が動かないのを知られそうになるという状況が、やはり仁と自分は恋人にはなれないという致命的な決意を思い起こしてしまった。

「…なに、してんのよ?」
非難と戸惑いと焦りと少しだけ甘さが感じられる。これ以降は仁を拒絶しなきゃいけないという強い決意から来るセリフだから、この一言とはニュアンスが異なる。

仁「悪い、魔が差した」
里伽子「友達はそういうことしないの」
仁「別に…それ以上になったって…俺はいいんだけど」

仁「だったら…なんで中途半端に、側にいるんだよ?」
里伽子「だって友達だから。大事な、本当に大事な、一番の友達だから」

やはり里伽子を女性として好きな仁。仁とそういう関係にはなれないと拒む里伽子。恋人にはなれないけれど大切な友達でいる、という選択が無理であることを改めて知った里伽子は別れを告げる。

里伽子「もう、会わない方がいいよね?」
仁「待てよ…なんだそりゃ?」
里伽子「『中途半端に側にいる』のがいけないんでしょ?さっき仁、そう言ったよね?」

別れだけを告げて、店を出ていく里伽子。二度目の絶望を味わった仁は、里伽子が去った後の席に涙の粒を見つける。それに一縷の望みを託して、仁はクリスマスイブに決着をつけると里伽子に宣言する。

仁「お前、三日後空いてる?24日」
里伽子「…何のつもりよ?」
仁「一緒にいたい…その日、里伽子と」
里伽子「~~~っ!」

仁「昼間はファミーユの一番大事な日だから…だから夜!店が終わってから、会えないか?」
里伽子「なに聞いてたのよ…あんたはぁ…」
仁「24日の予定なんかは聞いてないぞ」

仁「来なければ、今度こそ、今度こそあきらめる。絶対に、お前に迷惑かけない、ただの友達になる」
里伽子「あんたはぁ…」
仁「その代わり…もし来てくれたら…ただじゃ帰さないからな。覚悟して来いよ」

仁がカッコイイです。あと、この遣り取りは里伽子の複雑な心情を良く表してる演技で声優さんの力量を感じる。最後まで強く拒絶できないところとか、やっぱ仁に弱いなぁ、とか思ったり。滑舌そんなに良くないけど、それも却ってナチュラルで良いかもしれない。

里伽子「あたしは…知らないからね」
仁「それじゃ、またな、里伽子」
里伽子「うるさいっ」

里伽子を諦めない仁。里伽子は仁の恋人になることを諦めようとするのに、それを許さない仁。里伽子は揺れる。




○12/22 本当の四回忌(恵麻重要)
休日の朝九時に恵麻が起きている、という状況に驚く仁。恵麻が朝から仁を呼んだのは二人だけで一人の四回忌をするため。という訳で、朝からワイン。おいおい。

一人の思い出。仁への溺愛ぶりで恵麻と一人が喧嘩をした話。それがきっかけで一人と付き合いだしたという恵麻。自分が初恋の人のキューピットをやってしまったことを後悔しても仕方ないものの悔いてしまう仁。

飲み進めて夕方。
三年前に一人を失った時よりも、一人のことを愛していると言う恵麻。その言葉に仁がちくちくと痛みを感じる一方で恵麻は結婚当初から深く愛していたかというと…なんてことまで言ってしまう。

恵麻「あ、そりゃ、好きだったわよ?凄く優しくて、時々厳しくて、でも基本的には甘くて。紳士で、頼りがいがあって、顔は仁くんそっくりで」
最後の部分はNGすぎるだろーよ、お姉ちゃん。

一人のプロポーズの言葉について言及した恵麻。仁は眠ってしまい、それを聞くことは出来ず。一人がプロポーズの言葉で突いた「痛いとこ」とは?




○12/23 ちょっと充電(かすり通常)
翌日ほどではないものの、結構忙しい「えらい人の誕生日」であるところの祝日。
「頑張ったら何かご褒美もらえるのかな?」と言ってみるものの、それ以上を言えないかすり。パッケージの説明では「一見清楚だが」って書いてある。かすりが一見清楚かはともかくとして、実際のところかなり奥手であるのは確か。




○12/24 両者完売(恵麻・里伽子True)
クリスマスイブ当日、という言い方は本来の意味からすると甚だ不自然ではあるが、ついにこの日。人気喫茶店の朝は早い。そして客の朝も早い。開店前から行列だなんて、バーゲンセールかパチンコ屋のイベント日か…。

明日香「いらっしゃいませ。どうぞごゆっくりお選びください」
ごゆっくりが妙に強調されてるww

明日香「ぜひお迷いください…できるだけ長く」
迷うお客さんにニコニコしながら時間を稼ごうとする明日香。しかし、客商売としては大変ありがたいことに、ファミーユの店員個々人にとっては単に大変なことに、飛ぶように売れるケーキ。並ぶお客。

由飛からブッシュドノエルの切れ端をもらった玲愛が「何よ、美味しいじゃないのよ」って言わなかったのが残念です。

芳美「クリスマスケーキの方も売れ行きいいみたいですし、これで安心して年を越せますね~」
瑞奈「儲かったお金で、お餅でも買うの…?」
安心して年を越せるってのは江戸時代には家賃とかツケの取り立てが年末だったからじゃなかったっけ?そういうのを全部支払って、餅を買うお金が残ったら良かった良かったっていう世界だったと聞いたような。その辺の事情は古典落語の「芝浜」に詳しい。

パティシエール二人のサポートでオペ看状態の仁。汗拭いたり道具出したりするのは「器械出し」って役割でしたっけ?何故かおやつまで出させられているのはクスリと笑える。どさくさに紛れて「あーん」を要求する恵麻とそれに乗るかすり。

見事完売。キッチンで二人きりの恵麻と仁。
恵麻「すごかったねぇ…今日」
仁「だってクリスマスイブじゃん…世界で一番ケーキの消費量の多い日だ」
恵麻「その中で、ファミーユの商品の占める割合は?」
仁「その数字を聞いてどうするつもり?シェア20%でも目指す?」
恵麻「素敵ねぇ…仁くんとわたしのお店が、五大陸のうちの一つを制覇」
仁「…南極大陸?」
恵麻「あはは…配達は任せた」
仁「しょうがない、明日から犬を飼おう」
恵麻「シベリアンハスキーなんか最高かも~」

この辺の軽妙なセリフ回しとか丸戸史明のらしさを感じてとても好きですね。しかし、南極か。♪~荒野より君を呼ぶ~僕のために立ち止まるな~♪

恵麻から売上四倍を祝う、25日0時からの祝杯のお誘い。25日0時からの祝杯は24日の延長の「恋人のクリスマス」なのか、25日の「家族のクリスマス」なのか、戸惑う仁と「い~の!25日なの!」と主張する恵麻。

用事があると言う仁。それは勿論、里伽子との約束のこと。恵麻がこの辺を察せるのは、結局仁を巡って里伽子と同じ土俵に立っているからに他ならない。

恵麻「リカちゃん、戻ってきてくれたんだ。仁くんの、ところに」
仁「あ、いや、その…」
恵麻「そっかぁ…そうなんだぁ。わたしにあんなこと言っておいて…結局、面倒みちゃうんだ」
仁「姉さん…?」
恵麻「ずっるいなぁ…どっちが甘いんだか」

恵麻さんは当て馬かわいい。「行ってらっしゃい、リカちゃんのところに」と言いつつも「里伽子が来なかったら自分のところへ来い」とも暗に言っている恵麻。

恵麻にとっては仁への好意を家族愛以外の形で表すことは社会的な障害があるし、加えて「里伽子に譲らなければいけない」と思っているフシもある。仁と里伽子が上手く行かなかった責任の一端が自分にあることを自覚している。でも、ワンチャン狙ってるところがあるのは恵麻の弱さか。苦笑




今日はここまで!

戯画「パルフェ」プレイ日記24 里伽子3

里伽子ルートの第3クォーターに入ります。
由飛やら玲愛やらと新たな人間関係を築いていく仁を見て、内心複雑な里伽子を見てニヤニヤすれば良いと思います。


○11/15 第3クォータープロローグ
終業後の時間。キュリオはお茶会。
キュリオの石田くんは玲愛狙いだったらしいけど、一時間の説教を食らって夢破れたらしい。ガード固いなぁ、玲愛は。

板橋「そういうキツイことばっか言ってるから、君の周りの男って、仁くんだけになっちゃうんだよ?」
稀に素晴らしい精度で真理を突く板橋。仁が話題になると途端に狼狽する玲愛。仁をお茶会に呼ぼうと提案する板橋。呼びに行けと言われる玲愛。何故か、仁を招待すること自体には反対しない。このツンデレめ。ツンデレの鑑め。

で、ファミーユの方は由飛が仁のオムライスを食べている。里伽子の助言通り人気を博しているオムライスは働いている由飛にとっても憧れの一品だったようで。高村仁「卵の王子様」襲名ww

苦労を見せず頑張る仁を妙に褒める由飛。どうも仁のひたむきな姿と自分との落差を感じているようですよ。珍しくシリアス。BGMも消してるし。

由飛
「わたしは、嫌なことがあったらすぐ逃げちゃうから…正面から向き合うこと、しないから…」
「だから、成長もしないし、いつまでたっても、仲直りできない」

由飛の台詞はこれ以上ないくらいに伏線臭い。丸戸は看板ヒロインについてはある種の手抜きをしているというか、何というか。いやでも、由飛ルートはなかなか悪くないんですけどね。

恵麻が姉になった時、どういう気持だったかを尋ねる由飛。初恋の人が姉になるのは苦しかったけれど、これは特殊なケースだからと仁は言う。でもまぁ、由飛は何らか共感するものがあったようで。真剣な表情で聞いて欲しい話があると仁に言う由飛。その会話をまずい感じに聞き間違えて乱入する玲愛。

由飛「どうして、わたしがここにいるって…?」
玲愛「いや、そっちは…ずっと前から気づいてたけど。ちっとも隠れてなかったし…姉さん」
そうです。由飛と玲愛は姉妹だったのです。な、なんだってー!?板橋の「修羅場?」って発言が正しいような、違うような…。

冬の夜の~、寒さも凍らす、姉妹かな~?
って、詠んでる場合じゃない。




○11/16 昼下がりの妄想(恵麻通常)
トリトンホテルのディナーに恵麻を誘う板橋。間に入ってくる仁は何故かトリトンホテルに詳しい。どうやら里伽子を誘おうとしたことがあったようで。何だかなぁ…。

板橋「…朝っぱらからホテルにしけ込もうってか?お姉ちゃん相手に大ハッスル?」
物騒なことを言うものではありませんwww

仁「帝王大卒。大手商事に勤務。20代後半にして課長級。当時の年収一千万超。姉さんと結婚するにあたって、一戸建て兼喫茶店をポンと建てるような人間だ」

神の如きスペックを誇る杉澤一人で仁の前に立ちはだかる一人。それほどの男と結婚したせいで男へのハードルが上がり「だから仁くんしか残らないんだ」と板橋。こいつ、実際のところ切れ者だよな、なかなか。

板橋「八橋大在学中、人気喫茶店に勤務。20歳にして店長。年収はさておき、恵麻さんを元気づけるためだけに、大学をポンと一年休学するような人間だろ、君は?」

こう考えると仁、超かっこいいな。何をするにも里伽子の力が必要ってところを除けばな。お前は島野育夫がいないと何も出来ない星野仙一か!そして、板橋の巧みな話術。あと名曲「落ちる涙の蒼」がかかるもんだから威力倍増。

板橋「確かに、君のお兄さんが忘れられないのかもしれない。でも…君の告白を待っているという可能性は、果たしてゼロなんだろうか?」

ダメダメなシスコン妄想に堕ちる仁。
かすり「このシスコンちっとも直ってやがらないねぇ」




○11/16 花鳥姉妹の真実(玲愛、由飛強制)
うたた寝をしていた仁はインターホンの音で目覚める。急に訪ねてくる玲愛。しかも、なんだかしおらしい。

玲愛「…こんばんは」
仁「………」
玲愛「………」
仁「…夢か」
しかもかなりあり得ない夢だ。なんて思いつつ、ドアまで閉めてしまう。ありがちだけど、こういうベタなノリ嫌いじゃないぜ。で、玲愛の怒りを買うと。

お詫びのコーヒーに苦いと文句をつける玲愛。
玲愛「夜にこんなの飲んだら、眠れなくなっちゃう」
おい、お前、何か可愛いな、おい。

玲愛はどうやら由飛について話しに来たようだが、仁はそういうのは本人の口から聞くべきことだと言って聞きたがらない。こっちの都合だけで仲間のことを詮索したくない、と言う仁はなかなかカッコイイ。しかし、そのカッコ良さが由飛に向いてると玲愛的にはちょっと複雑な気持ちで、意識してはいないけれど妬けちゃう訳で。

インターホンが鳴る。折り悪く由飛の訪問。ベランダに隠れる玲愛。素早い。玲愛が「苦い」とか「安い豆」とか言ったコーヒーを美味しいと言う由飛。その言葉が嬉しくて、仁は「いつでもおいで」なんて言ってしまう。

由飛「毎週は迷惑でしょ?」
無意識な積極攻勢だなぁ、風美由飛。

コーヒーで一服して、冷たい手をにぎにぎして、ちょっと良い雰囲気になって、話が始まる。まずは、二人の出会いがいかに運命的だったかという話。ちょっと臭い、なんて言ったら怒られるだろうか。

由飛はバイトの店員が『店長さん』に話すのではなく、由飛が仁に話す、という関係を望み、呼び方も「由飛」と「仁」に変わる。でも「仁」と呼ばれて脳裏に過る里伽子の存在。仁が後ろめたく思う必要なんてないはずなんですけど、いや、でもまぁ、うん。未練がましいというか、なんというか。

仁、由飛と呼び合って笑い合っているとベランダから厳しい視線。由飛との関係を深める仁に対して花鳥玲愛の威嚇。どういう気持ちでやってるのか自分でも分かっていないだろうに。

で、ついに本題へ。ピアノの才能を買われ音大まで進んだ養女の由飛、ピアノの才能が無く両親に反発して大学にも行かずに社会へ出た玲愛。で、何故だかギクシャク。由飛も玲愛も互いを思い合っているんだけれどね。

取り敢えず、今日は「由飛」と「仁」になったのが収穫ということで。玲愛はそれがご不満のようで、くしゃみをしながら鏡にルージュの伝言、ならぬ相合い傘を描いて出て行きました。




○11/17 四回忌(恵麻重要)
一人の四回忌で帰省する恵麻と仁。三年前の11月17日が命日。結婚したのは、その半年前だから5月の中頃か。ファミーユが完成したのは一人が死ぬ直前で、当時仁は高校3年生。その翌年にファミーユ開店か。なるほど。

あ、何で6月18日が火事の日なんだろって思ってたけど、あれは一人の命日に近い休みの日だったからか。そっか。でも、そうなると一人の命日が11月17日である理由とか考えちゃうな。10月~12月に共通ルートが展開する話を作る上で真ん中辺りに一人の法事をするってイベントを入れたかったのかな。

まぁ、それはさておき。
高村家の四人だけでひっそりと、普通はしない四回忌。

縁談を断固として断る恵麻。
「いくら待ったって、もう仁はお前をもらってくれないだぞ?」という父の冗談が冗談にならないんですけどね。おいおい。しかも、許嫁だった訳ですか。高村家も杉澤家も結構古いな。

「仁を引き取るときも、恵麻が泣いて嫌がったんだよ。弟になったら、結婚できないって教えたらねぇ」と母。おいおいおいおい。「今日からは本当のお姉ちゃんだからね」という、引き取られた当時の恵麻のセリフは、そういう葛藤を超えたところにあった訳で。

仁が初恋だった恵麻。『いい子にしてたら、仁くんがお婿さんに来てくれる』と聞かされて育ってらしい。なんとも、なんとも。勿論仁の初恋も恵麻だったわけで、実は結ばれていたかもしれない別の未来を思うと胸が切なくなったりするかもしれない。




○11/17 里伽子VS玲愛(里伽子通常)
恵麻の重要イベントと重なるせいで里伽子のTrueルートでは見られないイベントなのんですが、楽しいので載っけときます

玲愛「あ!やっと帰ってきた」
仁「ん…?」
玲愛「どこ行ってたのよ!どうせ彼女もいないくせになに遅くまで出歩いてんの?」
休業日の水曜に買い物をしてぶらついて、帰ってきたら隣人からきつい一言。おいおい、随分と喧嘩腰だな、おい。

で、勝手に仁の部屋に上がり込み、きれいにされた鏡を確認し、勝手にお茶を入れ始める。どうやら玲愛は由飛の押し掛け戦術を見習って、どんどん私生活にも踏み込んでいく方向にシフトしたようだな。違うか。笑

玲愛「あ、座ってて。昨日、大体の配置は把握したから、お茶は私が淹れる」
仁「…なんでよ?」
玲愛「なんでって…あんた外から帰ってきて疲れてるでしょ?」
仁「………」
恐らく、なんでの内容についての誤解が生じている。笑

玲愛「さっきまで…夏海さんって人がウチに来てたのよ」
仁「ぶっ!?」
玲愛「…なるほど、やっぱり重要なポジションか」
仁が噴き出したお茶がかかったのも気にせず、話を続ける玲愛は笑える。アッパー系真面目人間とダウナー系真面目人間って表現は良いね。

仁の忘れ物を届けに来た、と言っていた里伽子。会いに来ただけなのかも、と推測する玲愛は察しが良い。流石である。寒そうだからと部屋に上げてやって、仁の悪口で盛り上がった二人。

里伽子「あなたにそこまで言う資格があるとは思えない」
玲愛「あ、あれ…?」
里伽子「お隣さん?お向かいさん?でも、たった一ヶ月よね?」
玲愛「な…夏海さん?」
里伽子「仁の何がわかった?随分な洞察力。あたしなんて、三年一緒にいてもわからないことだらけ。恵麻さんには、到底追いつかない…」

しかし、まぁ、里伽子にとって仁の話題は大変センシティブですからね。自分の立場ははっきりさせないけど、特別の存在であることは譲らない。でも、恵麻に対する劣等感は強烈で・・・。

急に感情的になった里伽子に戸惑う玲愛。庇った、庇ってないの言い合い。里伽子は玲愛が仁を悪く言い過ぎるからだと言うけれど…。

玲愛「だってあいつ、人によって態度全然違うし。特定の人間だけひいきするし、性格悪い」
里伽子「子供の頃から、お兄さんと比較されてきたのよ。だから、その反動。本当は、限りなく優しい奴」
玲愛「すぐに人に頼るし…末っ子の悪い見本」
里伽子「あいつが頼るんじゃなくて、周りが構うの。なんとかしてやりたいって思わせる何かがあるのよ」
玲愛「できもしないような大口叩くし。キュリオに勝つとか…要するに見栄っ張りなんですよ」
里伽子「できもしないことでも、やせ我慢して頑張るのが仁なの。それに…キュリオには、あたしが勝たせてみせる」

強烈な自負心を見せる里伽子。まぁ、何への自負心かっていうと説明は難しいけど。俺は里伽子に問いたい。あんたは仁の何なんだ?あ、嫁ですね。はい、分かってました。里伽子は仁の嫁。

玲愛「今、私が言ったことって、全部、あなたが言ったことの受け売りだって気づいてます?」

強キャラ里伽子を黙らせた一言。仁が絡むと傍若無人にもなる里伽子は「あたしは仁をどんなに貶しても良いけど、他の人間が言うのは許さない」というスタンスなんですよね。

玲愛「もう一度聞きますよ?本当に、あいつとは、何もないんですか?」
里伽子「……………………ない」
この玲愛の攻撃は鮮やかだ。

回想終わり。玲愛はどうも里伽子の物言いが気に入らなかったらしい。何が気に入らないのか自分で分かってないから苛ついているんだけど、これって、ちょっと良いなと思ってた男の傍に「あんた彼の何なの?」みたいなデカイ態度の女がいて、ちょっと癇に障ったって奴じゃないでしょうか・・・。

里伽子と仁が付き合っていないという話を信じない玲愛。仁はお茶漬けを勧めて玲愛を帰らせようとするも「いただくわ」って言われてしまう。こういうちょっとした笑い大事だよね。

仁は結局、半年前に里伽子に告白して振られたって話をしなかったが、これをしてたら「え、振ったの?夏海さんが?嘘っ!?」って言いそうだな。多分、この時点の玲愛なら仁と里伽子とをくっつけようと奔走したんじゃないかって気がする。




○11/18 呼び捨て(里伽子通常)
里伽子と由飛、初の接触。あ、里伽子が営業時間内に来店するのが初か。

里伽子のことを知らない由飛は普通のお客様として里伽子を迎える。フロアにいるのがかすりなら「あ、リカちゃん。ちょっと待ってね、仁くん呼ぶから」とかなるんだろうけど、由飛に察してもらうことは出来ないし、自分から言い出すわけにもいかないし。

由飛「どうかなさいました?あ、ひょっとして待ち合わせですか?」
里伽子「そういうわけじゃないんだけど…かすりさんか、明日香ちゃんは?」

取り敢えず、かすりか明日香を呼ぼうとする里伽子。ここで「仁、いる?」と言える性格なら、里伽子と仁はあっさり上手く行ってそうなもんだけど。でも、かすりや明日香は呼べても仁は呼べない、というのは、うーん、何というか…意識しすぎだろって感じも。

由飛「あの二人のお友達?」
里伽子「あ、いや、だから…」
由飛「かすりさんはどっかにいますよ?ちょっと探してきますね」

機微を読むということに関しては全くの不得手である由飛は早合点をして探しに行ってしまう。と、いうか、フロア担当者が自分しかいない時に店を空けてしまうなよ、と。

里伽子「仁~」
仕方なく自分で呼ぶことにした里伽子。それは良いのか。うーん、他の人に仁を呼んでもらうのは照れくさいというか「二人はやっぱり」って思われるのはあれなんだろうか。

仁「初来店、だな」
里伽子「てことは、お金取るんだ、今日は」
仁「当然ですお客様」
里伽子「ふふ…」

ちょっとした遣り取りなのに里伽子が嬉しそうである。多分、仁にとっても感慨深かったんじゃないだろうか。だって、やっと新しいファミーユを里伽子に認めてもらえた訳だから。で、仁はサービスで黄金チャーハンを出してやる。

仁「いいよ、初来店記念。モーニングサービスだと思ってくれ」
里伽子「…ダイエット中、なんだけどなぁ」

困ったふりしつつも機嫌が良い里伽子。かすりを探して店からいなくなってしまった由飛を怒らないでやって欲しいと言う。そういや、モーニングが豪華なのって名古屋の特徴だよね。ささやかながら丸戸得意の東海ネタ?

由飛「あれ?仁?仁もそのお客様と知り合いなのぉ?」
里伽子「…仁?」
仁「んなことよりも由飛。お前、お客様をほったらかして何やってんだよ?」
里伽子「…お前?由飛?」

やっと戻ってきた由飛。里伽子は由飛と仁の遣り取りが引っかかった様子。お互いの呼び方やら、話してる時の仲良さそうな感じとか。で、やっと目の前の人が“夏海里伽子”だと認識した由飛。

由飛「そっかぁ…恵麻さんやかすりさんの言ってた『リカちゃん』って、あなたのことですね?」
仁「あ、まぁ、そうだけど…」
由飛「へぇ~、噂通り綺麗な人ぉ」
仁「え?あ、いや、それほどでも…」
由飛「なんで仁が謙遜するのよ?やだぁ、恋人じゃあるまいし~」

この間、里伽子はさっきまでの上機嫌が一転してご機嫌斜めな顔をしてるんだけど、空気を読めない由飛は気付かない。仁も気付けよ。いや、理由が分からないから無理かもしれないけど…。

里伽子「しばらく見ないうちに、接客の質が落ちたんじゃない?仁」
里伽子「新人のコのこと呼び捨てにしたり、呼び捨てにされたり…あり得ない」

公私混同が激しいと糾弾される仁。でもなぁ、それ、ちょっと私怨だろ。私怨だろ、里伽子さん。

仁「けど俺、お前のこと呼び捨ててたし、お前だって俺のこと…」
里伽子「………」
仁「………」
里伽子「あたしはいいのよ、チーフだから」

いつもの論理的な姿はどこへ行ったのか。「里伽子VS玲愛」の時もそうだけど、里伽子は仁絡みになるとダメですね。結局、里伽子にお説教を食らい『呼び捨て禁止令』を課されてしまった仁。気の毒と言えば、気の毒。




○11/19 噂の歌姫(由飛通常)
店内の客よりも外のオープンカフェを利用する客が多いことを不思議がる仁。と、オープンカフェに里伽子を発見。

里伽子「繁盛してるみたいね」
仁「お前のおかげでもあるさ」
里伽子「あたしは部外者だから関係ないけど」
仁「こんなとこにいなくてさ、中入ってくればいいのに。コーヒーくらいならご馳走するぞ?」
里伽子「店内で、そういうあからさまな贔屓はよくない。ここだって、こういった会話は望ましくないわね」

里伽子はいつも通り冷ややかな態度。仁からの「このあと空いてる?」には首を横に振るけど、仁が「じゃ、またな」とその場を去ろうとすると「…そういえば」と口を開く里伽子の複雑な乙女心。

里伽子「ほら、彼女…風美さんだっけ?」
仁「ああ、由飛のこと?」

機嫌を損ねる里伽子。だから呼び捨てはダメだってば。里伽子から由飛の「独特な接客」について聞かされる仁。歌うウェイトレス由飛。一度注意を受けたにも関わらずめげずに歌っていた。

なるほど、オープンカフェが人気なのはそれが理由でしたか。お客様にも人気でだし、仁は由飛に甘いから許してしまう。弱いなぁ、仁は。しかも「また買い物付き合って」とか言われっちゃってるし、手握られてるし。本妻(笑)の里伽子さん見てるんですからね。

この、由飛と仁の仲良さそうな遣り取りを見ていた里伽子の心中は如何ばかりか。タイプが違う里伽子にとっては由飛は眩しく映るに違いない。何せ自分が知らないほんの数カ月で仁に接近してるし、特別扱いされてるし。

そりゃドスの利いた「何がおかしいのよ」になるよね。怖っ。




○11/20 里伽えもん(里伽子重要)
帳簿の打ち込みを里伽子に頼んでしまう仁。あぁ、仁は機械オンチなのか。だから電動泡立て器も使えないのか、なるほど。そういえばファミーユは黒字に転じました。やったね。
里伽子は右手だけでやったんだよなぁ。健気。

里伽子「年内はずっと赤字だと予想してたのよ」
仁「おいおいおいおい!お前、俺に年を越させないつもりだったのか!?」
“可愛いふりしてこの娘、割とやるもんだね。”

仁が内心で引用したのは「待つわ」なんですけど、これは自分を振って他の女を取った元恋人がいつか振り向いてくれるまで待つって歌。それって、この場合に適切なのか?笑
どっちかって言うと、里伽子じゃなくて恵麻を取った仁と、未だ微妙な関係を保ち続けてる里伽子自身が歌うべきなのかもしれない。

仁「姉さんが戻ってくれたのは大きいなぁ」
“『もう一人戻ってきてくれれば完璧なのに』”
と、言外に里伽子も戻ってくれないかなぁとにじませるものの通じない。里伽子は、仁と恵麻の関係が絡むと普段の読みが利かなくなる。まぁ、このセリフの前の「姉さんに顔向け出来なかったじゃん」「姉さん、なんて言うかな?」が効いてるんですけどね。

里伽子「ひとし君はいつもいつもしょうがないなぁ…、って私は未来から来た猫耳ロボットですか」
ドラえもんに猫耳はないけれど。里伽子は仁の力になるにやぶさかでないけれど、それが全部恵麻のためなのかと思うと、何だか虚無感を抱くわけで、まー、損な役回りと言ってしまえばそこまでですが。

仁「何言ってんだよ…訳もわかんないひみつ道具なんかよりも、里伽子の方が頼りになるに決まってるだろ」

そういえば、ショコラの翠ルートでは大介が「お前は傍に置いておきたい道具箱」なんて言ってたなぁ。僕は翠派で里伽子派です。っていうか、里伽子は香奈子+翠って感じだよな。


回想シーン
仁が本人と位牌一人の一人二役で、里伽子をファミーユのウェイトレスにスカウトする時の話。大学一年の秋頃かな?高村と夏海で呼び合っている。

そういえば、23とか1000とか数字のイントネーションが里伽子はちょっと共通語と違うんだが、あれは里伽子の実家である浜松の方の言葉なのだろうか。

里伽子「…なんであたしなのよ」
仁「知り合いだから。頭いいから。美人だから」
里伽子「っ…そ、そんなこと言ったって、開店もしてないお店で働けって言われても」
褒められて狼狽える里伽子可愛い。


回想2
里伽子に手伝ってもらって恵麻のプレセントを選ぶ話。例年はケーキだったようだけれど、仁がブレスレットを贈りたいなんて言い出したことを訝る里伽子。

里伽子「だって…これって、恋人への贈り物だよ」
仁に聞こえない程度の声で言う。
実は仁は聞こえていたということがクリスマスイブに明らかになる。

そういえば、これ、いつのことなんだろ。本編で恵麻は誕生日を迎えてないから、多分年明けの初春あたりか。開店が大学1年の秋で、その年度末っていうのは考えにくいから大学2年の終わり頃かな?すると、仁はもうその頃には里伽子が気になってるはずだよな。

仁「う~ん…そうだ。なら、この2つのうち、里伽子ならどっちが欲しい?」
里伽子「あたしの趣味と恵麻さんの趣味とは違うってば」
仁「それでもいいから…ただの参考だから…」
里伽子「あ~もう、本当に苛つくわね仁はぁ!」

五時間も里伽子を連れ回し、二つまで絞って、更に里伽子が欲しい方聞く仁。主体性がないと里伽子に怒られながら、結局片方選んでもらう。

仁「あ、すみません。これ、両方ください」
里伽子「はぁ!?」
仁「こっちは包んで。あ、こっちはいいです」
里伽子「ちょっ、ちょっと…?」
仁「お前の、左だったよな。ほれ、つけてやるから、腕」
両方買って、里伽子が欲しがった方を里伽子へ。



仁「だって俺、お前の誕生日教えてもらってないもん」
だってさ!!うわあああああああ、こんなことされたら惚れるだろーよ、馬鹿野郎!!この天然タラシがああああ。
仁は「これって恋人への贈り物だよ」が聞こえてた上でやってるから、天然じゃないのか。こいつやるな。くそう。この野郎。

里伽子「もう、しょうがないなぁ、仁は」
仁にとっては情けない思い出かもしれないけど、多分里伽子にとっては愛しい思い出で。懐かしそうに、愛しそうに、里伽子は呟く。




○11/21 ショ○?(恵麻通常)
小学生時代の仁の写真で盛り上がる女性陣。体弱かったんだなぁ、仁。だから卵ばっか食ってたのか。いや、でも、卵ばっか食わされたんなら卵嫌いになる方が自然かも知れないなぁ。ショコラの大介はヤンキー時代の写真だったね。方向性は違うが黒歴史という意味では一緒。

止まらない恵麻の仁語り。一人、また一人と逃げていくファミーユ従業員たち。三次元ショタコンは頂けねえぜ、恵麻姉ちゃん。




○11/23 欧風喫茶店の面目躍如(里伽子通常)
外国人客の英語が分からないので店員達がお客さんを押し付けあう。明日香、かすり、由飛だと現役で一番勉強してるだろう明日香が一番有望だと思うんだけどね…。

由飛「明日香ちゃん?どしたの?外国の人に道を尋ねられたようなせっぱ詰まった顔して」
なぜピンポイントで当ててくるのだ、風美由飛。

ファミーユ店員、学歴逆自慢大会。かすりは高卒(?)、恵麻は専門卒、由飛は音大在学、明日香は学園生。八橋大は英文科が全国的に有名らしいけど、仁は経済学部。ちなみに一橋大には文学部はありませんが。

明日香「てんちょだし」
由飛「文系学生だし」
かすり「男の子だもんね」
恵麻「ごめん、仁くん…今回だけは、かばいえない」
仁「ひ~ん」

贖罪羊として選ばれてしまった仁。で、仁は追い詰められると頼れるあの子を思い出してしまう傾向がありまして。
“ああ、こんなときに、英語がペラペラな店員がいたら…そいや昔は…いたんだよなぁ。そんなスーパーエグゼクティブウェイトレスが。”

里伽子「ちょっと、どうして店に誰もいないの?」
英語ペラペラな元スーパーエクゼクティブウェイトレス里伽子が登場。助かりました。「in a ice pack」って言ってるけど「in an ice pack」が正しいような気がする。

皆に「戻ってきてほしい」と言われて「ごめん、ね」と悲しそうに答える里伽子。何が彼女をここまで頑なにしているのか、今はまだ誰も分からない。




○11/26 第3クォーターエピローグ
不審な動きをしている由飛を見て、仁を呼び止める里伽子。

里伽子「ちょっと仁…あれ、なんなの?」
仁「あれって?」
里伽子「ほら、由飛さん」
仁「由飛が…あ」
里伽子「………」
仁「由飛………くん、が、どうしたって?」
里伽子「…由飛でいいわ」

呼び捨て禁止令を破ったことについて無言の圧力で咎められる仁。しかし、今更「由飛くん」と呼ぶのもあれで、最終的には本妻(笑)からの許可を貰って「由飛」と呼ぶことに。

で、由飛が何をしていたのかというと、あれはファミーユの新サービス。百聞は一見にしかず。仁は里伽子に新サービスをお披露目。

まず出てきたのは仁特製の半熟オムライス。今やファミーユのナンバーワンセールスを記録している。夏海企画部長の敏腕ぶりが光りますね。仁曰く「養鶏業者並」の卵取扱量だとか。

里伽子「で、その、卵の仕入れと由飛さんのさっきの行動にどんな関係があるのよ」
仁「よくぞ聞いてくれた!実はな、卵が切れたら、由飛がああやってお客様の前で産んでみせ…すまん、俺が悪かった待てよ許せよ!」
スプーンで皿を叩いて抗議する里伽子。これは嫉妬も半分入ってるような…。

新サービスは由飛提案の似顔絵オムライス。自分がいなくても新しくサービスを考え、ファミーユはより良くなっていく。嬉しいような悲しいような、複雑な心境の里伽子。

里伽子が「もう、居場所、ないのかもしれない」って呟くのをきちんと拾ってフォローする仁。こいつ、里伽子の話は本当に良く聞いているのだ。で、完成した似顔絵を見て里伽子は頬を染める。可愛いな、お前。

その頃、キュリオにも似顔絵オムライスの出前が届く。玲愛の似顔絵付き。この玲愛いじりのチャンスを板橋と瑞奈が逃すはずがない。
瑞奈「…本当によく描けてるわね。モデルに対しての歪んだ愛情が感じられるわ」



玲愛「…何よ。………美味しいじゃないのよっ!」
はい、定番セリフをいただきました!



似顔絵がもったいなくて食べられない里伽子と玲愛。デレ方は二人共似てるんだよね。




今日はここまで!!

戯画「パルフェ」プレイ日記23 里伽子2

さて、里伽子ルートの第2クォーターです。
里伽子の計画通り軌道に乗り始めるファミーユの様子を御覧ください。

○11/4 第2クォータープロローグ
出勤した由飛が眠ってる仁と、仁を抱きしめて眠ってる恵麻を見つけて叫び声を上げる。
かすり「ネズミでも出た?」
キッチンの担当者として、その発言はどうなんだよ、おい。ま、ネズミっていうよりは泥棒猫だけどな!!(ギャグです。



「て、ててて…店長、同衾~!?」
「は、離れてくださいっ!不潔ですっ」
恵麻と仁の様子を見た由飛の反応。えらく古風な表現だな、おい。っていうか、由飛はその辺の風紀にうるさいキャラではあるまいに。

恵麻が戻ってきた喜びに、恵麻と仁に抱きつくかすり、明日香、何故か由飛も。
明日香のとこだけ「柔らかい塊が押し付けられる」って出したのは一番胸が大きいからだろうけど、でも、それ、かすりへの当て付けですか?

恵麻「嘘おっしゃい!ちゃんと話は聞いてるんだから!色々と汚い手を使って仁くんに嫌がらせしてるんでしょ!」
何故か、また朝礼に混ざるキュリオ店長板橋が弟溺愛モードの恵麻にひどい仕打ちを受ける。この話を吹き込んだのは、やっぱり里伽子なんだろうか。手段を選ばないなぁ、あの娘。

かすり「久々に見たねぇ…弟溺愛モード」
明日香「これがないとファミーユって感じがしないもんね」
お前ら楽しそうだなww




○11/4 二度目の宣戦布告(玲愛強制)
ファミーユの激安価格設定に驚く玲愛。「本気で頑張れ」と玲愛に言われたから、その通りにしたんだ言う仁。ちょっとカッコイイぞ。

仁「ありがとう・・・花鳥さん」
素直にありがとうを言われて、ついつい照れる玲愛。玲愛が仁を気になり始めたのはいつからなんだろう。既に脈ありな感じに見えるのだが。

恵麻の旗振りでダンピング作戦を敢行するファミーユ。ケーキ全品200円。従来価格の50%オフという投げ売りお買い得プライス。国際通商だったら貿易摩擦で国際問題になるレベルだぞ。

恵麻「具体的な目標を立てるわ。販売数でキュリオを上回るのに1月。売上で上回るのに、もう1月」
仁「ね…姉さん…」
恵麻「倒すわよ、キュリオ。みんな、気合入れて行きましょう」

目標まできちんと立ってて、妙にちゃんとしてるのが恵麻らしくない。仁の思う通り、これは里伽子の差金だろう。もー、結局世話焼いちゃうのか、あの娘は。仕方ないなぁ、里伽子は。

玲愛に恵麻の話をしていて、にやけ顔を指摘される仁。恵麻からもにやけていると言われる。玲愛が指摘したのは恵麻と一緒に働けるからかもしれないけど、恵麻が指摘したのは玲愛にちょっと良いカッコが出来たから出てしまった笑みなんじゃないだろうか。自覚はなさそうだが。

玲愛「何よ・・・美味しいじゃないのよっ」
恵麻のマドレーヌを一口食べての定番セリフ。思わずニヤリ。




○11/6 虫除け(里伽子通常)
里伽子を旅行に誘う初登場キャラの堀部君。同じゼミの仲間らしいけど里伽子の態度は至って冷淡で、仁に対する姿勢とは大違い。

里伽子「あたしが君たちと旅行に行ったところで、何かが得られるとは到底思わないんだけど」
これ言われたら、泣いちゃうかもしれないな。可哀想な堀部。

「仁は大学やめてない。休学するだけよ」
「それにあたしたち、別に切れちゃいないし」
「今日も仁の部屋から直接大学来たの。おわかり?」

まるで仁と交際しているかのような里伽子の口ぶり。って言うか「かのような」じゃないな。これは里伽子は「仁と付き合ってる」と明言している訳で。そんな時に仁がタイミング悪く(?)登場。里伽子が大急ぎで眼鏡を外すのが可笑しい。

里伽子「ちょうど良かった。今日はもう講義ないから一緒に帰ろうよ。晩ごはん作ってあげる。」
仁「いや、お前は…」
里伽子「行くよ仁。じゃ、そういうことで、堀部君」

“『俺の部屋になんて、もう半年も来てないだろ』”
仁は内心で思うわけだが、半年前って六月初旬か。家事があったのが6月18日だから里伽子と仁の仲がピークだった頃、というか、その直後にガタッと溝が出来る訳で。

里伽子「感謝しないわよ。仁が大学やめなきゃ、こんな面倒ごと、起こらなかったんだから」
二人きりになった途端に態度が豹変。どういう気持ちでこれを言ってるんだろうなぁ、里伽子は。仁が大学やめてから男が粉かけてくることが多くなったようだ。

仁が大学にいた頃は、里伽子と仁は公認カップルだったようだ。これは里伽子の作戦で、自分の虫除けと共に仁に虫がつかないようにしてるのと、周囲からの認識に現状を後から追いつけてしまおうという魂胆なんだろうなぁ。

里伽子「そっか…それで、会いに来て、くれたんだ。ふうん…ふぅぅん…」
ファミーユ再建策についてのお礼を言うために会いにきた仁。しらばっくれながらも、仁が来てくれたのが嬉しいのか「ふうん」が弾んでる。

里伽子「でも無駄足だったわね。当方、そのような美談には、一切心当たりがございません」
里伽子「………」←ふふふっ、っていう楽しそうな笑い声
目に見えてご機嫌な里伽子は往復30分の無駄足をして駅まで仁を送る。

仁は、自分が会いに来たから里伽子の機嫌が良いんだ、ってところまでは理解できている。それは勿論、仁にとっても嬉しいのだが、「また俺が誤解する」と内心は複雑。誤解じゃないけどな、それ。




○11/7 まぁでっかいケーキ(恵麻通常)
恵麻の仕込みを手伝う仁。たかが卵の泡立て要員と侮るなかれ。電動泡立て器は言語道断らしい。

恵麻「大きい方が良いに決まってるじゃない。」
仁「だから、その、お好み焼き屋のおばちゃん的な思想はやめてくれよぉ」
ワンホールの六等分を200円で売ろうとする恵麻。お好み焼き屋のおばちゃん、という例えは言い得て妙である。洋菓子職人のお高く止まった感がない恵麻。

かすり「・・・水がいらなすぎて入っていけない」
水入らずは油に水が混ざっていないという意味からの言葉。
つまり、恵麻と仁が混ざって油になっちゃうんですね。洋菓子店だからバターか?エロいなぁ。




○11/8 ケーキは売れる。料理は残る。(恵麻通常)
飛ぶように売れるケーキにご満悦の恵麻。焼いても焼いても空になるショーケース。ついつい、堪え切れずに更衣室で笑っちゃうくらい。

恵麻「凄い…凄い。売れてる…わたしのケーキ、めちゃくちゃ売れてるじゃない!」

しかし、こんだけ必死に作っても赤字かトントンぐらいなのか。やはり薄利多売というのは小規模店舗には厳しいな。販売量が安定すれば大きく仕入れて原価を下げることも出来るわけだが。

ファミーユの経営は人件費については少数精鋭で効率良くというブラック企業仕様で、販売は下手すれば売れても赤字の薄利多売方針。体制としてかなり危ないんだけど、これが出来るのは従業員が健康で、安くて美味いケーキに圧倒的な自信があるから。

安くて美味いケーキの販売量は確実に伸びていくはずだから、客を処理するホールの能力とケーキの生産能力とが、十分な利益が出るだけの販売量をこなせるレベルにあるのなら確実に人気店になれるわな。

一方の仁は軽食の注文が少なく、かすり曰く「まかないのおばちゃん」状態。かすりが頼んだ、ナポリタンとエビピラフのハーフアンドハーフを薄焼き卵で包んでケチャップかけた奴って美味しそうだな。




○11/9 いっつも二番目(里伽子重要)
急に仁が来て驚く里伽子。慌てて眼鏡を外す。眼鏡のところを見られたくなかったのか、里伽子の態度が剣呑だ。店は繁盛していて、大学は休学中で、どうしてここに来るのかと尋ねる里伽子。



仁「最低でも週に一回くらいは里伽子に会いたいじゃん?」
不機嫌な顔になる里伽子。でも、割と内心嬉しいんじゃないかと思うんですけどね。いや、冗談っぽいのがむかつくのか。

里伽子はノートを取るところを仁に見せない。左手が使えなくなって、まともにノートが取れてない。そんなことに気付くはずもなく、仁は里伽子の邪魔にならないように、と席を立つ。

仁「ああごめんなさいよ、その前に一つだけ」
里伽子「…トレンチコートの刑事さんかあんたは」

刑事コロンボ。今はこのセリフ、日本では杉下右京のセリフとしての方が有名ですね。“うちにはカミさんがいないから”って部分から間違いなくコロンボだと分かります。いや、仁、お前のかみさんは目の前の女性だ。

礼として水曜日に食事を奢りたいと言う仁、心当たりがないという里伽子。里伽子のことをそれなりに分かっている仁は、もうちょっとで墜ちそうだと見て粘る。もうちょっと深い部分まで里伽子のことが分かってたら、お互い苦労しないのにねぇ。里伽子がもう折れる、というところで恵麻から電話。

水曜日は恵麻の月例会があることを思い出した仁。「里伽子は自分が恵麻を優先することに理解がある」と仁は思い込んでいるし、里伽子自身もその思い込みを肯定するような態度なんだけど・・・里伽子さん、机を蹴っ飛ばして教授をビビらす程度にはお冠です。




○11/10 二人は仲良し?(玲愛通常)
定休日、部屋でゆっくりしている仁を尋ねる瑞奈。

瑞奈「いつも玲愛がお世話になってます~」
仁「してない、全くしてない」
多分即答だったんだろうな。こういうやり取りを見ると、主人公にもボイスが欲しくなる。僕は基本的に主人公のボイス賛成派です。玲愛がファミーユを褒めてたという情報を仁に流す瑞奈。背後に玲愛が迫っていることを気付きもせず「ジュリエット花鳥」とか言ってしまっているが。

玲愛「ハムレット川端・・・あなたに生か死か、選ばせてあげるわ・・・」
シェイクスピアは基礎教養ですよね。「川端~、後ろ後ろ~」はドリフです。志村けんの後ろから幽霊が迫るコント。

瑞奈「アイコンタクトで脅迫?やっぱり、通じ合っちゃってるんですね~」
この人、玲愛の怒りを買いながらも手を緩めない。なかなか勇敢だな。

仁からリンゴを奪い、齧ってから一言
玲愛「わらひがあんらやはみ~ゅをみろめらことらんて、ほれっぽっひもらいんらからねっ!」
これ、全然喋れない状態で憎まれ口を叩く玲愛が可愛いってことで良いのか?




○11/10 月例会(恵麻強制)
月に一度、姉弟の会食。恵麻は「デート」なんか言っちゃってるし、仁くんに腕絡ませてるし・・・なんだかなぁ。

仁が高村家の養子になって、来年1月で10年。両親を事故でなくし、歳の離れた兄と二人きりになった仁は母親の兄に当たる高村の家に引き取られた。そこの娘が、彼の従姉で初恋の人だった恵麻。

恵麻「今日からは…本当の、お姉ちゃん、だからね?」
それを言われた仁の心中は当然ながら複雑なものがあった訳ですが、一方言った方の恵麻の心中は…?

母から縁談の話。気が進まない様子の恵麻。「中古品だし」と茶化しつつ真面目に考えることを進める仁。いや、中古って言い方は…いや、その…あの…うん。苦笑

「仁くんは、わたしがもう一度お嫁に行っちゃってもいいの?」
「『どんなにいき遅れても、俺がもらってやるから大丈夫』って仁くんが言ってくれたから、今まで次々と断ってきたのに~」
恵麻の問題発言。その中で明かされた仁の問題発言。高校卒業して家を出た恵麻に当時高校入学前の仁が言ったというけど、その年でその姉弟関係ってどうなのよww

恵麻が一度お嫁に行くのも、二度行くのも仁にとっては変わらない。一度とゼロの間には無限に近い差があったけれど。もう恵麻は仁にとって手に入らない存在になってしまっているんだ。




○11/11 むずかし~(かすり通常)
忙しい店内。恵麻が戻ってきただけでは満足せず「里伽子がいたらなぁ」とか思っている仁。おいおい、未練がましいぞ。しかも、これはかすりのイベントだ。

「ちょっと仕上げを任せて欲しい」と恵麻に頼むかすり。下積み二年。いつまでも恵麻のサポートだけしているというのも寂しい物があるのだろう。が、教え下手の任せ下手の恵麻は10秒もかすりの作業を見ていられない。自信喪失気味のかすり。励ます仁。

仁「も、もう紙一重だってば!かなり姉さんの手際と味に迫ってる…と思う」
かすり「その紙はきっと壁紙で、裏側に分厚い壁がくっついてるのよね~」

軽口を叩いてはいるものの、凹み方は深いようだ。




○11/12 第2クォーターエピローグ
仁の居残り仕事。恵麻を付き合わせると悪いから帰るように仁が言う。

恵麻「ごめん、気が利かなかった。そういうことだったんだ~」
恵麻「それじゃあリカちゃん、ごゆっくり~」

ま、恵麻の誤解なんですけどね。里伽子さん流石っす。でも、店に入ってきた時の様子から察するに、里伽子自身も二人きりってのは想定してなかったのかもしれない。いや、或いは照れてるだけ?

店の軽食メニューを端から頼む里伽子。
里伽子「別に時間は気にしないし、毒見要員は沢山いた方がいいんじゃない?」
仁「なんで…」
里伽子「そろそろ頃合かなと思って」
仁「なんの…?」
里伽子「仁が、落ち込み始めるのの、ね」

恵麻のケーキが飛ぶように売れる一方、今一つ売上を伸ばせない軽食メニュー担当の仁がそろそろ悩み始める頃だと読んだ里伽子。仁のこと、何でも分かってるんだなぁ、この人は…。

“姉さんと里伽子の間には、ときどき、俺の入り込めない“秘密”が存在する。”
里伽子が恵麻に助言した件について仁は内心で言ってるんだけど、この“秘密”の部分をもうちょっと膨らましてくれたらシナリオ的にもっと面白かったのかなぁ、って思ったり。里伽子と恵麻との間にどんな遣り取りが存在していたのかは気になるところ。

里伽子「そんなに料理したい?」
仁「いや全然」
里伽子「………」
仁「別に俺、料理が趣味な訳でも、得意な訳でもないしなぁ…」
里伽子「そのくせ負けず嫌いなんだから…」
仁「ケーキが採算取れない以上、軽食で稼ぐしかないと思わんか?」
里伽子「で、本音は?」
仁「何でみんな俺の作ったものを食わないんだよ!」

ちょっと長いけど丸ごと引用してしまった。軽ーく仁の本音を引き出してくる里伽子。仁にもボイスがあればここのテンポも素晴らしく良かっただろうに。やはり主人公ボイスがあるという一点だけをとってもダメ恋は素晴らしい。



里伽子は食べる姿を仁に決して見せようとしない。それには深ーい、深ーい理由があるわけですが。仁は気付かない。それを不審がって金たわしを火にかけながらフロアを覗き見た仁は、眼鏡をかけて食べている里伽子を目撃する。

仁が戻ると、里伽子は眼鏡を外していた。里伽子は眼鏡を掛けてるところを仁に見せない。仁はそれを“俺に対して飾ろうって思ってくれてる”と感じる訳だけれど、どうなのかな。その点については、多分そうなんだろうな。

無理をさせないようにゆっくり作ると言う仁。少し戸惑って、少し嬉しそうな里伽子。くそぅ、可愛い。

散々仁の作ったものを貶した後、黄金チャーハンを食わせろという里伽子。思い出の品ですから、別腹ですよね。仁としては里伽子がそう言ってくれるのが嬉しいような、でも、今の二人の関係からすると複雑なような。

夏海経理・企画・営業部長の提案により、オムライスとカルボナーラとタマゴサンドの卵縛りメニューへ変更。



今日はここまで!!

HERMIT「ままらぶ」全体レヴュー





















丸戸史明のHERMIT作品「ままらぶ」

ちょっと電波っぽいOPテーマから始まり、本編へ。この曲、何度も聞いてるうちにすげー良い曲に思えてくる。あ、PVがyoutubeにあったので上げておきます。

http://www.youtube.com/watch?v=0O8xbEcemRQ



フローリアス樹ヶ丘というマンションの五階に住む、近所付き合いの濃厚な三部屋七人の物語。取り敢えずキャラ紹介を。



501号室 秋月家 かおりが一人暮らし

502号室 桜木家 昭と浩二で父子二人暮らし

503号室 藤枝家 涼子と小雪で母娘二人暮らし



主人公 桜木浩二

高校三年生。樹が丘学園のエース右腕で、全国区の強豪港明高校を完封するなどなかなかの選手だったらしいが、肩の故障で野球を諦める。五年間思い続けたお隣の未亡人藤枝涼子と半年前から付き合い始めた。



藤枝涼子 CV:まきいずみ

若々しい容姿を保ち続けている脅威の40手前。年齢について言及されると怒る。ウェディングドレスのデザイナーをやっている。おっとりした性格の優しい母で、浩二にとっては母代わり。浩二との交際を始めてからも母親的な態度を崩さない。酒に弱い。

まきいずみの神懸り的な演技が光る。



藤枝小雪 CV:韮井叶

高校二年生。いわゆる「お隣の世話焼きで口うるさい幼馴染」であり、五年来浩二に片思いを続けている。浩二と涼子は彼女の気持ちに全く気付いていない。酔うと泣きながら説教をする。基本的には健康で健全で真面目な性格だが、浩二が絡むことになると見境がなくなる。

韮井叶=乃田あす実だよね?ってことは「ショコラ」の香奈子さんと同じ声優さんか。演技の幅広いなぁ。



秋月かおり CV:一色ヒカル

帝王大(!?)の学生で浩二の家庭教師で売れっ子の官能小説家。

朝に弱く、活動性が低く、下着にワイシャツ一枚という裸同然の格好で五階をうろうろしている。色気担当。ポジション的には浩二の姉。常に面倒くさそうだが泰然自若としているが、鋭い洞察力を持っており浩二と涼子の関係にいち早く気付く。

一色ヒカルが嬉々として淫語を読んでるのが良い。



菊永瑠璃 CV:茶谷やすら

浩二の親戚の中学三年生。美都子と同い年か…。

樹ヶ丘に来るまでは桜木家とは近所付き合いがあり、浩二の弱みを握っては奴隷扱いしていた。養父に虐待されて家出してきたという狂言で藤枝家に転がり込む。普段は内気で可愛いらしい少女を演じている。かおりと並ぶ切れ者。



クリスティーナ・ホステトラー CV:カンザキカナリ

秋月家に居候しているアメリカ人。浩二の父である昭とクリスの母であるスーザンとの約束により、浩二とはフィアンセ。能天気な性格でカタコトの怪しい日本語を操る。ハンバーガーチェーンのリーディングカンパニー「マクドウェル」の総裁の娘。すぐに銃を撃つのが悪い癖。



桜木昭 CV:胸肩腎

浩二の父親。アメリカっぽい軽いノリで女にだらしない性格。女性を見たら口説きにかかる。何故かやたらモテる。国際的なビジネスマンを自称しているが何やってるのか良く分からない。締める所を締めるので良い父親な感じに思えてしまうから怖い。

ダメ恋の熊崎と同じ声優。







システム的には中心に涼子ルートがあって、選択肢次第で他のヒロインのルートへ分岐していく感じです。



アメリカンホームコメディドラマっぽく、お客さんの笑いが入ります。OFFにも出来るけど雰囲気を楽しむために是非そのままでやってほしい。他にもブラウン管フレームとか、各話のタイトルコールがあったり、各話にOPとEDがあったりとかテレビっぽい。



丸戸史明のシナリオなのでテンポの良いウィットの利いた遣り取りで話が進みますが、この作品の一つの特徴として「元ネタが分からないネタが多い」ってことでしょうか。基本的にアメリカっぽいネタが多いんですけど「アンクルトムの小屋」とか「スターウォーズ」とかならまだしも、アメリカのTV番組ネタは「大草原の小さな家」と「お熱い二人」しか分からなかった。



分かったものだと高村光太郎や石川啄木みたいな文学物から、ドリフ、吉本新喜劇、メタルギア、ゴルゴ13、ウルトラセブンと幅広い。あと、丸戸大好きな高橋留美子ネタも豊富。



ネタが通じるかどうかという点で言うと、ダメ恋辺りだともう少し匙加減が上手くなっている気がする。やはりネタってのは通じてこそってところがありますからね。でも、とにかく面白いです。僕の文章でどれだけ伝わるか分かりませんが、是非やって頂きたい。この作品が廉価版で2800円は安い!取り敢えず、今すぐ「世界で一番NGな恋」と合わせてご注文を!!



と、まぁ、それはさておき、これから各ヒロインごとに一本ずつ記事を書いていきたいと思います。お読みいただければ幸いです。

 


戯画「パルフェ」プレイ日記22 里伽子1

さて、ついに来ましたよ、里伽子編。
全体の総括という意味も込めて、プロローグから全部書いていきたいと思います。文字数、また多くなると思いますが、よろしくお願いします。

○プロローグ
結城誠介からの電話。シャワーシーン。この辺はショコラのスタイルを踏襲。ファミーユをブリックモールに出店しないか、という話。悪質なセールス電話のようなスタイルなのはご愛嬌。

三つの位牌に手を合わせて、それから低血圧な恵麻の世話を始める仁。恵麻と仁がどんな関係かという面倒臭い説明が挟まる。仁と恵麻は血縁上は従姉弟であり、仁が恵麻の家の養子に入ったので法定血族たる姉弟であり、仁の実兄である一人(故人)と恵麻が結婚したので姻族たる姉弟でもある、と。

恵麻「ファミーユは“あの日”をもちまして、閉店させていただきました」
仁「姉さん…」
恵麻「長らくのご愛顧、誠にありがとうございました。」
ブリックモールへの出店に前向きな仁。頑なにそれを拒む恵麻。ファミーユ跡地へ足を運び、ファミーユ復活への決意を固める仁。

説得~里伽子編~
里伽子「無駄」
速攻で否定される仁の決意wwここの演出、大変素晴らしい。暗転の間に15時間は経っていたらしいけど。

ファミーユ再建なら自分より先に恵麻を説得しろと言う里伽子。
里伽子「あんたのテクニックで骨抜きにするもよし、若さに任せて暴走するもよし、力と技でくるくる回すもよし。」
仁「父よ、母よ、兄よ、今の発言どう思う?」
仮面ライダーV3は僕が最も好きなライダーなんだけど、てか、里伽子は何を言っているんだww

里伽子の紹介。
“冷静に、冷徹に、冷たく、冷っこく言葉を紡ぐこの女”と仁は言っているが、いやいや…。大学のオリエンテーションの時に知り合って、その時から親しくなって早三年だとか。

里伽子「弱いね本当に。恵麻さんのこととなると」
恵麻「俺の姉さんだ。弱くて何が悪い」
里伽子「あたしに威張られても知らない」
この時、表情が不満気なのが全部終わってからだと良く理解できる。

パンフレットに極限まで顔を近づける里伽子。最初は気付かなかったが、左手が使えなくなってコンタクトが入れられないから良く見えないんだよね。
お昼を食べない里伽子。勿論ダイエットではない。


説得~明日香編~
雪乃明日香
仁が家庭教師をしている教え子。女子校の三年生。胸が大きいww

明日香から質問された問題を里伽子に教えてもらって明日香に教える仁。ダメな奴だな…。しかし、八橋は国立大じゃないのか?受験数学出来てくれよ。

胸が大きくなったと急に言い出す明日香。急に何かと思ったら、新しく制服を作るのだろう、という話。つまりファミーユ復活に協力してくれるということ。明日香はいつだって積極的だ。

明日香「恵麻さんや里伽子さんに捨てられても、せんせには私がいるからね。」
語弊がある言い方だけど、この子の場合狙ってる可能性も否定できない。明日香の優しさに目頭が熱くなる仁。頼もしいなぁ、明日香。


説得~かすり編~
涼波かすり
ファミーユのパティシエール兼ホールスタッフ。何でもこなすユーティリティプレイヤー。これだけだと、真面目な器用貧乏タイプをイメージするんだけど、彼女は全然そんなことはない。軽いノリのてきとーなお姉さんって感じ。貧乳キャラ。ちなみに歴史ある和菓子屋の娘。

仁「かすりさんをください」
京都にあるかすりの実家を訪ねて、姉の紬に冷たくあしらわれながら出た一言。もの凄いベタだけど、こういうのが一番面白かったりするので仕方ないね。すっかりかすりの男だと勘違いされた仁。父親源一郎の癇癪を喰らう。

かすり「駆け落ちに決まってんじゃない。男が一度決めたんなら、何があってもやり遂げなさい。」
と、言うことで駆け落ちさせられる仁。災難だな。


さて、取り敢えず三人揃ってこれから頑張ろう。取り敢えずオープニングスタッフをもう少し集めなければ、というところで里伽子からの電話。

里伽子「諦めなさい。勝ち目、ないから」
仁「何言ってんだよ、急に?」
里伽子「今まであたしの指示に間違いがあった?」

ファミーユの目の前にキュリオが出店することを知らされる仁。で、キュリオとファミーユについての回想。翠が出てきて俺得。

仁「…アンティークメイド喫茶?」
里伽子「おっしゃる通りですご主人様」
仁「黙れ奥様。…って、へぇぇ、これが」

里伽子は仁の嫁もとい奥様、っと。ごめん、それだけww
ファミーユはキュリオを模倣した喫茶店。つまり、二番煎じ=second brew。オリジナルであり、圧倒的なブランド力を誇るキュリオを目の前にして勝ち目はあるのか?

里伽子「キュリオには勝てない…いえ、最初から勝負にならない」


重い足取りで帰宅した仁を待っていた恵麻。仁は夕飯オムライスなら作るけどなんて言って怒ってるっぽい様子に気付かないふり。本気で怒っている恵麻は仁を正座させる。

恵麻「説明しなさい」
仁「まずはチキンライスを作るんだけど…鶏むね肉とたまねぎとピーマンをサイの目に切って…」
恵麻「こら」
仁「いてっ」
恵麻「誰がオムライスのレシピを説明しろって言ったのよ?」
仁「やっぱ卵は半熟だと思うんだけど、どうかな?」

このギャグ、とても好き。怒った恵麻に叩かれて、痛がらないと怒られるからって、取り敢えず痛がる仁が可愛い。休学して授業料を開店資金に当ててファミーユ復活を図ったことがバレたらしい。

恵麻「私には・・・ここにいない人よりも、今、目の前にいる人の方が大事なの。」

仁はこの点の理解がちょっと足りてない節がありますよね。でもそれは、何でも出来て、自分の初恋の人の夫にまでなってしまった兄一人に対するコンプレックスの深さということなのかもしれない。里伽子や恵麻の説得にも関わらずファミーユを復活させると言って引かない仁。

ファミーユ本店がなくなってしまった経緯が説明される。放火で燃えてしまったファミーユ。日付が6月18日なのには意味があるのかな。この点をまだ考えたことがなかったから後で考える。

兄が作ったファミーユを自分が復活させるんだ、と仁は退かない。


完成したブリックモールを訪れ、自分の店を見に行く仁。

由飛の歌う「つまんない恋」が聞こえてくる。この歌、僕が里伽子好きだからか、仁と里伽子を歌ってるかのように思えるけど、多分他のヒロインが好きなら他のヒロインとの曲に聞こえるのかもしれない。

里伽子も店に来ていた。ファミーユのアイデアを見つけたのも、内装を手がけたのも、彼女なんだよな。思い入れが深くないはずがない。仁もそれが分かってるから、里伽子に無駄だって言われたくないんだよね。

帰り道。
里伽子を飲みに誘ったら“けんもほろろに断られた”仁。けんもほろろってなかなか使わないなぁ。

忘れ物をして店に戻ると、なぜかいる由飛。いや、誰よあんた。どう考えても怪しい、ファミーユ店員志望の由飛。歌声に負けて採用してしまう仁。おいおい、店長大丈夫か。


○10/10 第1クォータープロローグ
オープン前日の採用。夜を徹しての新人研修。ぼろぼろの仁はやってきたかすりに店を任せて、取り敢えず身支度を整えに店の外へ。

『天敵』花鳥玲愛との遭遇。
初対面から厳しい言葉を浴びせてくる玲愛。確かに、キュリオの店員である玲愛からしてみると「堂々とコピーを目の前に出店してくるとは」って感じでしょうから無理もない。売上勝負をすることになってしまった仁。いや、正直厳しいって…。

お約束、玲愛の忠告その1
「身だしなみは整えろ」
玲愛が「あ、それと…」って言う時の感じだけちょっと優しくて、これは彼女の優しさの発露と見て良いんだろうか。

朝礼
明日香「てんちょのえっち…里伽子さんに言いつけてやるー」
仁が由飛と手を取り合っていたのを目撃た明日香はそれを咎める。里伽子に言いつけるのは、正しいような、正しくないような。いや、でも、正しいな。

出会って恐らく半日近く経っているのに、名前をやっと聞いた仁。「由飛くん」という妙な感じの呼び方に。由飛ちゃんで良いじゃねーかよ。ダメなのかよ。

ファミーユで仁が「打倒キュリオ」のスローガンを発表している時、キュリオでも玲愛が「打倒ファミーユ」のスローガンを発表。何だかシンクロするんだよなぁ、仁と玲愛。


○10/10 いきなり配置転換(由飛強制)
開店早々行列を作りつつ、しかもスムーズに客を処理していくキュリオ。一方のファミーユは客が捌けないせいで行列が…。

原因は由飛。慣れてないということ以上の問題がある模様。由飛がショーケースのとこで働けないのは玲愛から姿を隠しているから、ということで良いんだろうか?


○10/10 怪しき隣人(玲愛強制)
由飛のことを思い出し、彼女の歌を鼻歌で歌ってみる仁。隣のベランダから笑われてしまう。これ、結構恥ずかしいよね。

で、隣人ってのは玲愛な訳です。ベランダ越しの遭遇。お互い仁と玲愛だとは分からず、普通に良い感じに隣人との会話をしたものの、顔を合わせるとすぐ喧嘩に。おいおい。同時に「騙したな」と思ったり「楽しくて良いお隣りさんだと思ったのに」と思ったり、何かとシンクロ度が高い二人。

お約束、玲愛の忠告その2
「煙草は味覚が鈍るからほどほどに」


○10/15 杉沢恵麻初来店(恵麻通常)
変装してファミーユの様子を見に来た恵麻を取材だと勘違いする由飛。期待が大きかっただけに、珍しく凹んでたのが可笑しい。
仁「ごめんね…愉快な姉さんで」


○10/19 成果あり?(かすり通常)
以前の店舗からの常連客を見つけたかすり。
かすり「くくくっ!食べてる食べてる~♪」
笑い方が邪悪である。

常連客が完食して帰ったことを喜ぶかすり。だけど仁はお会計の時に「前の方が美味しかった」なんて言われて、複雑な気持ち。


○10/23 憎みきれないろくでなし(由飛通常)
タイトルは沢田研二のシングルから

まだまだ未熟者の由飛は注文を間違えることもしばしば。しかし「こちらのメニューも試してみませんか?」なんて言って押し切っちゃう辺りが何とも…。ショコラでも美里が似たようなことやってたっけ?

かすり「このまま使い物にならなかったとしても、仁くんが責任取るのよね?」
仁「責任ってどうやって?」
かすり「リカちゃんとはちゃんと話しなさい。場合によっては慰謝料も…」

どうやら、かすりの中では本妻里伽子に愛人由飛みたいな感じらしい。あながち間違っていないような、そういう問題じゃないような。


○10/25 隣は何をする人ぞ(玲愛通常)
キュリオを覗き込む玲愛。その玲愛が気になって話しかける仁。

玲愛「言っておくけどね、私は、あんたの店がどれだけ繁盛したところで、痛くも痒くもないんだからね」
別にそういう話題ではないのだが、てか何故ツンデレテンプレなんだ。いや、当時はツンデレテンプレなんて存在しなかったのか?そうだよな、花鳥玲愛はパイオニアの一人だからな。

玲愛は明らかに由飛が気になっているのだが、はっきりものを言わないからいつもと違って噛み合わない。

お約束、玲愛の忠告その3
「スタッフを増やせ」
妙に親切なんだよな、この辺のお節介は。


○10/27 開店祝い(里伽子通常)
大学に急に現れ、急に里伽子を食事に誘う仁。油断してメガネをかけていた里伽子は慌てて一旦逃げてメガネを外す。そんなにメガネ姿を見られるのが嫌かね…。

里伽子「あれ?仁、どしたの?」
一度、あからさまに逃げながら何食わぬ顔をする図太さは好きです。で、昼食の誘いには乗ってくれたものの里伽子は食べない。相変わらず昼は抜いてるんだとか。ダイエット…ねぇ。

仁の昼食は天津飯とオムレツと生卵。卵ばっか食ってる王様の絵本ってなかったっけ?天津飯に生卵をかける仁の食事風景に気分悪そうにする里伽子。

食事前に死んだ両親と兄にお祈りしてから食べ始める仁。里伽子がそれに言及したせいで言い合いになってしまう。

里伽子「結局さ…今いない人や、遠くにいる人より、すぐ近くにいる人の方が大事なんじゃないかな」
仁「どっちも大事なんだよ。相変わらずなんつ~か、乾いたこと言うなぁ」
里伽子「情に流されると、ロクなことにならない…」

里伽子と仁の言い争いの八割を占めるこの話題。初プレイの時はさらっと流してたけど、このゲームで一番大事な争点。里伽子BADを見た後なら「あー」と深く納得するんじゃないだろうか。

知恵を借りようと思ったものの切り出し方をミスって失敗。まだまだだなぁ、仁くんは。


○10/31 土下座(玲愛重要)
売上勝負に負けて、というか負けたことを確信して土下座をしにきた仁。モップがけを丁寧にやってる玲愛を見て、尊敬の念を抱く仁。敵ながらあっぱれとしか言いようがないよな。こんだけ頑張ってたら。

あんなに言い合いをしたものの、実際に相手が土下座するとなると戸惑う玲愛。
玲愛が「そうやって、簡単に頭を下げる男なんて、信用できない」と言うのは全くの方便で、要はこの子は優しい子なのだ。

仁「簡単に約束を反故にする人間に育てられてない」
育てられて、というのは仁が家族の存在があって自分の存在があることを意識している証拠だな。

瑞奈はこの場面をどう見たら笑顔で「・・・・ごゆっくり」なんてセリフが出るんだろうwいや、あながち間違ってないのかも知れないけれども。

玲愛「『頑張った』って言えるのは、結果が伴った時だけよ」
彼女のセリフは若い割に深い。高卒で働いてる叩き上げだからなぁ。

お約束、玲愛の忠告その4
「本気で頑張ってない。まだ、なりふり構っている」
玲愛の忠告はいつも正しい。罵倒されるよりもずっと仁には堪える。

玲愛からライバルへ一杯の紅茶と「お疲れ様」の言葉。この優しさが、自分の至らなさを痛いほど実感した仁には辛い。悔しい。


○11/3 第1クォーターエピローグ
初月から赤字。大ピンチ。
『大学で学んだことは実社会では役立たない』と仁は思っているが、いや、世界的な小麦の値上がりやバターの品薄を理解する上では経済学部の授業は役に立つんだ。要は、経済学部で学んだ内容を活かすにはファミーユの経済規模が足らないだけであって、ファミーユが全国展開する巨大チェーンになれば…。ま、なるまでが大変なんだけどww

仁は打開策を知っている。里伽子と恵麻が戻ってくればファミーユは全力を出せるのだが、仁はそれを選べない。王と飛車が足らないって表現をしているが、どっちが王でどっちが飛車なんだろう。大切なのは恵麻、頼りにしてるのは里伽子という基準からすると前者が王で後者が飛車か?あぁ、でも、ケーキが売り上げにとって大事なんだから飛車は恵麻?

ブリックモールの守衛から電話。
何故かブリックモールに乗り込んでいる恵麻。
仁「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
謝りまくる仁。ごめんなさい×3って理くんのイメージ

恵麻「弟の仕事場を見に来た・・・ってのはダメ?」
仁「前に来てたじゃん」
恵麻「ほら、あの時は色メガネで見てたから」
サングラス越しに見ることを「色メガネで見てた」とは言わんぞ。

杉澤恵麻、ファミーユへの復帰宣言。かすりの制服を借りた訳だが、胸はきつくなかったんだろうか。恵麻は明日香に次いでランキング二位のはずなんだが。

里伽子「やっと始まったね・・・仁」
恵麻が復帰したファミーユを見守る里伽子。お前、情に流されてるぞ、と思ったけど、仁への愛情に流される分には良いのか、この人は。



今日はここまで!!

ソフトハウスキャラ「巣作りドラゴン」

高い。驚くほど高い。二万円に迫ってる。何なんだ、このプレミア価格は。ちなみに僕は友達に借りてやりました。借りパクして売り払ってしまえば良かっ・・・何でもありません。廉価で再販してくれたら買います。


さて、この巣作りドラゴンですが、結婚するために巣を作るっていう生物界にはありがちな行動を龍がするっていう話で、立派な巣を作らないと許婚に殺されてしまうっていう可哀想な話です。

人里を襲って貢物を得るのが龍の収入源なんで、龍の巣には討伐隊やら冒険者やらが大挙して押し寄せます。その防衛が楽しい。基本的に戦闘は自動なので、巣に罠を張り巡らせたり、モンスターを配置したりして、後は見守るだけ。自分が思った通りにならないことも多いものの、工夫のし甲斐があって楽しいです。だんだんと自分の巣作りのパターンみたいなものも出来てきますし。

次の周に育てたモンスターを何匹か引き継げるので、ヒロインの個別エンドを見るというだけでなく、何度もプレイして損がないゲームだと思います。僕は最大引継ぎの15体を99レベルまでしてしまいました。笑

さて、そろそろキャラの話するか。流石に。
http://shchara.co.jp/04develop/dragon/chara.htm


ブラッド。
主人公。雑種の龍で血筋はいまいち。能力も低めらしい。龍らしく街は襲うし、巣の侵入者に対しては鬼畜の所業(と言っても犯すだけなんですけどね)を働くものの、基本的にはそんなに好戦的ではない。多分、穏やかめな人(人ってか龍)なんだと思う。たまに本能に負けてしまうのはエロゲ主人公だから仕方ない。


リュミス
ブラッドの許嫁。最強の龍らしい。ブラッドの親友の姉で「あいつ、昔から俺に対しては妙に暴力的だよな・・・」みたいなタイプの幼馴染ヒロイン、って言えば通じるだろうか。ほら、いるじゃん、そういうの。所謂ツンデレ。ツンで主人公を殺してしまうこともある困った人。デレがやばい。可愛い。


ユメ
龍殺しの血が入った獣人。龍への生贄に出された際にブラッドを倒しかけるものの失敗。龍殺しは龍の血筋が良いほど威力を発揮するらしい。ブラッドもユメも混血なんで、ブラッドそこにシンパシーを感じたとか何とか。その後、巣の料理番に。家庭的でおっとりした性格。一番簡単に攻略できるヒロイン。
彼女のルートのラストではリュミスと対峙することになる。


フェイ
騎士の娘。お家再興の為に龍狩りに挑む。一撃でモンスターを葬る必殺技を持っている序盤の強敵。戦いに敗れて、犯されて、再度勝負に負けて、忠誠を誓って、いつの間にかブラッドに惚れてる困った奴。真面目なんだけど天然入ってる。


ルクル
ブラッドが巣を作っている小国の王女。龍を利用した国防を画策している。誘拐されて、犯されて、いつの間にかブラッドに惚れてる困った奴(またか) 偉そうなツンデレ。口実を作りをしなければブラッドのところに通えない見栄っ張りなところが可愛い。


クー
魔族。ギュンギュスカー商会からブラッドに派遣されてきた執事?クーにお金を払って巣の改築やモンスターの雇入れをやってもらうシステムなのでブラッドとはいつも一緒。胸が慎ましい。お金を沢山貯めると個別エンドが出る。


ドゥエルナ(ライアネ)
ブラッドの元許嫁。行方不明で婚約解消。記憶を失って龍狩りの魔術師をしている。ブラッドに捕らえられて記憶を取り戻す。リュミスに比べると随分大人しい性格。


個人的にはリュミスとルクルが好みだけど、まぁ、あんまり物語とか関係ないゲームです。でも、クーとメイドたちの遣り取りとか、結構小ネタは面白いし、ユメルートのエンディングとか結構良いし、デレたリュミスやデレたルクルは可愛いし、物語とかどうでも良いとは言うものの、結構良い。

取り敢えず、三日間徹夜みたいな形でやってCGやらイベントやらをコンプしました。三日徹夜したくなってしまうゲームだったのは確か。でも、2万円近く出して買いたいかというと・・・




あ、そういえば、巣作りドラゴン関係無いですけど、

「パルフェ エロ画像 かすり」

って検索フレーズでお越しになったお客様がいらっしゃいました。かすりかwwよりにもよってかすりかwwwいや、かすりさんをdisるつもりは全然ないんですけどwwwだってwwww

エロ画像なくてごめんなさい。

パルフェもそろそろ終わりか・・・

あ、過去のプレイ日記に画像を貼ってます。
もし宜しければ見返してみてください。
あんまり枚数入れてないですけど。

さてさて、「この青空に約束を―」やら「フォセット」やら「家族計画」やら、やるゲームが溜まってるんだよなぁ。時間作ってやらないと。


戯画「パルフェ」プレイ日記21 由飛5

由飛ルートのラスト。12月24日からTrueエンドまで。
脳天気な由飛の意外な一面が見える、良いシナリオです。


○12/24 聖なる喫茶店(由飛True)
ファミーユに運び込まれるアンティーク家具屋のピアノ。商品の宣伝になるからとレンタルを許してもらったらしい。

由飛「売れちゃうのやだなぁ…」
仁「売り物なんだからこれは…由飛のおもちゃのままでいて欲しかったら、自分で金出して買うんだな」
由飛「店長、お給料10年分くらい前借りできません?」
仁「永久就職するつもりかお前は…」
由飛「…プロポーズ?」

おい、こら、落ち着け。
仁が考えたクリスマスイブ限定企画は新進気鋭のシンガーソングライターもといピアニストの風美由飛によるリサイタル。客のリクエストで次々とクリスマスソングを弾いていく。

ファミーユは未曾有の大繁盛に加えて由飛がピアノ演奏にかかりきりで人手不足。それを救うべく、何とキュリオのフロアチーフがやってきた。由飛には風邪で倒れた時に代わってもらった借りがあるしね。

玲愛「ちょっと仁。もうちょっと小さいのなかったの?」
仁「悪い、ウチのスタッフは、みんなプロポーションが良くて」
ただし、かすりを除く。

玲愛「ファミーユは色々と未熟な点が多いですけど、私が指揮を執ればこの困難も乗り越えられます。皆さん、とりあえずよろしくお願いします」
仁「…それ、新人の言う台詞か?」
明日香「…わたし、花鳥って名字のひと、みんな苦手」

玲愛流石wwそして、明日香がこの機に乗じて由飛までdisってるのが笑える。ともあれ、この土壇場で、由飛に伝わった玲愛の気持ち。素直になれない言葉ではなく行動で示す当たりがいかにも玲愛らしい。思わず涙して仁に抱き着く由飛。

仁「こういうの俺相手じゃないだろ・・・今は」
由飛「だって…だって…」
玲愛「…今じゃなければ相手は正しいわけ?」
ちょっと私怨出ちゃってますよ、玲愛さん。

「なんで玲愛ちゃんまで、仁って呼んでるの?なんで仁が玲愛ちゃんのことまで呼び捨てにしてるの?」
「…なんでそんなに楽しそうに喧嘩するの?」
「ちょっとさ…お店が終わったら、仁と話があるんだけど…」
一方の由飛は由飛で玲愛と仁が互いに名前で呼び合ってるとこが気になったり。お店が大繁盛で大ピンチな一方で、何故か仁も大ピンチ。三角関係を招いてしまった罪は重い。

朝からピアノを弾き通しの由飛に飲み物を差し入れる玲愛。きちんと自己管理をしろと説教を混ぜてくる辺りが玲愛らしい。「玲愛ちゃん」「由飛姉さん」と呼び合い、ここ数年分の溝を埋めようと約束し合う二人。

由飛「わたしは今日、とても幸せなことがありました。ですから、この場所にいる全ての人たちに、感謝の気持ちをこめて…」
『つまんない恋』のピアノバージョン。沁みるねぇ。由飛がこれを弾いてる時、里伽子も映ってた。来てたんだなぁ、里伽子。やっぱ良い奴だな。


◯一時間で出来る大恋愛
閉店後、ピアノを返しにきた仁。アンティークショップの主人はピアノが売れてしまうと由飛の演奏が聴けなくなってしまうから、と値上げを決める。

仁が戻ってくると、ぼんやりと余韻に浸る由飛。
由飛「弾けたねぇ…わたしぃ」
仁「子供の頃からの努力の成果だろ。誇ってもいい立派な腕前だった」
由飛「あ~…そゆことじゃないんだけど…」
伏線だった!気付かなかった。

楽しかったリサイタルの余韻に、仁の手を取って踊りだす由飛。由飛とそうしているのが楽しくて、幸せの余韻に浸る由飛が可愛くて、ついに理性を放り捨ててしまう仁。
“自分でも、信じられないくらい、自然で、さり気なく、そして無理やりな行為。”
仁が由飛にキスをした。仁にとって半年ぶり二回目で二人目のキス。

由飛「なんでぇ?」
この一言が、勝算があったはずなのに敗れ去ったあの日を思い起こさせる。まぁ、里伽子の場合はキスの時点では完璧だった訳ですけど。いや、むしろキスが遅すぎたくらいでしたけど。二年かかってるし。

由飛「ごめん…考えたこともなかった」
里伽子に振られたあの時と同じ台詞。由飛の言葉に里伽子の言葉が重なる感じが、仁のトラウマをえぐってる感があって良い。しかし、考えたこともなかったのか、由飛は。天然が過ぎるぞww玲愛と仁の関係に嫉妬してた癖に。

無力感、虚脱感、絶望感を抱きつつ帰路に着く仁に、追い打ちをかけるような由飛の電話。由飛のことが放っておけなくて世話を焼いているうちに勘違いをしてしまったんだ、と主張する由飛。

由飛「そんな間違った好意、受け取れないよ。もちろん、わたしは仁のこと好きだけど、でも、そういうのって違うと思う」
好きじゃなくて振るなら納得出来て大人の対応をしただろう仁も、この言葉は聞き流せなかった。由飛の好意も、仁を傷つけまいとして出た自然な嘘で、勘違いだとやり返す。

仁「だから振られたんだろ?俺は。由飛のこと、わからなかったから」
由飛「振ってない!わたし、振ってなんかないよぉ!」

仁「お前は振ったの!完膚なきまでに!俺を!」
由飛「絶対に振ってないの!保留なの!」

「振った」「振ってない」の奇妙な言い合い。仁はもうさっさと一人で静かに落ち込みたいのに由飛はそれを許さない。携帯を切っても家の電話にかけてくる。意外と攻撃力あるなぁ、風美由飛。

「仁の馬鹿仁の馬鹿仁の馬鹿っ!なんで携帯切っちゃうのよ!?」
「お願いだから…お願いだから避けないでよ…嫌いになっちゃ嫌ぁ…」
留守電に罵声を浴びせ、懇願する由飛。何か、由飛が可愛い気がしてきた。遅い?いや、何か丸戸の直球メインヒロインあんま可愛くないじゃん。

由飛「ねえ、なんで突然わたしの前に現れたのよ!?」
“…いきなり現れたのはそっちだ。絶望に打ちひしがれる俺の前に、女神みたいに、劇的に登場しやがって…”

由飛「どうして…優しくしてくれたの?」
“下心だって、気づけよ”

由飛「なんで…キスしたのよぉ…」
仁「好きだからって何度言えばわかんだよ!」
由飛に負けて電話を取る仁。叫ぶ。

30分だけ考えさせろと言う由飛。もう嫌になって携帯を切り、自宅から逃げ出す仁。そのうちに携帯には由飛からのメールが山と届き、留守電には仁への罵詈雑言が溢れんばかりに溜まる。

由飛「もう一度、1時間前に戻って、わたしにキスするところから始めてくれないかな?」
仁は由飛に弱い。ノコノコと由飛の待つブリックモールへ戻ってきて、「あっさり引き下がっちゃうそっちが悪いのよ…」「おくびょうものぉ…」「ひきょうものぉ…」と罵られる。

半年前と1時間前に負った心の傷が痛む仁。1時間前にその傷を負わせた女に応援されながら、その痛みを乗り越える。ちょっと不思議。

仁「由飛のことが好きだ」
由飛「仁のことが好きっ!」
仁にもう一回告白させて、即答で「仁のことが好き!」と宣言する由飛。恋愛やらセックスやらに対する構え方の未熟さと言うか、子供っぽさと言うか、その瞬間の感情のままなところと言うか、その辺が明日香とはかなり対照的で、何も知らない子供のような由飛。

店内で事に及んでしまう二人。
“蒸し返すようだけど、さっきまで、俺のことが好きかどうかもわかってなかった女だぞ。”
“それが、ちゅっちゅってしてだの、抱き合いながらしたいだの…何が何だか…もう死んでもいい。”
この文章良いな。由飛っぽいし、仁っぽい。

店内でいたしてしまったので深夜の大掃除。
きちんとオチをつけるのが由飛のルートらしくて良いね。


○花鳥姉妹会談・・・大失敗
ピアノのコンクールの夢を見た由飛。ショパンの「エオリアン・ハープ」でミスをしてしまう奏者。これが誰なのか今は分からない。エオリアン・ハープは「風神アイオロスの琴」という意味。自然風で音が鳴る実在の楽器の名前から取っているらしい。
※僕は最初、これは由飛が以前の自分を見ているものかと思ったし、そう思わせようとする演出なんだと思う。

さて、どうやら今日は由飛と玲愛との話し合い。待ち合わせ場所に向かう段になって、髪だとか元栓だとか色々気になりだす玲愛。普段のしっかり者ぶりがどこへ行ったのか、由飛と顔を合わせるふんぎりが付かない様子。

玲愛「大丈夫かなぁ?私、ちゃんと話せるかなぁ?」
不安気にそう言って仁の手を握りしめる玲愛。キャラの切り替わりぶりが凄いwwしかしだな、仁よ、お前由飛というものがありながら玲愛と手を繋ぐなど、と説教をしたい。

待ち合わせ場所に既にいる由飛。玲愛曰く「あの子は時間を守ったことがない」だそうで。随分と態度のでかい養女だな、と養子の仁に呆れられる。

髪型をチェックしていてコンパクトを噴水に落とし、慌てる由飛。手を突っ込んで取ろうとしたものの仁に止められ、代わりを今度買ってやるからと言われて喜ぶ。由飛ルートだと自然な気がするな、ここは。

由飛「…なんで、手つないでるの?」
至極真っ当なツッコミ。微妙な緊張感。由飛と仁と玲愛で三角関係の様相。

玲愛「1日に1本だけ吸うのよ、仁って。…知らなかった?」
レストランに入って喫煙席か禁煙席か聞かれた時の一言。由飛より仁を知ってるアピールですね。「知らなかった?」なんて聞いちゃうあたり、今日の玲愛はなかなか攻撃的だぞ。

玲愛「この席の配置って…どうなの?」
仁と由飛が並んで、玲愛が向かい。玲愛は不満な様子。仁がまず座って、自然に隣をキープした由飛。多分無意識だけれど、なかなか手強いな、こいつ。仁はなおも状況を全く把握できていない。仁の鈍感力は530000です。

仁「お前ら2人が疎遠になっちゃったのだって、どっちが悪いってわけじゃないんだろ?だったら、まずは…話し合ってだなぁ」
由飛と玲愛の仲を取り持とうと頑張る仁。自分が無関係だと思っている辺りがちょっとあれだが。テーブルの下で仁の手を握り締める由飛。玲愛ルートだとここで「おい、こら、何してるww」と思ったものですが。

丸く収まった感じになって、料理が来て、食べ始める。仁からハンバーグを貰う由飛が代わりにニンジンのグラッセを「あ~ん」して食べさせる。当然ですが、玲愛の不興を買う。
玲愛「あんた…私を馬鹿にしてんの?」
ですよねー。

「深夜のキュリオで、私の前でひざまづいて…何でもするって誓ったわよね?」
「前なんか、寝てる私の口をこじ開けて、無理やり食べさせたことだってあったのに」
玲愛の情報操作。ちょっと自慢気でちょっと甘えてる感じの玲愛。ちゃんとダメージを受けてる由飛が面白い。ハンバーグの「あ~ん」を要求する玲愛。それを見ていてわなわなする由飛。仁が玲愛に食べさせようとすると、由飛が仁からフォークを奪う。

由飛「ほら玲愛ちゃん、あ~ん」
意外と守備力高いぞ、風美由飛。


◯お宅訪問
会談失敗後、仁が由飛の家を尋ねる。これは、俗な言い方をすると「お家デート」って奴?由飛はノリノリだけど仁はやや気後れ気味?

由飛「それとも、どうしても帰るって言うの?…玲愛ちゃんの待ってる部屋に」
仁「こら待て、玲愛は待ってない」
本気で妬いてるのか、冗談なのか分からないな、由飛は。

妙に殺風景なピアノの置かれたリビング。壁は防音らしい。流石だな。で、ちょっと隣の部屋を覗こうとして止められる仁。

由飛「し…寝室だから」
仁「…興味あるな」
由飛「え、えっち!」
仁「エッチだもん」

おいこら、ちょっと可愛いぞ、仁。
『リビングを掃除した』せいで散らかりまくっている寝室。それを目の当たりにした仁は由飛との「イチャイチャ」を脇に置いても掃除に乗り出す。

由飛「仁…まるで玲愛ちゃんみたいだよ~」
しっかりしてる度序列だと玲愛>仁>>由飛。由飛が仁を「玲愛ちゃん二号」と呼ぶけれど、由飛から見たら似た者同士で仲良しに見えるのかしら。

“なんだ…このピアノ?”
仁が掃除をしていて抱いた小さな疑問。
埃被ってるピアノ。気になりますね。


◯生暖かい視線
由飛を口説く男が現れましたよ。お?お?お?
かすり「いやほらあそこの20代後半営業マン。なお年齢職業は推定」
自分の彼女が口説かれてニコニコしてるのを目の当たりにしてショックを受ける仁。

かすり「ダメダメ、今ダメージ後の硬直中。こっちの当たり判定もないから、これ以上の攻撃も意味がないけど」
いつからパルフェは格闘ゲームになったんだ。由飛ルートキャンセルで里伽子ルートねじ込むぞww

デートの誘いと気付かない由飛。こいつはなかなかの天然だ。しかも「一枚しかないけど」と彼氏を誘うんだから残酷な子です。

チケットを返してこいと仁に言われ、そのための勇気が欲しいとキスをねだる由飛。「しばらくお待ちください」が終わっても続いてるけどなwwで、それを「尺が長すぎて隠せなかった」とメタ発言。

恵麻「あ~、口の右端のとこ、口紅がついたままよ?」
仁「あいつは口紅なんかつけてないって」
恵麻「あいつって誰?」
仁「………」
恵麻にやられる辺り仁くんも鈍ってますね。由飛の間抜けが感染ったか?


◯里伽子の祝福
バレンタイン商戦へ向けて、里伽子にアイデアを求める仁と恵麻。

里伽子「恵麻さんらしい、洗練されてない味わいがいい感じ」
試作したチョコレートについて、褒めてるような貶してるような一言。恵麻と仁の仲良さげな態度が若干気に食わなかったのだろうか。意外と私怨で動くからな。苦笑

アイデアは毎日客に接してる奴が考えてこそ価値がある、と店長と総店長を完璧にやっつけるお説教の後「とはいえ、一つだけなら面白い手、あるよ」と助けてくれる里伽子。こいつは本社の敏腕営業部長か何かか?ww

由飛を使ってキュリオとの合同企画を、という策を授ける里伽子。策士!そして由飛と玲愛が揉めてるのもお見通し。それが仁絡みなのも分かってる。里伽子チートすぎるだろww

里伽子「今度こそ、絶対に幸せになりなよ!…あたしが言うのもなんだけどさ」
彼女の心中は如何ばかりか。ちょっと切ない。


◯制服スワッピング
2月13日(日)バレンタインフェアの最終日に由飛・玲愛発案のキュリオ・ファミーユ制服交換イベント。ついでに「お帰りなさいませ」と「いらっしゃいませ」もトレード。

◯バレンタインH(由飛編)
忙しかったバレンタイン商戦。閉店後、由飛がお茶を淹れている。
仁「まさか煮立てたりしてないよな?」
これはショコラで美里がやってたのをネタにしてるんだよね。状況も似てるし、美里も由飛も看板ヒロイン(丸戸作品では必ずしも褒め言葉ではないww)だし。

キュリオの制服で踊る由飛を捕まえる仁。歩いてコーナーに、ってのははじめの一歩で鷹村がやってたのだっけ?で、勿論ながら事に及ぶ仁と由飛。

“全身が柔らかい由飛の、さらに、もっとも柔らかい部分。玲愛のサイズに合わせた服のせいで、ちょっとばかり、はちきれそうになってるのはご愛敬”
こら、どさくさに紛れて玲愛さんdisってんじゃねーぞ、こらぁ!あ、そういえばキュリオの制服は胸だけ飛び出る謎仕様でしたね。さやかルートの時は豊満な乳房が出てきて「どんな服だww」と思ったものだが。


◯ダメダメ大学生由飛
最近になってBGMをアレンジとオリジナルと選べることを知って、アレンジにしてみてるんですが、アレンジは音質があんま良くないように感じて、そこが残念ですね。

突然ファミーユに乗り込んでくる玲愛。由飛を連れて更衣室に。姦しさに定評があるファミーユ女性陣がそれを見逃すはずもない。
明日香「…ど修羅場?」
かすり「(ぴく)何ですって?詳しく聞こうじゃないの」
嬉しそうに反応するかすりは少し反省した方が良い。(ぴく)って言ってるしww

かすり「あんたがハッキリした態度取らないから、あんなに仲の良かった姉妹が骨肉の争いに…」
恵麻「明日香ちゃん…玲愛さん、手ぶらだった?」
仁「なんでそう嫌な質問しますか?」
板橋「一応ウチのキッチンをチェックしたけど、それらしいものは持ち出してなかったみたいよ?」

このメンツだと明日香が極めてまともに見えるなwwもしかしたら刺されるかもしれない。niceboat的なあれになってしまうかもしれない。それでも意を決して踏み込む仁。

由飛「仁…仁…仁ぃぃぃっ!わたし…わたし、どうしようっ!」
仁を見るなり抱き着いてくる由飛。事態が飲み込めない仁。

かすり「勝敗…ついてたんだ」
明日香「む~…なんか納得いかない」
恵麻「仁くん…お姉ちゃん寂しい」
板橋「カトレア君…よくぞ我慢したね、えらいぞ」

何でだか、明日香は仁と由飛がくっつくことには一貫して否定的な態度なんだよなぁ。里伽子ならOKで、由飛よりは玲愛…しっかり者系統の人なら許せるのか?

大学をサボリまくってたことが発覚する由飛。既に二度目の一年生、三度目は許されない。留年、退学となるとピアニストのお爺さんによって、フランスへ連れていかれてしまう。

玲愛「なんで、そんな甘えたこと…簡単に、言えるのよ」
仁に縋って泣いちゃう由飛。それを見て複雑そうな玲愛。由飛みたいに簡単に甘えられたら玲愛も生きてて楽だったろうにね。でもさー、世の中には頼るのが上手い人と頼られるのが上手い人しかいないんですよね。


◯特訓開始
まず、由飛は学科試験をクリアしなければならない、と言う訳で大学にやってきた仁だが・・・結局里伽子に頼るのか!このだめ男!しかし里伽子は頼りになるなぁ。流石は里伽えもん。

仁からカリキュラムの紙を咥えて受け取る里伽子が可愛い。あ、でも、これは右手が荷物で塞がってたから口しか出せなかったとかなのかもしれない。違うか。久々に仁と二人だから元気なだけかも。

テストの時間割と試験範囲の情報とノートのコピーとを手に入れた仁。テストに向けての計画も立案済み。実技は本試験を捨て、三月に実施される追試に勝負を賭ける、という作戦。追試は基準点が下がってしまうがやむにやまれず理由がある。

仁「だってお前…ピアノ弾かなくなって、何ヶ月経つ?」
玲愛からの情報と誇りをかぶっていたピアノという物的証拠から、由飛がピアノを弾いていないことを看破する仁。もうちょっと早く気付いてやりなさいよ。毎日暇な音大生なんていないっつーの。

仁はバイトを休んで勉強と練習に打ち込むよう由飛に厳命する。仁と会えないのは嫌だとしょげる由飛。まぁ、仁は由飛に甘いからなー。
仁「…試験の間は、俺が面倒見てやる」
学科の勉強の手伝いに食事の世話と、仁が怠惰で抜け目だらけの女神に捧げる信仰は揺らがない様子。

◯ただいま特訓中
勉強中に居眠りする由飛を叩き起こす明日香。年下に勉強の監視をされる由飛ってどんだけダメなやつなんだ。

明日香「大体、せんせに勉強見てもらって、しかも晩ご飯まで作ってもらうなんて、ちょっとワガママが過ぎないかな?由飛さん」
てんちょとせんせを使い分けながらお冠の明日香。器用だな。

仁との関係という点で、明日香は自分と由飛とを同じカテゴリに入れてるのかもしれない。つまり、仁に世話を焼かれる側の人間ということ。仁の世話を焼く側の人間である里伽子や玲愛なら許せるけど、由飛は許せないってのはその辺りかもしれない。

翌日は恵麻。
恵麻「由飛ちゃん…今は辛いかもしれないけど、頑張るのよ」
由飛「恵麻さん…」
恵麻「あなたは、ファミーユにとって、もう、なくてはならない“仲間”なんだから…」

恵麻「仁くんの気持ち…大切にしてあげてね。…姉からの、お願い」
由飛「仁…大切に、します。宝物です」

心温まる恵麻からの言葉。こんなにストレートに恵麻が仁を譲ってあげる宣言をしたことなかったんじゃないか?良かったなぁ、由飛。

由飛「あ、あのっ…恵麻さん」
恵麻「…なあに?」
由飛「お姉さんって…呼んでもいいですか?」
恵麻「ふふ・・・ふふふ・・・・いいわけないでしょ」
ですよねーwww
由飛よ、あまり調子に乗らないことだ。

さらに翌日。かすりは監視役に向かないだろうなぁ。
予想通り噂話に花が咲き、里伽子と仁の関係について言及して話を面白くしようとする。ホント、この人は・・・。

「リカちゃんは、仁くんが大学からいきなり連れてきてさ、結構、当時から頼りっきりって感じで」
「あれはただの同級生って感じじゃなかったのよね~。なんて言うか、信じきってるっていうか、爛れきってるっていうか、既に倦怠期っていうか」
「ほら、仁くんってどシスコンでしょ?やっと恵麻さん以外に甘えられるコが見つかったんだろうね」
「そ~そ~!だからもう当時なんか見てられないくらいにデレデレと…」

途中から聞いてた仁の逆鱗に触れる。ま、里伽子の話は仁にとって鬼門ですからね。しかし、涼波かすりは逃げるのが速いwwいやぁ、口だけじゃなくてフットワークまで軽いんだなぁ。

由飛「仁がここにいるってわかってないと…弾けないんだ」
なるほど、由飛は精神的なものでピアノが弾けなくなってたのか。仁と出会って、久々に弾けたピアノ。聞かせたい人が見つかったからか、一緒にいて落ち着ける人が見つかったからか。


◯あとひとつ
由飛「う~ん、この胸板のために生きている~すりすりすり~」
この◯◯のために生きてる、ってセリフは良く出てくるなぁ。
元ネタなんなんだろ。
学科はどうにかなった訳で、あとは実技ですね。


◯再発
エオリアン・ハープの回想再び。
そしてその後「…あれ」と言って何度も同じ所で突っ掛かる由飛の演奏。これは、実技試験に向けてもう一山ありそうだな。

マンションのドアの前でぶつかって、ちょっと言い合いをしつつ密着状態を楽しんでしまう玲愛と仁。おいおい仁、それはいかんって。お前は由飛というものがありながら…。

玲愛「避妊くらいはしなさいよ?」
仁「えー、出来ればつけたくないなぁ。」
おいおい、あからさまだな、仁ww

仁が由飛のために入手した課題曲のCD。ショパンの「エチュード25の1」通称「エオリアン・ハープ」玲愛が浮かべた複雑な表情の真意とは?

家に着くと、由飛はピアノを弾いている。他愛のない会話をして、野菜を運び込んで取り敢えず水洗いして、試験終わったら何をしようかなんて話していて、やっと由飛の異変に気付く仁。

何度も何度も同じ所で間違える由飛。その不安から20時間も弾き続け、すっかり憔悴している。弾けない不安は退学、そして仁との別れをイメージさせ、ますます由飛を不安にさせる。普段思いつめるキャラクターじゃないだけに印象も強烈だなぁ。


◯窓辺に佇むお客様
仁が由飛の異常に気付いてから30時間。やっと仁の作った食事を口にした由飛。仁は由飛をピアノから引き剥がし、ファミーユに連れてきた。

ファミーユの片隅で小さくなっている由飛に、普段通りのファミーユを見せてやって安心させてやって欲しいと仁が言う。

恵麻「…うん、わかった。“家族”のためだもんね」
仁「…ありがと」
明日香「い…今のって…そういう意味!?」
かすり「ちょっと恵麻さん、まだ早いよ!二人は若すぎるってば」

“家族”を曲解する明日香とかすり。そうだよね、由飛が家族に加わるみたいに聞こえてしまいますよね。お姉さんとはまだ呼ばせませんけどね。てか、この状況下でギャグを混ぜてくるのがすげえww

玲愛「ゆうべ、あんたの部屋から、由飛のすすり泣く声がしてたけど、それって一体どんな趣味なのよ?」
仁「せめて痴話喧嘩と勘違いしてくれ」

と、お決まりのふざけた会話を挟んで本題。玲愛は最初から非常事態を感じ取って仁に接触していたようだ。玲愛に全てを話す仁。

何度やっても弾けない曲がエオリアン・ハープだと知って驚く玲愛。由飛が全国三位を取った時の曲がエオリアン・ハープだった。得意中の得意曲のはず。何度も由飛が間違える場所を聞き、玲愛の顔色が変わる。

玲愛「あ、あの………馬鹿…っ」

由飛が間違える場所はいつも同じ。玲愛にはその理由が分かったようだ。あ、これって玲愛関連?あの回想で間違ってしまったのは玲愛?


◯人事を尽くして天命を待つ
仁がいないと、由飛が問いかけた時にはいつでも仁が答えてやらないと、由飛はまともでいられない状態になってしまっている。丸戸ヒロインは主人公への依存度が高い面倒なキャラが多いと言われてるが、由飛がそういうタイプとは思わなかった。

板橋と何か協定を結んだ模様の仁。
仁の体調を気遣う板橋が優しい。普段どうしようもない奴だけに、こういう時に良い奴だと、ついついほだされてしまうよね。映画のジャイアン現象か。

雪道を温め合って歩く二人。
“頑張って頑張って、頑張れる人間が、限界まで頑張って。いつか…いや、もう来週だけど。報われることを、信じよう。”
何か、この仁くんの悲痛さに泣けてしまうよ。

姿を消した明日香と玲愛。仁は彼女たちと結託して何かしているのか?玲愛を借りる分、仁はキュリオで働いてる模様。厳しい内容の言葉と、優しい口調で仁に語りかける板橋の適度な距離感が仁には心地よかろう。

仁が少し目を隙に、アンティークショップのピアノを借りて練習を再開していた由飛。勿論、いつも躓くところから少しも進めない。

由飛「何で、なんで、なんでぇ…っ!こんなのわたしじゃない…っ、花鳥由飛じゃ…ありえないよぉっ!」
仁も由飛も心が折れかかっている。仁の方は体力的にも限界が来ている。それでも由飛を励まし続ける仁。見ていられん。

ついに倒れる仁。流石に限界だったか。
翌朝。何故か声が出ない仁。この声が出ないってのはどういう意味があったんだろうなぁ。限界の限界ってことなのかなぁ。Re-orderで追加された短編でも風邪を引いて声が出なくなってる。

ADVでは所謂「立ちグラ」と「台詞」だけがキャラクターの存在であって、立ちグラがない仁にとっては台詞だけが存在の要素。それを失うってのはキャラクターとしての死に等しい、みたいなことを考えた。まぁ、あんま関係ないかも。

玲愛からの電話で告げられる「こっちの準備は完了」の一言。
“天命が…やってきた。残り24時間にして、間に合わせてきやがった。これが最後の賭け…神様仏様…花鳥玲愛様…お前に、託したぞ。”
さあ、盛り上がって参りましたぁぁ!!

由飛が得意だった、それでも弾けなくなって苦しんでいる曲は、玲愛が弾けなかった曲だった。やはり回想シーンは玲愛のものだったか。玲愛が負った心の傷を背負ってしまった由飛。

玲愛「コンクールで賞は取れないけど…進級試験くらいなら、余裕で通るわよ?」
ブランクを乗り越え、かつての自分を乗り越え、由飛のトラウマを取り除くために一週間でエオリアン・ハープを物にした玲愛。「努力家」花鳥玲愛の面目躍如。やっぱりすげえな、こいつは。

由飛のトラウマと、姉妹の間に横たわっていた目に見えない障害を、エオリアン・ハープの音色が消し飛ばす。感動の涙を流し、玲愛と仁とを抱き締め、そして安心して眠る由飛。



由飛、仁、玲愛の川の字で眠る三人。
色んなものを乗り越えられて、その結果の形。
かすり「春一番~、仲むつまじく~、姉妹丼~?」ってこら!


◯ものすごいえっち
約束していた「ものすごいえっち」です。

ものすごかったですねww


◯由飛True
あれから三年。由飛の卒業式。
花鳥姉妹は相変わらずの様子で楽屋で一喧嘩したとか。由飛は「今日の演奏で、見せつけてやる」と言っていたらしい。一体何をするつもりか。

玲愛「…まだ諦めてないからよ」
仁を諦めてない様子の玲愛。なかなかに執念深いぞ、流石は黒スト女。



ショパンじゃないしww
「仁のために歌う」宣言をして、「仁を渡さない」宣言をして、仁と由飛を巡り合わせた曲「つまんない恋」を歌う。最後決めてきましたね。

見事な看板ヒロインでしたよ。うん。
王道過ぎて安易な点もあったかなと思いますし、ルート分岐前まで期待度は低めだったんですけど、由飛が抱えてる闇の深さ、それを必死に支える仁の悲痛さ、玲愛のカッコ良さ、この三点が由飛シナリオを良いものにしてたなぁ、と感じました。
最後の由飛の台詞、良かったですね。

ついに里伽子ルートです!!

正月休み明け

あー、大学に行かねばなりませんね。辛いです。
テストが二月にありまして、そろそろ勉強せねば。

いや、もう6単位取れば卒業できるんで大した負担ではないし、法律系科目は今季はないので、まぁ、政治史とかをタラタラやってれば良いんですけどね。まー、暗記ってのが昔から得意じゃないんですよねぇ。


「理はねぇ、わたしが18の時から目をつけてて、 4年もかけてやっとのことで口説き落とした、 一生モノの男だったのよ!」という検索フレーズでお越しになった方がいらっしゃいました。嬉しいです。余程の麻美スキーとお見受けいたします。友達になってください。「旦那愛してて何が悪い!」と啖呵を切る所もお気に入りです。

ダメ恋は最初にやったゲームですし、何本もやった今でもベスト3には入るゲームなんで、色々片付いたらもう一回やりたいですね。「この青空に約束を―」と「家族計画」と「フォセット」と「ままらぶ」が待ってるんで優先順位は低めになりますけど。やる時間あるのかなぁ。


検索でいらっしゃる方、案外野球関連が多いですね。僕がFAとかの時事的なことを扱ってるからってのもあるとは思いますけれど。帆足の補償選手が一番楽しみです。多分有望な選手がSBから西武へ移籍することになると思うので。僕、ホントは巨人ファンなんですけど、清武体制下のスマートな経営の巨人が好きだったので、今後は未定です。


今書いてるSSが20KBを越えてしまって収拾がつかなくなってきてるんですが、上手い感じにまとめたいと思います。今書いてるのはBLです。NLも書きますし、GLも書きます。何でも読むのは雑食って言うけど、何でも書くのは何て言うんだろう。。。
息抜きにパルフェ小ネタをまた書こうかなぁ。

戯画「パルフェ」プレイ日記20 玲愛5

今日は玲愛のTrueルートの最後まで。
「ベランダ越しの愛」の続きから。

○花鳥姉妹会談・・・大失敗
由飛と玲愛との話し合い。待ち合わせ場所に向かう段になって、髪だとか元栓だとか色々気になりだす玲愛。普段のしっかり者ぶりがどこへ行ったのか、由飛と顔を合わせるふんぎりが付かない様子。

玲愛「大丈夫かなぁ?私、ちゃんと話せるかなぁ?」
不安気にそう言って仁の手を握りしめる玲愛。キャラの切り替わりぶりが凄いww

待ち合わせ場所に既にいる由飛。玲愛曰く「あの子は時間を守ったことがない」だそうで。随分と態度のでかい養女だな、と養子の仁に呆れられる。

由飛「…なんで、手つないでるの?」
至極真っ当なツッコミ。微妙な緊張感。由飛と仁と玲愛で三角関係の様相。

玲愛「1日に1本だけ吸うのよ、仁って。…知らなかった?」
レストランに入って喫煙席か禁煙席か聞かれた時の一言。由飛より仁を知ってるアピールですね。「知らなかった?」なんて聞いちゃうあたり、今日の玲愛はなかなか攻撃的だぞ。

玲愛「この席の配置って…どうなの?」
仁と由飛が並んで、玲愛が向かい。玲愛は不満な様子。仁がまず座って、自然に隣をキープした由飛。多分無意識だけれど、なかなか手強いな、こいつ。仁はなおも状況を全く把握できていない。仁の鈍感力は53000です。

仁「お前ら2人が疎遠になっちゃったのだって、どっちが悪いってわけじゃないんだろ?だったら、まずは…話し合ってだなぁ」
由飛と玲愛の仲を取り持とうと頑張る仁。自分が無関係だと思っている辺りがちょっとあれだが。テーブルの下で仁の手を握り締める由飛。これも玲愛にバレたら大減点だなww

丸く収まった感じになって、料理が来て、食べ始める。仁からハンバーグを貰う由飛が代わりにニンジンのグラッセを「あ~ん」して食べさせる。当然ですが、玲愛の不興を買う。
玲愛「あんた・・・私を馬鹿にしてんの?」
ですよねー笑 

「深夜のキュリオで、私の前でひざまづいて…何でもするって誓ったわよね?」
「前なんか、寝てる私の口をこじ開けて、無理やり食べさせたことだってあったのに」
玲愛の情報操作。ちょっと自慢気でちょっと甘えてる感じの玲愛。ちゃんとダメージを受けてる由飛が面白い。ハンバーグの「あ~ん」を要求する玲愛。それを見ていてわなわなする由飛。仁が玲愛に食べさせようとすると、由飛が仁からフォークを奪う。

由飛「ほら玲愛ちゃん、あ~ん」
意外と守備力高いぞ、風美由飛。


◯嫉妬ポイントMAX
嫉妬ポイントってヒットポイントに似てるね。

閉店後のキュリオ。次回の姉妹会談について仁が話すものの玲愛は乗り気でない。クリスマスの時にはあんなに通じ合っていたというのに。

仁「あれから一週間しか経ってないじゃないか」
玲愛「…その間に何があったと思ってるのよ」
仁「何があったっけ…うがあああっ!?」

モップで攻撃される。どうも花鳥姉妹の問題と自分が関わりないと思っているようで。由飛と玲愛と仁の関係は、一人と仁と恵麻の関係に近いわけだから、ちょっと考えれば分かりそうなものだけれど。鈍感力。

玲愛「あんたが私たちの間に、どこまで深く入り込んでるか、わかっててそれ言ってんの?この蝙蝠野郎!」
と言いつつ、まじめに童話「卑怯な蝙蝠」についての解説しだす玲愛。

玲愛「ついフラフラと私の誘惑に負けたくせに!」
仁「負けるに決まってんだろ!好きなんだから!」
言い合いの末、やっと仁の言葉を引き出した玲愛。大勝利。泣き出す玲愛。

玲愛「由飛に…勝っちゃった。勝てるはずないのに、勝っちゃったんだもの。そりゃ、戸惑うわよぉ」

でもその勝利は、玲愛が積極的なアプローチを見せたからであって、由飛か玲愛か、どっちに転ぶかは正直なところ分からなかった。それを仁が認めるのは、ある種の誠実さなのかもしれなくて、由飛に現状を伝える決心をするのは間違いなく誠実さの現れて、まぁ、なんというか、仁くんかっこいいじゃない。

仁「少なくとも、さ…今は、玲愛が一番好きだぞ。僅差の一位が、独走し始めてる」

情けないとか卑怯とか言いながらも、玲愛にとって仁は満点の存在で、仁にとって玲愛は95点だとかで。残りの5点は「キス」と「えっち」だそうで。おい、こらww 仁の満点に拘る玲愛はうっとりしながら事に及び始める。おいおいおい。

玲愛「次、何すればいいのか、色々と考えてたから」
考えた結果として仁のを舐めてみることにした玲愛。きちんとしてるなぁ、きちんとしなくていいことまで。“一回目の反省とか、二回目への展望とか、きちんと議事録にしてそうだ。”ってのは確かにそれっぽい。

だんだん馴染んで来た感じのセックス。中はダメっていうのは真面目な玲愛らしいのだけれど、途中からそんなのは忘れてしまって、膣内射精ということになりました。

で、ノーパンで精子垂らしながらキレる玲愛。おいおいおい。仁の「責任取るから!」で一瞬勢いが止まったのは照れたからだろうなぁ。照れ隠しも相俟っての再起動再キレ。仁くん、反省なさい。


◯半同棲状態
1月5日。半端に正月気分を引きずった状態の定休日。仁の部屋を念入りに掃除する玲愛。掃除機で「そこどいて」される辺り、かなり所帯染みてる。

中出し事件のペナルティーは合鍵だったようです。玲愛め、「責任取る」を実現の方向へ進めてるな。おせちと雑煮を食べながら、新婚さんというほど初々しくもないが微笑ましい食卓。

正月は実家に帰って、由飛と大喧嘩したという玲愛。夜通し話して、一緒に眠って。花鳥姉妹は、やっと姉妹らしくなってきたようです。

ドアのチャイムで起きる仁。休日の日中を二人してベッドの中で過ごしてしまった模様。全く困った奴らだぜ。訪問者は瑞奈。玲愛に仕事の連絡があったようで、仁の家に玲愛がいるのはお見通し。瑞奈は良い所で必ず顔を出すねぇ。

「あの娘の狼狽する姿を想像すると、めっちゃ面白…あ、いえ、忍びないんですけど、どうしても今日中に話しておかないといけないので」
「一番上のボタンもはめないと…首筋のキスマーク、隠れてませんよ?」

慌てて身支度をする玲愛。
玲愛「下着っ!?ブラは?ショーツはどこ!ちょっとあんた盗んだでしょ?」
仁「俺は中身にしか興味ね~!」
玲愛「今口説くなぁっ!」
仲良いな、お前ら。

瑞奈「雪解けや~、犬と猿とが、姫始め~」
犬猿の仲と申しましても、豊臣秀吉と前田利家のように仲が良い犬と猿というのもおりまして。


◯里伽子の祝福
バレンタイン商戦へ向けて、里伽子にアイデアを求める仁と恵麻。アイデアは毎日客に接してる奴が考えてこそ価値がある、と店長と総店長を完璧にやっつけるお説教の後「とはいえ、一つだけなら面白い手、あるよ」と助けてくれる里伽子。
こいつは本社の敏腕営業部長か何かか?ww

由飛を使ってキュリオとの合同企画を、という策を授ける里伽子。策士!そして由飛と玲愛が揉めてるのもお見通し。それが仁絡みなのも分かってる。里伽子チートすぎるだろww

里伽子「今度こそ、絶対に幸せになりなよ!…あたしが言うのもなんだけどさ」
彼女の心中は如何ばかりか。ちょっと切ない。


◯制服スワッピング
2月13日(日)バレンタインフェアの最終日に由飛・玲愛発案のキュリオ・ファミーユ制服交換イベント。ついでに「お帰りなさいませ」と「いらっしゃいませ」もトレード。

◯バレンタインデーH(玲愛編)
閉店後ファミーユの制服を返しに来る玲愛。

仁「一枚足りない~」
番町皿屋敷ですね。玲愛が着たまま来たから一枚足らない。

バレンタインデーということで、玲愛から仁にチョコレート。
“お互い、死ぬほど照れが入った”可愛いな、お前ら。渡す方も受け取る方も照れ照れで、正月の所帯染みた様子はどこへ行ったのかと。いや、一気に所帯染みちゃったから逆にこういうのが照れるのかも知れないけど。

一回良い雰囲気になってしまえば、問題ないようで、お互いチョコレートの口移し。イチャつき始めると激しいよな、こいつら。

「制服…」
「返さないと」
「だから…ここで脱いでかないと…いけない、でしょ?」
わざわざ制服で来る玲愛の計算。ベランダでクリスマスパーティーした時も思ったけど、意外と作戦立てるよね。真面目だから先々を考えてるのか。

玲愛「私を抱いてるとき…10回は『愛してる』って言うこと」
要所で直球のアタックを混ぜてくるので、侮れない。玲愛の言葉で理性をぶっ飛ばされた仁。ちょっと煽り過ぎて焦らし過ぎたせいで早漏気味。まだまだだな。

最中に好きとか愛してるとか言われると物凄く気持ちが良い、と話す玲愛。何かとんでもないこと言ってるよ、この人。そりゃ、仁も続けてもう一回って気持ちになりますよね。

仁の「愛してる責め」でイキまくる玲愛。仁におぶってもらって帰って、すぐにぐっすり。ちなみに仁の部屋でな。家に帰っとらんのか、お前はww


◯それでも一緒に寝るの
板橋が賭けに勝ったようです。
そして気になる一言「なんで受けさせちゃったの?」
何を?何を?

二人で鍋をつつきながら上の空の仁。それを玲愛が気にすると、やっと仁が本題を切り出す。四月に玲愛が本店へ戻る、という話。

こっちに男が出来たから転勤しない、なんてのは玲愛にとって「甘え」だと思えてしまうんだろうな。でも、仕事の皺寄せをプライベートの負担で吸収するのって本当に職業人として優れているんだろうか。仕事の為にプライベート捨てられても会社側は困る。人生賭けられたって責任取れん。

本店はブリックモールから二時間。中途半端な距離ながら忙しい二人にとっては致命的。状況は遠距離恋愛と同じようなもの。玲愛は社会人として割り切ると言うが、仁は不安で仕方がない。

玲愛「私の、仁に対する想いは、絶対に変わらない、よ」
微笑して言い切る玲愛は、少し楽観的でありすぎるのではないか。

玲愛「私のこと嫌いになったら言ってね。そしたら、仁を、自由に、して、あげる・・・から・・っ」
もし自分が心変わりしてしまったら?という仁の問い掛けに対して。何とも玲愛らしい言葉です。これを言う玲愛も辛いだろうが、言われる方も辛いですよ。心が離れないままにする方法を知っているのに、どうしてそうしてくれないのか、と。


◯同情から愛情へ
閉店後のキュリオ。珍しく残っている板橋。何か玲愛に用がある模様。

板橋「一体君はボクのことを何だと思ってるの?」
玲愛「本店で聞いた噂では、『幹部候補生の切れ者』ということでしたが…」
少し年齢が行っているから、板橋は中途採用なんだろうか。或いは結城誠介がヘッドハンティングか。元は老舗の一流ホテルマン、とかありえそうじゃないだろうか。

ファミーユへのお遣いを頼まれる玲愛。板橋は玲愛と仁が上手くいっていないことに勘付いているようだ。

一方のファミーユは由飛と仁のお茶会。由飛は久々の登場な気がするなぁ、と思ったら制服交換以来か。あの時も仁との会話はなかったからなぁ。玲愛が実家に戻るということを知った由飛は玲愛と仁の関係を心配しているようだ。

由飛「つきあってるよね?」
仁「…どっからの情報?」
由飛「本人から」
仁「マジ?」
由飛「お正月に、実家で、夜通し…」
大晦日の姉妹大喧嘩はやはり仁絡みでした。罪な男だなぁ。

「ごめん、とか、やっぱ私が謝るのっておかしい、とか、わたしが先に仲良くなった、とか、私が最初に喧嘩した、とか、わたしのこと、憧れなんだって、とか…」
「でも結局…玲愛ちゃんが、大好きって、どうしても離れられないって…あんな彼女見るの、はじめてで」
由飛に向かって「言っとくけど、私が最初に喧嘩したんだからね!」とか意味分からん主張をしてる玲愛を思うと微笑ましい。

玲愛を止めない仁を疑問に思う由飛。
由飛「仁…玲愛ちゃんのこと、好きじゃないの?やっぱり、わたしの方がいい?」
仁「そんなことないって…」
後半部分のボケに付き合う余裕もない仁。前者だけへの否定なんだけど、後者までバッサリ否定してしまってるww

今から言うことを忘れろ、というのは玲愛も言ってたことで、どんどん似たもの同士になってきているような。気もする。仁を抱きしめる由飛。

仁「玲愛にとって…俺って、なんなんだろうな?」
思わず不安を口にする仁。仁を慰める由飛。それをうっかり見ちゃった玲愛。タイミング最悪ですよ。もう、これ以上ないくらいに最悪。

帰宅する仁。テーブルの上に板橋が作ったイベントの資料が。
んー、まずい感じですねぇ。


◯狂い出す歯車
翌朝、起こしに来る玲愛。今日は定休日の水曜日。玲愛は「たまった洗濯物片づけて、部屋も綺麗に」なんていつもと変わらない。

玲愛「仁はお疲れだね。昨夜も遅かったみたいだし」
仁「あ、ああ…その、ちょっと新メニューの研究を」
玲愛「…そう、なんだ?一人で?」
仁「ん、まぁな」

玲愛は昨晩仁が由飛と何をしてたか見てた。見てた上で確認した。確認しない方が幸せだったのに。そして、嘘をつく仁。うーん、迂闊だ。何度も夜の店には踏み込まれてるのに。

そしてタイミング悪い由飛からの電話。
玲愛「昨夜、遅かったね…部屋の方、電話したけど、ずっと出なくて…」
由飛「う、うん、ちょっとね。…大学のお友達と会ってたら話が弾んじゃって」
玲愛「…そう、なんだ」

玲愛は由飛にも確認した。そして嘘をつく由飛。きっと悪気はないんだろうけど、恋人である玲愛に気を使ったからこその嘘なんだけど、今の状態の玲愛には響くよね。

玲愛「口裏…合わせてある…」
由飛に元気づけられて、必死に玲愛を送り出そうとする仁と、その仁の頑張りが心変わりのように思えてしまって不安になる玲愛。あぁ、ままならない。


◯本末転倒
見るからに元気がない玲愛。仕事中も上の空になってたりして、足を引っ張ってしまったりして。

板橋「こういうの、本末転倒って言うんだよねぇ」
玲愛「え…?」
板橋「プライベート捨てて仕事を選んだはいいけど、そのせいで、選んだはずの仕事に身が入らないようじゃ、まるっきり、意味がないんじゃないの?」

板橋がまともなことを言っている。そうだよなぁ。そもそも、大事なものを切り捨てて他のことに弊害がないなんて人間は都合よく出来てないんだ。

板橋「い…今の僕、ちょっとカッコ良くなかった?」
要所を締めて、しかしきちんと落とすトコが良い。

仕事もプライベートも共倒れになりつつあり、すっかり気落ちした玲愛。涙も出ちゃうよねー。そんな玲愛に気付いて仁がやってくるが、由飛に呼び戻される。

由飛「約束したでしょ?仁の、ためなんだよ?」
その約束とは、一体何なのか。


◯噴き出してくる恐怖
ベランダでの一服は久々かもしれない。これはベランダ越しに玲愛と話すのが目的か。確かに、直接顔を合わせるよりは話しやすいかもしれない。その意図を察してか出てくる玲愛。

来週の水曜日には玲愛は遠くへ行ってしまう。しかし、彼女は一歩も先へ進めていない。現実的な解決策も見つけられず、二人の絆を信じるだけ。

「怖いよぉ…」「不安だよぉ…」
ついに玲愛が不安を口にする。それでも玲愛は自分の決断を曲げない。真面目に、地道に頑張る姿勢に拘るのは、天才の由飛に優っているのがそこだけだったから。だから玲愛はその生き方を変えられない。自分のやり方に縋る。

限界の玲愛。その玲愛を見ている仁も限界。


◯全てがCになる
開店前のファミーユで里伽子と由飛に頭を下げる仁。「計画から降りる」と言う。計画とは一体?

由飛と仁の関係を匂わせて、玲愛を落とそう作戦だったようだ。里伽子さんは相変わらず恐ろしいことばかり考えますね。「狂い出す歯車」のとこで由飛が何も考えてないんじゃないかと思った点について、ちょっと反省。由飛良い奴だな。

もうちょい「え、仁は由飛に心変わりしちゃうの?」ってプレイヤーも心配するくらいにやってくれてたら、この作戦がもっと活きてきたと思うんだけどなぁ。尺の関係で仕方ないのかもしれないが?

里伽子の作戦は毎度のこと効果てきめんではあったものの、玲愛を傷つける苦しみから離脱を宣言する仁。正面からぶつかることを決める。

仁「…ごめん。俺、あいつの真面目で融通が利かないとこ、大好きだ。だから、俺も真面目に…俺の気持ちを伝える」
背中を押してくれる由飛。最後まで嫌われる役目を全うした里伽子。
“相変わらず、ここまで俺のことわかってくれるんだな。やっぱいい女だよお前…だから、手が届かなかったんだっけな”
玲愛ルートの大事なとこなのに里伽子で泣いた。

キュリオで玲愛を捕まえる仁。
仁「悪い、板橋さん。玲愛、借りるね?」
板橋「いいけどさぁ…なんか段取り違くない?」
あ、板橋もグルなのね。要所で良い店長だけど、落とすトコは落とす。

仁が玲愛を連れてきたのは、ファミーユ本店跡地。今まで玲愛は知らなかったファミーユ本店の話、死んだ兄の話。

仁「お前のこと、騙してたんだ!」
高村仁、一世一代の大懺悔。

作戦の全貌が明かされる。勿論、仕切りは里伽子。ファミーユとキュリオと両方を巻き込んでの大作戦だったのか。すげえな。
由飛「玲愛ちゃん、どうなっちゃうんだろう?」
里伽子「天罰だと思っていただければ」
言うに事欠いて天罰ww私怨だな!私怨だな里伽子!!

作戦について知らされた玲愛から仁へ、素晴らしい連続攻撃。愛する男の股間を蹴り上げ、殴り付け、肘を打ち下ろすのか。恐ろしいな。

懺悔が終わって、仁の本題はその次。
仁「ここに、ファミーユの本店を取り戻したい。玲愛と、一緒に…」
そうかー。仁くんはそれを考えたのかぁ。


由飛「里伽子さんって…本当に仁のこと、わかってるんだ。おっそろしいなぁ」
里伽子「…単純なのよ、あいつは」
由飛「玲愛ちゃんを追い詰めれば、絶対に、仁が助けようとする」

里伽子と由飛。負けた側の反省会。玲愛を追い詰める作戦を見せかけて仁を動かすための作戦。里伽子さん、ホントあんたって人は・・・。

里伽子「結局、自分で解決するしかないのよ」
由飛「だったらどうして相談に乗るんですかぁ?」
里伽子「…あいつには、うまく行ってもらわないと困るから」
由飛「…どうして?」
里伽子「………」
由飛「わたしは…そこまで割り切れなかったなぁ。だから、嘘でも、ちょっと楽しくて、嘘だから、ちょっと…せつなかった」

ここが、由飛自身のルートを含めても、由飛の一番良いシーンなんじゃないかと思った。

兄の一人が作って、燃えてしまったファミーユを仁が復活させる。それが仁が一人に追い付くための方法だった。
“コンプレックス持ちだった弟の…後悔と、憧憬と、色々取り混ぜた、複雑な感情の総決算”

玲愛「どうしてもぉ、私が欲しい?」
仁「欲しいの!」
玲愛「だったら…責任取ってもらおうかな?」
仁「お前…確か前、『軽々しく責任なんて言葉、口に出すな』って…」
玲愛「…重いよ?今回のは」

告白成功。見事玲愛はファミーユの玲愛になる訳ですが、真面目な玲愛は大事な手順を踏みたがります。懐かしのキュリオ本店へ。

玲愛「頑張れ仁…私の、店長!」
これはままらぶの涼子ルートでのセリフらしいけど、涼子ルートだけまだやってない。今は大事に取っておいてる状態。

さて、出てくるキュリオの店員は…わああああああ、翠だああああああ。翠派の俺、歓喜。

仁はキュリオから玲愛を引き抜くための仁義を切るためにやってきた。折角、ビジネスで、これはヘッドハンティングで、という言い訳と体裁を作ってきたにも関わらず…

仁「玲愛を、俺にくださいっ!」
娘さんを貰いにきた男みたいになってしまう。





帰り道、上機嫌の玲愛。
仁「お前の周りの世界は…お前が考えるよりも…ちょっとだけ優しいんだよ」
玲愛を笑顔で見送ってくれたキュリオの仲間達。

玲愛「さっき電話したのよ。そしたら、ご馳走作って待ってるって」
仁「ま、待て、心の準備が!」
玲愛「あ、大丈夫大丈夫。さっきみたいに台詞トチっても全然OKだから」

どさくさで実家に連れ込んで、親に挨拶させようとする玲愛。あわよくば、本当に娘さんを貰いにくる男をやらせるつもりのようで。


◯Trueエンディング
二年後、完成したファミーユ本店。
“まだ、中は、がらんどうだれど。ここに、色々詰めていこう。オーブンに、冷蔵庫に、テーブル、椅子。時計くらいはアンティークにしてもいいかもしれない。あとは…そうだ。夢、希望、仲間、たいせつなひと。”



玲愛「おかえりなさいませ…旦那さま」
左薬指に指輪がある点に注目!!


玲愛はキャラクターの特性上、デレるとこがピークに来ちゃう感じなんですよね。だから、ルート分岐後の一騒動の盛り上がりが第4クォーターから12月24日25日に向けてのものにちょっと負けちゃってて、それが残念だった。

でも、「最強のツンデレ」の名に恥じないキャラクターでした。花鳥玲愛恐るべし。


明日からは由飛のルート。そして最後に里伽子ルートをやって、Re-order追加の短編をやって、フォセットのパルフェ関連短編をやって、という感じでパルフェも終わりでしょうか。寂しいなぁ…。

戯画「パルフェ」プレイ日記19 由飛&玲愛4

玲愛+由飛ルートの第4クォーター。
12月24日のイベントから玲愛のNormalエンドまでを今日はお届けします。


○12/1 第4クォータープロローグ
クリスマス商戦へ向けて、ファミーユ店員大集合。

里伽子に助けられて到着した由飛。由飛に代わって謝る仁。機嫌を害する里伽子。愛人の粗相について旦那から謝られた本妻・・・うーん、既にこの構図って時点でアウトのような。

そういえば「ままらぶ」でもかおりルートで小雪が浩二に代わって謝ったことについて、かおりが腹を立てるってのがあったし、ダメ恋でも麻美が理に代わって謝ってて長屋の連中から「あらあら」って目で見られてたような。

かすりと明日香もセットで登場。
確か、かすりは23歳とかだよね?だとすると、ちょっと私服に落ち着きがありすぎるような。色合いが少し派手でも良いかなぁとか思ったり。

クリスマス期間は恵麻はクリスマスケーキに専念。かすりの責任は重大ですが、大丈夫か?ちなみに、クリスマスケーキの値段はワンホール1000円と今回もダンピング戦術。勿論、経営企画担当の里伽子が決める。笑

無茶な作戦に一番に乗るのは明日香。
かすり「頼もしいこと言うねぇ、一番おっぱいがデカい割には。」
仁「こら…俺がリアクション取れないボケはやめろ」
かすり「確かめたことないの?」
仁「ありがとうよツッコませてくれて!」
この遣り取り良いですね。恵麻と里伽子が若干悔しそうなのがなお良い。

仲良さそうにじゃれ合う仁と由飛に里伽子が一言「そこ通れないんだけど」
里伽子様が私怨に燃えていらっしゃいます。笑


○12/7 試作品(恵麻・里伽子通常)
クリスマスケーキの試食会。恵麻が用意したのはベーシックなデコレーションケーキに加えてブッシュ・ド・ノエル。生産が間に合うのかを心配する店長、原価を気にする経理部長。ま、味は恵麻が作るもんだから間違いないんですけどね。

キュリオのケーキよりも安く、味も負けていない。試食をやって客をつける作戦も立てた。と言う訳で、落ち着いてホールケーキを抱えて食べることにした恵麻。この人の胃袋はどうなってるんだww


○12/10 なんて楽しい喧嘩(玲愛通常)
玲愛と仁、クリスマス商戦に向けて互いに企業秘密をバラし合う。てか、飲食業で原価を聞いちゃう仁はちょっと反則だぜ。他の人に聞かれてはいけないから耳打ちで。
「耳貸せ」と言われて“素直に右の耳にかかった髪をかき上げて、俺の口元へと寄せてくる”と自然にしてくる玲愛は余程仁に心を許しているのだなぁ。それに続く仁の内心もなかなかに良いので全文引用する。

“ほのかなシャンプーの香りに包まれた、さらさらの金髪。こいつに気がある男なら、あっという間に轟沈させられそうなシチュエーションだな。だが生憎、俺はそういいう不埒なことは考えていない。…考えてないんだってば。”


仁に耳打ちしようとして背が足らない玲愛。
玲愛「ちょっと…もう少し腰を落としなさいよ」
仁「そっちが背伸びすれば済むことだろ」
玲愛「そういうのは、キスするときの作法よ」

おいおい、ちょっと接近しすぎだろ、物理的にも精神的にも。で、瑞奈と明日香に目撃される、と。このシーンは制約なしの通常イベントなのに、どう見ても玲愛ルートだぜ。どうよ。

店に戻ってから必死にリカバリーを図る玲愛。しかし・・・
瑞奈「さっきのらぶらぶ密談…ここの窓から全部見えてたって知ってた?」
美味しいなぁ、瑞奈。てか、らぶらぶ密談であることを否定しないのか、玲愛は。


○12/10 ひいき(由飛通常)
開店して二ヶ月。実力でオープンした週と同等の客入りまで伸ばしてきたファミーユ。いやー、大したもんだよ、高村店長。

フロアが忙しい時間帯に由飛をお遣いに出してしまって批判される仁。
明日香「てんちょがウェイターやったって、誰も喜ばないよ」
かすり「むしろ邪魔。あんたは卵をかき混ぜてニヤニヤ笑ってなさい」

由飛を評価するコメントを出す明日香とかすり。二ヶ月で随分信頼されるようになったなぁ、と思ったら仁も同じ事を考えていた模様。

仁「やっぱり、俺が連れてきただけのことはあるだろ?これからも、由飛を必要としてやってな」
調子乗ってこんなことを言ったせいで、恵麻も含めた全員から「由飛を特別扱いしている」と言われることに。全くもう、仁は…。

かすり「失敗しても甘いよね~。彼女には」
明日香「そうそう、絶対に怒らないの」
恵麻「………ひそかに同意」

今まで、仁の由飛に対する態度を批判するのは明日香くらいだったんだけれど、かすりや恵麻も加わっての総批判に。これはまずいぞ、店長。

仁「だってほら、変に自信家なところがあるから、俺が間に入らないと…あ、それでも妙に憎めないところがあるだろ、彼女?」
かすり「語るね~」
明日香「思い入れたっぷりだね」
恵麻「…一目惚れっぽいかも」

今日の仁は何を言ってもダメですね。もう、甘んじて批判を受けるしかあるまい。だって、事実だし。お蔭で女性陣から厳しい扱いを受けることになってしまった由飛。理由に気付くはずもなく・・・気の毒に。笑


12月10日のイベントは両立しないんですが、どうせなら一度にと思ったので。


○12/21 イブの仕掛け(玲愛重要)
OPをアンティーク家具屋のピアノで弾く由飛。あ、どうやら火曜日の閉店後に由飛とブリックモールをうろつく『デート』はお馴染みになっていたようですよ。おいおい、かすりや恵麻や明日香は何をやってるんだ。これは由飛の抜け駆けだぞ。里伽子を呼べ!(それかい)

連弾で「もろびとこぞりて」を弾く二人。背中に体をぴったりとくっつけられて狼狽える仁。由飛は無意識なんだから、あんたが意識したら負けだぞ、仁!

楽しい時間はあっという間に過ぎて、蛍の光が聞こえてくる。
由飛「ちぇっ、もっと弾いていたかったな…」
仁「大学で好きなだけ弾けるだろ?」

大学について言及されて、少し苦しげな表情をする由飛。
由飛は色々あって大学には全然行っていません。

「聴かせられないじゃない」
「大学で弾いてても、一番に聴いて欲しいひとたちに、聴いてもらえないじゃない」
「好きな人に、好きな人たちに聴いてもらって、はじめて、楽しい歌だったり、楽しい演奏だったりするんだよ」

ずっとこのピアノを弾いていたいという由飛の願いを叶えるべく、仁は家具屋のドアを叩く。でも、ここじゃない場所でピアノを弾くことを苦しがっている由飛の気持ちにもう少し踏み込んでも良かったのかもしれないけど。


○12/23 仲直り、したいときには兄はなし(玲愛重要)
閉店後、キュリオを尋ねる仁。
玲愛「ファミーユの店長」
仁「お前…俺は高村仁だっつ~の!最近はちゃんと呼んでくれてたじゃんかよ花鳥」
玲愛「あんたが初めてここに来たときのこと、思い出したのよ」

たった二ヶ月前のことを懐かしむ顔の玲愛。この二ヶ月で二人の関係は随分変わりましたよね。お互い嫌な奴と思っていたのが不思議なくらい、今は打ち解けて。やや打ち解けすぎて店員にいじられるくらいだけどww

早く片付けが終わったから手伝いに来た、という仁。どうやら一緒に帰るつもりらしい。玲愛は掃除を仁に任せて飲み物を用意しにキッチンへ。仁の注文はミルクセーキ。この卵マニアが!

玲愛の作ったミルクセーキに文句をつける仁。
玲愛「…もう二度とあんたのために何かしてあげない」
仁「冗談だって。花鳥と話してると、たまに喧嘩が恋しくなってね」
玲愛「…あんた嫌ぃ」
仁「女みたいな声出すなよ」

“ハっとするほど可愛くなっちまうからよくない。”ってまぁ、容姿が可愛いのは最初から認めていたけれど、打ち解けるにつれて中身まで可愛く思えてきてしまっているからなぁ。

由飛のことを相談する玲愛。どうやら由飛はキュリオを覗き込んだり、玲愛が出てくるのを出口で待ってたりと関係改善に向けて地道な努力を重ねているらしい。偉い偉い。

玲愛「で、裏口から逃げた」

おいこら。玲愛は由飛と何を話したら良いのか困っているらしい。嫌いな訳じゃないし、由飛だけが進学したことについてわだかまりがあるわけでもないのに。

「仕方ない…彼女は天才だもん。私みたいな凡人とは、出来が違う…って大丈夫?」
「音大だってトップ合格だったいし…って大丈夫?」

二度ずっこける仁。まぁ、由飛見てて天才とは思わないよな。いや、逆に天才っぽいかもしれないな。他のことが何も出来ない感じとかマイペースさとか。

「あんた、彼女に惹かれてるでしょ?」
「それも、彼女の才能。自然と人を惹きつけてしまう天才なのよ」
「ごめん、今からの一言だけはすぐ忘れて。………妬ましい」

由飛が才能で玲愛の努力をひっくり返すところが、玲愛としては納得行かなくて、由飛のことは好きなのに、マイナスの感情が溢れてきて。ついに、仁に涙を見せてしまう玲愛。

玲愛「これもついでにすぐ忘れて…ごめん、本当にごめんなさい。すごく困ったよね、今?」
仁「そりゃ、困るわ…だってお前、ここって普通、黙って抱きしめる場面じゃん」
玲愛「もしかして…そういうことする?」
仁「できないから困ってんだよ!」

どうも二人の関係について上手く規定できていない。男と女っぽいことをしてしまって良いのか。させてしまって良いのか。ヘタレな仁は男と女になることを選べず、兄弟にコンプレックスを持ち続けていた弟として、姉妹にコンプレックスを持ち続けている妹に助言する。

仁「仲直り…」「したいときには、兄はなし」
コンプレックスを解消できないまま、兄に死なれてしまった仁にとって、玲愛の話は共感するし、早く二人の関係を改善させたいと思うよね。

玲愛「関係ないと思い込んでるし」
別に、玲愛が妬んでいるのはピアノの才能だけではないのだ。

玲愛「花鳥って…もう区別つかないんだけど」
仁「え?あ…」
玲愛「花鳥由飛と、花鳥玲愛。どっちのこと言ってるのかわからない」
仁「いや、そんなことないだろ?由飛は由飛って呼んで…!?」

玲愛の無言の圧力。“何だこの強烈なプレッシャーは?”ってZガンダムのハマーンがカミーユに遭遇した時にこんなこと言ってたっけ?NTと接触したNTって“プレッシャー”を受けるよね。丸戸はガンダム世代なのか…。

玲愛「区別、つきませんわよね?」
仁「な、何を言ってんだ…かと…ひぃぃっ!?」
玲愛「………」
仁「………」

睨み合いが続き

“えっと…まさか…?”
仁「…玲愛?」
玲愛「行こうか、仁」
輝くような笑顔。

花鳥玲愛、未曾有の積極攻勢。帰り道で仁のことを48回『仁』と呼んだ玲愛。高村はこの辺に一人しかいないけれど、いや、そんなことはどうでも良いのだ。

さて、ついにルート分岐です。



○12/24 イヴのすごい戦い
仁を見つけて駆けてくる玲愛。物凄いデレっぷりである。

玲愛「はぁ、はぁ…お、おはよ、仁」
仁「…おはよう」
玲愛「…おはよう、仁」
仁「だからおはようって…?」
玲愛「………」
仁「あ…」
玲愛「お・は・よ…仁」
仁「おはよ………玲愛」

デレたものの、強烈なプレッシャーだけは変わりない玲愛。しかもそれを当初とは違う方向に使ってくるから性質が悪い。キュリオがファミーユに勝ったら由飛に頭を下げて仲直りする、と約束した玲愛。その時は仁の土下座もついてくる訳で…。

玲愛「仲直りした姉さんと一緒に見させてもらうからね」
こんなことを言っているけれど、今の玲愛は仁が反応に困るくらいに可愛いくて、そんな玲愛に対する態度をどうしたものか困っている仁。

ファミーユに運び込まれるアンティーク家具屋のピアノ。商品の宣伝になるからとレンタルを許してもらったらしい。

由飛「売れちゃうのやだなぁ…」
仁「売り物なんだからこれは…由飛のおもちゃのままでいて欲しかったら、自分で金出して買うんだな」
由飛「店長、お給料10年分くらい前借りできません?」
仁「永久就職するつもりかお前は…」
由飛「…プロポーズ?」

おい、こら、落ち着け。
仁が考えたクリスマスイブ限定企画は新進気鋭のシンガーソングライターもといピアニストの風美由飛によるリサイタル。客のリクエストで次々とクリスマスソングを弾いていく。

ファミーユは未曾有の大繁盛に加えて由飛がピアノ演奏にかかりきりで人手不足。それを救うべく、何とキュリオのフロアチーフがやってきた。由飛には風邪で倒れた時に代わってもらった借りがあるしね。

玲愛「ちょっと仁。もうちょっと小さいのなかったの?」
仁「悪い、ウチのスタッフは、みんなプロポーションが良くて」
ただし、かすりを除く。

この土壇場で、由飛に伝わった玲愛の気持ち。素直になれない言葉ではなく行動で示す当たりがいかにも玲愛らしい。思わず涙して仁に抱き着く由飛。

仁「こういうの俺相手じゃないだろ・・・今は」
由飛「だって…だって…」
玲愛「…今じゃなければ相手は正しいわけ?」
ちょっと私怨出ちゃってますよ、玲愛さん。

由飛「なんで玲愛ちゃんまで、仁って呼んでるの?なんで仁が玲愛ちゃんのことまで呼び捨てにしてるの?」
一方の由飛は由飛で玲愛と仁が互いに名前で呼び合ってるとこが気になったり。お店が大繁盛で大ピンチな一方で、何故か仁も大ピンチ。三角関係を招いてしまった罪は重い。

朝からピアノを弾き通しの由飛に飲み物を差し入れる玲愛。「玲愛ちゃん」「由飛姉さん」と呼び合い、ここ数年分の溝を埋めようと約束し合う二人。

由飛「わたしは今日、とても幸せなことがありました。ですから、この場所にいる全ての人たちに、感謝の気持ちをこめて…」
『つまんない恋』のピアノバージョン。沁みるねぇ。


◯ベランダ越しの愛
クリスマスイブの大商戦が無事に終わってベランダで一服。
「偶然ね」と現れることに無理がある玲愛。なんか、どんどん男と女っぽくなっちゃってる二人。いつの間に?文武両道の痴漢について話してた頃辺りから?

衝立越しのクリスマスパーティを提案する玲愛。二人にとってこのベランダは特別な場所だから。あ、くしゃみで終わるのはハクション大魔王ですね。名残惜しさを隠さない玲愛。隠そうとして隠せなくなりそうな仁。



グラスを割って手を切ってしまったと見せかけて、心配して覗き込んできた仁にキスをする玲愛。仁の行動を読んで罠を張った訳です。やるなぁ。「タバコ…やめてほしいな。やっぱり」なんて、もうすっかり仁の女のセリフじゃないか。

キスされた瞬間に“こいつ、怪我したふりをしてただけだったんだ。良かった。”って仁が思ってるところで「病気の子供はいないんだ」のジョニ黒のCMを思い出したけど、丸戸史明は意識したんだろうか。CMは検索するとYouTubeで出てきます。

キスしてしまったことから一気に想いがオーバーフローする二人。夜中にも関わらずドアを叩き、インターホンを連打する仁。扉一つ開けるにも慌ててしまってすぐには出来ない玲愛。二人して焦る焦る。マンションの廊下であることも気にせずにキスに及ぶ二人。そこでちゃんと出てくる瑞奈は一流の脇役だなぁ。

罠を張ったことを咎められて本人曰く「勝手に手が動いた」と。大神隊長か!あ、サクラ大戦ね。個人的には巴里編が好きですけど。夢と希望と明日と正義を讃える~♪

玲愛「男の胸に飛び込むにも、身だしなみってもんがあるのよっ!」
仁が急にキスされて、玲愛の部屋のドアを叩いている間に着替えをしていた玲愛。それを咎められて一言。急に女の子されると困っちゃうよね。これは玲愛のクリーンヒット。

考え無しの玲愛の行動がどんどん仁に火をつける。仁の理性大炎上。ただ、根が真面目なので、勢いだけでは進まない。
玲愛「今日、どこまでにする?」
玲愛「私的には、その、最後までが希望なんだけど」
ちゃんとしてて、その上きちんと誘ってる。おいおいおいおい。

仁「もう泣いてもわめいても許さないからな。今日、この場で…お前を抱くからな」
玲愛「わかった…泣いたり、わめいたりしないように努力する」
もうダメですね、こいつ。無意識に仁の理性をぶっ壊すことしか言えなくなってる。

玲愛「こういうこと、どのくらいやったことある?」
仁「こ…こういうのって…?」
玲愛「とりあえずは、今してること」
仁「お前が言うなら俺も言ってやってもいい」
玲愛「はじめて」

玲愛はもう恥ずかしがることをしない。仁に対しては徹底して開いて行く方針らしい。だってツンデレだもんな。デレ始めたら凄いんですよ。

玲愛「怒っていいのか、ほっとしていいのか、微妙な回数だからよ」
「…いっかい」という仁の発言に複雑な面持ちの玲愛。まー、一回は微妙だよね。経験少なくて良かったような、でもその一回って特別なんじゃないかとか思ったり。

玲愛「でも、なんか…さっきから引っかかってて」
どんどん事は進んで行くけれど、玲愛は何か引っかかっている様子。

玲愛「吸わないの?」
仁「いや、さっきくすぐったいって…」
玲愛「誰が私の乳首の話をしてるのよ?」
これを乳首の話と思う仁は馬鹿かもしれない。煙草の話だと思う玲愛は何か妙なものに毒されてるかも知れない。

仁「それに…その1本さえも、やめなくちゃいけない理由ができたし」
玲愛「え?なんで?」
仁「さっき…やめて欲しいって言った奴がいたから」
玲愛「あ…っ」
仁「ちょっと、そいつの優先度が高くってな…もう無視できなくなってきた」
遠まわしながら「玲愛に言われたから煙草をやめる」という仁。ちょっと大袈裟に喜ぶ玲愛。

事後、やっと引っかかっていた何かに気付く玲愛。お互いの気持ちを全く確認していなかったのだ。手順の正しさを重んじる人にとっては致命的なミス。キスと好きの順番が違うのは大目に見るとして、勢いで「れあー、ひとしー、すきー!」くらい言っておくべきだった。

「私のことどう思ってるのよ」と尋ねる玲愛。そういう手続きは大事だけど、このタイミングはちょっと間抜けだよね。「お前はどうなんだ」と尋ねられて「好き」と言える玲愛は強い女。

玲愛「私が、恥ずかしがって言えないんじゃないかって思ったんでしょ?」
仁「意地っ張りのはずだろ…お前」
玲愛「肉を切らせて、骨を断つのよ」
花鳥玲愛は意地っ張りだが、いつだって実を取る女です。出してくる例えは若干物騒ですけどww


○玲愛Normalエンド
バレンタインデー商戦へ向けて、玲愛と仁とで打ち合わせ。「2月14日までの三週間」と言ってるから1月前半なのかな。バレンタインデー商戦へ向けての積極案に難色を示す仁。恵麻はあまりチョコレート物が得意でないようだ。

玲愛「…語るに落ちたわね」
仁「…は?」
玲愛「要するに、チョコレートの販売では勝てる見込みがない。だから、バレンタインのイベントは縮小傾向で、と、こう言いたいのね?」

挑発に負ける仁。チョコレートの販売を競うことに。負けた方は「土下座+何でも一つ言うことを聞く」といういつものルール。

玲愛「必死で来なさいよ?叩き潰してあげるから」
この辺は変わりないのだけれど、玲愛が仁を挑発した理由は極めて個人的なもの。急な帰省のせいで、玲愛との約束をすっぽかしてしまったらしい。仁を責める玲愛。最初は厳しい口調だったのに、段々甘えた感じになってるww

玲愛「売り上げ競争で勝ったらさ…仁には、一週間ファミーユを休んでもらうからね」
新人研修で暫く本店に行くことになった玲愛。離れるのが嫌だからファミーユを休んで付いてこい、と。愛しいやら恐ろしいやらww

玲愛「あ、泊まるとこなら大丈夫、姉さんの部屋が空いてるから」
仁「それ実家だろお前の!」
どさくさに紛れて、実家に呼んで両親に会わせようとする玲愛。そうだよなぁ、玲愛はちゃんとした娘だから、彼は両親に紹介するよなぁ。

玲愛「必死で来なさいよ?叩き潰してあげるから」
輝くような笑顔。

一応、玲愛と仁の関係は秘密らしい。一応敵同士ってことになってるし。いや、敵同士ってことにしたのは他ならぬ仁と玲愛なんだけどさ。
“いや、本当に秘密にしてるって。”

かすり「ま~たキュリオと揉めたでしょ?しかもプライベートで」
由飛「明日香ちゃんが一部始終見てたそうですよ。…イチャイチャ喧嘩してるとこ」
明日香「てんちょ…さいて~」

瑞奈「玲愛…またやったね?」
ひかり「最近のキュリオって、私怨で動いてるとしか思えないんですけど」
板橋「あのね…川端君がね、昨夜、隣で大喧嘩してたって情報をね?」
芳美「それで今日、チーフは何を言い出すかなって…」
瑞奈「潰しにかかるか、徹底無視するかで悩んだんだけどね。やっぱり玲愛は寂しがりやだったね~」

ま、ファミーユでもキュリオでも、全然秘密に出来てないんですけどねww


玲愛「ああ…仁、仁…あなたは何故仁なの~!?」
シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」から。玲愛はフランス系なんだけど、イギリス人のシェイクスピア好きだよな。どうせならフランスのものを引用して欲しかった。「レ・ミゼラブル」とか「フィガロの結婚」とか。あ、約束をすっぽかしたんだから「ゴドーを待ちながら」が良かったんじゃないか?


今日はここまで!
玲愛ルートはTrueエンドまでプレイ日記も書けてるので、昼にでもUPします。

「この青空に約束を」と「フォセット」が届きました。ままらぶの涼子ルートが終わったらこっちをやろう。プレイ日記は由飛ルートと里伽子ルートを書いたら、次はままらぶを一括まとめで書こうかな。

パルフェ創作小ネタ01

SSです。
里伽子ルートの後の話だと思ってお読み下さい。

○仁が風邪を引く 朝
玲愛「仁ー、姉さんから聞いたけど大丈夫?」
インターホン連打
ドア開く
玲愛「あ」
里伽子「どうも」
玲愛「えーっと、その…」
里伽子「忙しいのに心配してもらってすみません。仁、薬が効いたみたいで今寝てますけど、ちょっと熱高くて。あ、今日はずっと私付いてるんで大丈夫です。それ差し入れですか?いつもありがとうございます。では。」
ドア閉まる
玲愛「………あれ!?」


○仁が風邪を引く 昼
仁「なぁ。」
里伽子「どうしたの?何か飲む?着替える?あ、お腹減ったならおかゆあるけど」
仁「…出来た女だなぁ、お前」
里伽子「用がないなら喋ってないで寝てなさい」
仁「いや、お前、大学行かなくて良いのか?」
里伽子「行ってもノート取れないじゃない」
仁「いや、でも。」
里伽子「便利な生活に慣れちゃうと、なかなか一人で行く気にならないのよね。」
仁「…早く治すよ」
里伽子「ま、久しぶりに仁の世話を焼くのも悪くないけどね」


○仁が風邪を引く 夕
恵麻「仁くんが!仁くんが!仁くんが仁くんが仁くんが!!」
かすり「はいはい、恵麻さん。リカちゃん行ってるから心配要らないって」
恵麻「それはそれで何か、その、うぅぅぅぅ」
由飛「玲愛ちゃんが朝寄ったら門前払いだったって」
明日香「里伽子さん、こゆとき抜け駆けするよね」
かすり「仁くん構ってるときのリカちゃんはゲームバランス崩すレベルだからね~」

里伽子「くしゅん」
仁「うつった?」
里伽子「うつってたら、今度は仁に看病してもらわなきゃね」
仁「寝込むなら水曜日にしてくれ」
里伽子「いやよ。定休日は仁と出かけたいもの。」
仁「…可愛いやつ」



里伽子スキーぶりを発揮した小ネタでした。
たまにこういうの書きます。

戯画「パルフェ」プレイ日記18 由飛&玲愛3

玲愛+由飛ルートの第3クォーターです。
花鳥姉妹の真実で由飛と仁の距離が縮まったかと思うと、玲愛が風邪を引いて仁が看病し、と攻守が目まぐるしく入れ替わる感じに玲愛と由飛のルートへ進んでいきます。

由飛を『由飛』と呼び捨てるようになってからの周囲の反応が可愛い。特に里伽子。いや、結局そこかと言われてしまうと弱いんですけれども・・・。

○11/15 第3クォータープロローグ
終業後の時間。キュリオはお茶会。
キュリオの石田くんは玲愛狙いだったらしいけど、一時間の説教を食らって夢破れたらしい。ガード固いなぁ、玲愛は。

板橋「そういうキツイことばっか言ってるから、君の周りの男って、仁くんだけになっちゃうんだよ?」
稀に素晴らしい精度で真理を突く板橋。仁が話題になると途端に狼狽する玲愛。

「私はですねぇ、ああいった礼儀知らずで、自分勝手で、独善的な男は大っ嫌いなんです!」と言いつつ「そういう、誰にでもいい顔するところが気に入らない」なんて言っていて、どうも玲愛の仁への評価は定まっていないようです。

仁をお茶会に呼ぼうと提案する板橋。呼びに行けと言われる玲愛。何故か、仁を招待すること自体には反対しない。このツンデレめ。ツンデレの鑑め。

で、ファミーユの方は由飛が仁のオムライスを食べている。里伽子の助言通り人気を博しているオムライスは働いている由飛にとっても憧れの一品だったようで。高村仁「卵の王子様」襲名ww

苦労を見せず頑張る仁を妙に褒める由飛。どうも仁のひたむきな姿と自分との落差を感じているようですよ。珍しくシリアス。BGMも消してるし。

由飛
「わたしは、嫌なことがあったらすぐ逃げちゃうから…正面から向き合うこと、しないから…」
「だから、成長もしないし、いつまでたっても、仲直りできない」

由飛の台詞はこれ以上ないくらいに伏線臭い。丸戸は看板ヒロインについてはある種の手抜きをしているというか、何というか。いやでも、由飛ルートはなかなか悪くないんですけどね。

恵麻が姉になった時、どういう気持だったかを尋ねる由飛。初恋の人が姉になるのは苦しかったけれど、これは特殊なケースだからと仁は言う。でもまぁ、由飛は何らか共感するものがあったようで。

真剣な表情で聞いて欲しい話があると仁に言う由飛。その会話をまずい感じに聞き間違えて乱入する玲愛。

由飛「どうして、わたしがここにいるって…?」
玲愛「いや、そっちは…ずっと前から気づいてたけど。ちっとも隠れてなかったし…姉さん」
そうです。由飛と玲愛は姉妹だったのです。な、なんだってー!?板橋の「修羅場?」って発言が正しいような、違うような…。

冬の夜の~、寒さも凍らす、姉妹かな~?
って、詠んでる場合じゃない。


○11/16 昼下がりの妄想(恵麻通常)
この題名は映画「昼下りの情事」が元ネタかな?初老のプレイボーイを演じるゲーリー・クーパーと、彼を翻弄するものの本当は背伸びをした若い娘に過ぎないオードリー・ヘプバーンの恋愛劇。ヘプバーンが演じたキャラとしてはかすりの方が似合ってるよな。耳年増な処女ww

トリトンホテルのディナーに恵麻を誘う板橋。間に入ってくる仁は何故かトリトンホテルに詳しい。どうやら里伽子を誘おうとしたことがあったようで。何だかなぁ…。

板橋「…朝っぱらからホテルにしけ込もうってか?お姉ちゃん相手に大ハッスル?」
物騒なことを言うものではありませんwww

仁「帝王大卒。大手商事に勤務。20代後半にして課長級。当時の年収一千万超。姉さんと結婚するにあたって、一戸建て兼喫茶店をポンと建てるような人間だ」
神の如きスペックを誇る杉澤一人。でも、ダメ恋の理くんもこれに匹敵してるんだよな。亭主関白と優柔不断は対照的だが、女の趣味は理くんの方が良いし…。いや、仕事で貧乏くじを引くか女性で貧乏くじを引くかの差か。

それほどの男と結婚したせいで男へのハードルが上がり「だから仁くんしか残らないんだ」と板橋。こいつ、実際のところ切れ者だよな、なかなか。

板橋「八橋大在学中、人気喫茶店に勤務。20歳にして店長。年収はさておき、恵麻さんを元気づけるためだけに、大学をポンと一年休学するような人間だろ、君は?」
こう考えると仁、超かっこいいな。何をするにも里伽子の力が必要ってところを除けばな。お前は島野育夫がいないと何も出来ない星野仙一か!

板橋の巧みな話術。あと名曲「落ちる涙の蒼」がかかるもんだから威力倍増。
「確かに、君のお兄さんが忘れられないのかもしれない。でも…君の告白を待っているという可能性は、果たしてゼロなんだろうか?」

ダメダメなシスコン妄想に堕ちる仁。
かすり「このシスコンちっとも直ってやがらないねぇ」


○11/16 花鳥姉妹の真実(玲愛、由飛強制)
うたた寝をしていた仁はインターホンの音で目覚める。急に訪ねてくる玲愛。しかも、なんだかしおらしい。

玲愛「…こんばんは」
仁「………」
玲愛「………」
仁「…夢か」
しかもかなりあり得ない夢だ。なんて思いつつ、ドアまで閉めてしまう。ありがちだけど、こういうベタなノリ嫌いじゃないぜ。で、玲愛の怒りを買うと。

お詫びのコーヒーに苦いと文句をつける玲愛。
玲愛「夜にこんなの飲んだら、眠れなくなっちゃう」
おい、お前、何か可愛いな、おい。

玲愛はどうやら由飛について話しに来たようだが、仁はそういうのは本人の口から聞くべきことだと言って聞きたがらない。こっちの都合だけで仲間のことを詮索したくない、と言う仁はなかなかカッコイイ。しかし、そのカッコ良さが由飛に向いてると玲愛的にはちょっと複雑な気持ちで、意識してはいないけれど妬けちゃう訳で。

仁「貴様、今夜は帰さん」
玲愛「あんたのどこに、そんな度胸と甲斐性があるってのよ」
ちょっと憎まれ口を叩いて撤退しようと思ったらインターホンが鳴る。折り悪く由飛の訪問。ベランダに隠れる玲愛。素早い。

玲愛が「苦い」とか「安い豆」とか言ったコーヒーを美味しいと言う由飛。その言葉が嬉しくて、仁は「いつでもおいで」なんて言ってしまうが。
由飛「毎週は迷惑でしょ?」
無意識な積極攻勢だなぁ、風美由飛。

コーヒーで一服して、冷たい手をにぎにぎして、ちょっと良い雰囲気になって、話が始まる。まずは、二人の出会いがいかに運命的だったかという話。ちょっと臭い、なんて言ったら怒られるだろうか。

由飛はバイトの店員が『店長さん』に話すのではなく、由飛が仁に話す、という関係を望み、呼び方も「由飛」と「仁」に変わる。でも「仁」と呼ばれて脳裏に過る里伽子の存在。後ろめたく思う必要なんてないはずなんですけどね。

仁、由飛と呼び合って笑い合っているとベランダから厳しい視線。由飛との関係を深める仁に対して花鳥玲愛の威嚇。どういう気持ちでやってるのか自分でも分かっていないだろうに。

で、ついに本題へ。ピアノの才能を買われ音大まで進んだ養女の由飛、ピアノの才能が無く両親に反発して大学にも行かずに社会へ出た玲愛。で、何故だかギクシャク。由飛も玲愛も互いを思い合っているんだけれどね。

取り敢えず、今日は「由飛」と「仁」になったのが収穫ということで。玲愛はそれがご不満のようで、くしゃみをしながら鏡にルージュの伝言、ならぬ相合い傘を描いて出て行きました。


○11/17 理由のない大喧嘩(玲愛通常)
タイミング悪くと言うべきか良くと言うべきか、定休日である水曜日の夕方ちょっとコンビニでもと思ってドアを出たところで鉢合わせる玲愛と仁。

仁「出かけるのか?」
玲愛「ちょっとね」
仁「偶然だな、俺もだ」
玲愛「そんな大括りな目的が同じだったからって、偶然と言われたくないわね」

ここで怒ってるのは、昨日のことがあったのもそうだし、由飛の運命に比べたらこんな偶然程度ですよ、ってこともあるのかなぁ、なんて思ったり。いや、入居した先がお隣ってのも結構運命的だが…。

仁「いや、実はさ、ちょっと昨日の…」
玲愛「昨日のことなんか忘れた」
この話題になると特に刺々しい。

仁「その…体、大丈夫か?風邪とかひいてない?」
玲愛「全然問題ないわよ」
仁「そ、そうか、それは良かっ…」
玲愛「風邪には潜伏期間というものがあるの」
心配して欲しくないのか、欲しくないのか。会話の中に玲愛の主張が見えないのは珍しい。いつもはっきりと自分の考えを表す方だから。

エレベーターが来たけれど、二人して乗らずにやり過ごしてしまう。玲愛が一緒に乗るのを拒否したような、仁が一緒に乗るのを遠慮したような、或いは下に着いてしまうともうお別れだから引き伸ばしにかかったような…。

何で怒っているのかと尋ねる仁。ルージュの伝言も何を言いたいのかは分からないものの、何か言いたいのだろうと思う訳で。

玲愛「心からの祝福だけど?そう受け取れない?」
仁「普通取れねえよ」
玲愛「相当屈折した少年時代を過ごしてきたのね~。ちょっと同情」

裏がない正面切った物言いをする玲愛が、何だか言いたいことをはっきり言わないような感じなので仁も不審に感じているし、はっきり言えよと思ってる訳だけれど、この時点だと玲愛自身も良く分かってない様子。

玲愛は「花鳥」で由飛は「由飛」と呼ばれる。しかも由飛は最初から「由飛くん」だし。何か玲愛的にはそれが面白くないというか、モヤモヤするというか。仁を差別主義者呼ばわりしている点からもそこは明らかだよな。

タイミング良くと言うべきか、悪くと言うべきか、エレベーターで上がってくる瑞奈。この険悪なムードには「誰か助けて」と思うことしか出来ない。


○11/18 理由のない仲直り(玲愛通常)
玲愛にファミーユへのお遣いを頼む板橋。強硬に行きたがらない玲愛。瑞奈は転んでもただでは起きない。昨日受けた被害を無駄にせず、玲愛いじりに勤しむ。

板橋「あらら…ご機嫌斜め。…川端君、これってやっぱり?」
瑞奈「ええ、もう昨日、凄かったですから。引きずってますよ~」
板橋「そんなに?いっつもすぐに次の喧嘩のネタを見つけては、前の喧嘩を綺麗さっぱり忘れるのに?」
瑞奈「今度のはねぇ、ほら…痴情のもつれっぽいし」
板橋「ああ、今までとは訳が違う、と?今後の対応によっては、絶交にもらぶらぶにも…」

迷子の子供にホットミルクをあげてあやしている仁と由飛。それを外から見ていて面白くなさそうにする玲愛。仁に見つかって、逃げる必要もないのに逃ようとする。いや、お前はお遣いで来たんだろ。

仁は迷子のアナウンスをしてきてくれと玲愛に頼む。仁に頼られて機嫌良くなる玲愛。忘れてしまったお遣いも、自分がファミーユに行くと言って出かけて行く。それを見てニヤニヤする板橋と瑞奈。


○11/19 噂の歌姫(由飛通常)
店内の客よりも外のオープンカフェを利用する客が多いことを不思議がる仁。と、オープンカフェに里伽子を発見。

里伽子「繁盛してるみたいね」
仁「お前のおかげでもあるさ」
里伽子「あたしは部外者だから関係ないけど」
仁「こんなとこにいなくてさ、中入ってくればいいのに。コーヒーくらいならご馳走するぞ?」
里伽子「店内で、そういうあからさまな贔屓はよくない。ここだって、こういった会話は望ましくないわね」

里伽子はいつも通り冷ややかな態度。仁からの「このあと空いてる?」には首を横に振るけど、仁が「じゃ、またな」とその場を去ろうとすると「…そういえば」と口を開く里伽子の複雑な乙女心。

里伽子「ほら、彼女…風美さんだっけ?」
仁「ああ、由飛のこと?」
機嫌を損ねる里伽子。だから呼び捨てはダメだってば。

歌うウェイトレス由飛。一度注意を受けたにも関わらずめげずに歌っている。お客様にも人気でだし、仁は由飛に甘いから許しちゃうんですけどね。しかも「また買い物付き合って」とか言っちゃってるし、手握ってるし。本妻(笑)の里伽子さん見てるんですからね。

この、由飛と仁の仲良さそうな遣り取りを見ていた里伽子の心中は如何ばかりか。タイプが違う里伽子にとっては由飛は眩しく映るに違いない。何せ自分が知らないほんの数カ月で仁に接近してるし、特別扱いされてるし。

そりゃ「何がおかしいのよ」になるよね。怖っ。


○11/20 里伽え○ん(里伽子重要)
ここは里伽子ルートで長々話すのでカット。

里伽子「ひとし君はいつもいつもしょうがないなぁ…、って私は未来から来た猫耳ロボットですか」
このセリフが大好きです。


○11/21 玲愛ダウン(玲愛重要)
接客の様子を見て、玲愛に異変を感じた仁が話しかける。
玲愛「…余計なことにエネルギー使わせないで」

玲愛のこと、良く見てるよなぁ、仁。ここで「なに考えてんだよ、キュリオ…」って考える辺りに経営者意識が見えるような。

板橋「ふうん…気づいたんだぁ。さすがは仁くん。カトレア君に対する、偏愛っぷりを窺わせるねぇ」
玲愛の不調には気付いている板橋。それでも玲愛を帰さないのは、玲愛が抜けたらキュリオが回らないと玲愛自身が分かっているから。仁が玲愛を「あの責任感と義務感のお化け」なんて評してるのは、敬意と愛を感じてしまうよね。

店が終わったら玲愛をさっさと連れて帰る仁。タクシーでの痴話喧嘩(?)を経て、マンションまで連れてって鍵を出させようとするも、玲愛気絶。重症だな、おい。

家に連れ込まれてあらぬ誤解をする玲愛。「しかも先にシャワー浴びたりなんかして!言っとくけど私は一緒に入ったりしないわよ。」釘を刺すのはそこなのか。一緒じゃなかったらシャワーを浴びるのもやぶさかではないのか。

錠剤も顆粒もカプセルも飲めない玲愛。可愛げ。風邪引いて弱くなってる所で半分くらいデレが出る。

「意識がしっかりしたら、逆に話をしてくれなくなってしまった。多分、今までのこともあって、ものすごく居心地が悪いんだろうな」とか仁くん思ってますけど、あんた馬鹿ぁ?ですよ。

卵酒を無理矢理飲ます仁。「白くて、少し黄色がかった、どろりとした液体を、必死に嚥下する花鳥の恍惚とした表情は…」って、おい、お前なに考えてるwww

「悪かった」
「その風邪、この前、ウチのベランダにいたときにひいたんだろ?」
と、ここまでお節介かつ強気に看病をしてきた仁が急に謝る。こういうのって効きますよね。分かる分かる。

風邪の原因と仁と由飛が仲良さそうにしてることへのモヤモヤとがごっちゃになる玲愛。「仁~、由飛~、だってさ」とか言ってる辺り、完全に風邪の原因の話から逸れちゃってますよね。笑

翌朝。玲愛の熱は38.5で流石に欠勤。食事の代わりに高村乳業(笑)の特製プリン。
「何よ…」
「めちゃめっちゃ美味しいじゃないのよっ」
頂きました得意台詞。笑

仁が出かけようとする度に、やっぱり出勤すると言い出す玲愛。仁は冗談半分で「俺に側にいて欲しいとしか思えん」と言ってるけど、実際のところそういう節もあったんじゃないかと。今度引き止めたら俺も休むと言い出す仁。流石に玲愛は引き留められない。

「…やられたぁ。あと一回で………だったのに」
とか言ってるしね。仁がサボって一緒にいてくれるというのは良心の呵責やら照れやら意地やら色々あるものの、魅力的に映ることは確かだったんだろうな。


○11/23 ピンチヒッター由飛(由飛重要)
由飛「仁…わたしのこと、忘れないでね?」
仁「忘れるかよっ!」
名曲「落ちる涙の蒼」がかかる超シリアスな感じの別れの小芝居をして、由飛を送り出す仁。この小芝居の理由は、ファミーユ始まって以来の超変則シフト。

由飛「本日のみの特別シフトとなっております、ご主人様♪」
玲愛と瑞奈の不在というキュリオ未曾有のピンチを救うべく、風美由飛の電撃的なレンタル移籍。意外とあっさりキュリオに適応したものの、メイドにしては快活に過ぎるような。しかも歌ってるしww

閉店後、帰ってきた由飛と仁でまた小芝居。もう分かったってばww玲愛の為にと一肌脱いだ由飛。花鳥姉妹の関係改善は少しずつ前進している模様。きっと由飛の好意は伝わると励ます仁。

仁「けど、伝わっても悪態つくかもしれないけどな。あいつ、照れ屋だから」
由飛「その、玲愛ちゃんのことわかってるっぽい言い方、気になる」
仁「はぁ?なんだそれ?」
由飛「部屋に泊めたって言ってたよね?」

由飛は玲愛よりも素直に嫉妬心を出してくる。しかしまぁ、お前は仁の何なんだと思わなくもないわけだが。

由飛「玲愛ちゃんが寝てる間、何かした?」
仁「するかっ!」
由飛「………」
仁「ま、待て待て待て!何だその疑惑120%な眼差しは!?」
由飛「…まぁ、信じましょう。仁がそんな浮気性だなんて思いたくないし」
仁「浮気性てなんだそれは?俺の本妻は今どこで怒りに胸を震わせているって?」

え、本妻はこの前「何がおかしいのよ」って言ってたちょっと怖い人でしょ?違うんですか?

キュリオの本格的なメイド服にご満悦の由飛。
由飛「お風呂になさいますか?それともお食事?それとも…その…あの…あ・た・し?」
仁「そら新婚さんだ馬鹿!」


○第3クォーターエピローグ
里伽子との会話の中で、仁が「由飛」と呼んだのを無言の圧力で咎められる仁。しかし、今更「由飛くん」と呼ぶのもあれで、最終的には本妻(笑)からの許可を貰って「由飛」と呼ぶことに。

で、何で由飛の話になったかというと、それは由飛が新サービスを提供しているのを里伽子が見たから。百聞は一見にしかず。仁は里伽子に新サービスをお披露目。

半熟オムライスはファミーユのナンバーワンセールスを記録しているらしい。夏海企画部長(経理部も人事部も兼ねてるけどww)の敏腕ぶりが光る。仁曰く「養鶏業者並」の卵取扱量だとか。

里伽子「で、その、卵の仕入れと由飛さんのさっきの行動にどんな関係があるのよ」
仁「よくぞ聞いてくれた!実はな、卵が切れたら、由飛がああやってお客様の前で産んでみせ…すまん、俺が悪かった待てよ許せよ!」
スプーンで皿を叩いて抗議する里伽子。これは嫉妬も半分入ってるような…。

新サービスは由飛提案の似顔絵オムライス。自分がいなくても新しくサービスを考え、ファミーユはより良くなっていく。嬉しいような悲しいような、複雑な心境の里伽子。

里伽子が「もう、居場所、ないのかもしれない」って呟くのをきちんと拾ってフォローする仁。こいつ、里伽子の話は本当に良く聞いているのだ。で、完成した似顔絵を見て里伽子は頬を染める。可愛いな、お前。

その頃、キュリオにも似顔絵オムライスの出前が届く。玲愛の似顔絵付き。この玲愛いじりのチャンスを板橋と瑞奈が逃すはずがない。
瑞奈「…本当によく描けてるわね。モデルに対しての歪んだ愛情が感じられるわ」



玲愛「…何よ。………美味しいじゃないのよっ!」
はい、定番セリフをいただきました!

似顔絵がもったいなくて食べられない里伽子と玲愛。デレ方は二人共似てるんだよね




今日はここまで!

今回は入りませんでしたけど、
○11/17 里伽子VS玲愛(里伽子通常)
○11/23 玲愛復活(玲愛通常)
辺りも玲愛の仁に対する微妙な気持ちが出てて良いです。こちらのイベントも良かったら見てみてください。こっちのレヴューだと、かすりルートの第3クォーターに入ってるかな。
http://normandy.blog.shinobi.jp/Entry/25/

戯画「パルフェ」プレイ日記17 由飛&玲愛2

玲愛+由飛ルートの第2クォーターをお届けします。
だんだんと仁と二人の関係が近付いてくる感じです。
では、どうぞ。

○11/4 第2クォータープロローグ
出勤した由飛が眠ってる仁と、仁を抱きしめて眠ってる恵麻を見つけて叫び声を上げる。
かすり「ネズミでも出た?」
キッチンの担当者として、その発言はどうなんだよ、おい。ま、どっちかっていうと泥棒猫だけどな!!(ギャグです。

「て、ててて…店長、同衾~!?」
えらく古風な表現だな、おい。

恵麻が戻ってきた喜びに、恵麻と仁に抱きつくかすり、明日香、何故か由飛も。
明日香のとこだけ「柔らかい塊が押し付けられる」って出したのは一番胸が大きいからだろうけど、でも、それ、かすりへの当て付けですか?

何故か、また朝礼に混ざるキュリオ店長板橋。
弟溺愛モードの恵麻にひどい仕打ちを受ける。
恵麻「色々と汚い手を使って仁くんに嫌がらせしてるんでしょ!」
このガセネタを吹き込んだのは、里伽子なんだろうか。

かすり「久々に見たねぇ…弟溺愛モード」
明日香「これがないとファミーユって感じがしないもんね」
お前ら楽しそうだなww


○11/4 二度目の宣戦布告(玲愛強制)
慌てた様子でキュリオの表の入り口から駆け込んでくる瑞奈。何か玲愛に用があったみたいだけれど、それを口にする間もなく玲愛から説教を喰らう。花鳥玲愛は誰にでも厳しい。

瑞奈「もう、ホント融通が効かないなぁ。そんなだから、お隣の高村店長さんと喧嘩する羽目になるんだよ?」
説教を喰らった瑞奈の反撃。こいつの台詞の八割くらいは玲愛いじりなんじゃないか?

ファミーユの激安価格設定に驚く玲愛。「本気で頑張れ」と玲愛に言われた結果だと言う仁。

仁「ありがとう・・・花鳥さん」
素直にありがとうを言われて、戸惑う玲愛。玲愛が仁を気になり始めたのはいつからなんだろう。既に脈ありな感じに見えるのだが。やっぱベランダで話した時点でちょっと気持ちが動いてたのかなぁ。

恵麻のダンピング作戦。目標まできちんと立ってて、妙にちゃんとしてるのが恵麻らしくない。仁の言う通り、これは里伽子の差金だろう。もー、結局世話焼いちゃうのか、あの娘は。

玲愛に恵麻の話をしていて、にやけ顔を指摘される仁。
玲愛「ちょっとは骨のある男かと思ったけど…一皮剥いたら、ただのシスコンだったのね」
普通は重要な情報が逆説の後に来るわけだが、今回は逆説の前の方が新情報だったりする。貶すついでだから素直に褒められるという訳だろうか。意識的なのか無意識なのか、これは無意識かもしれないな。どちらにせよ難儀な奴だ。

恵麻からもにやけていると言われる。玲愛が指摘したニヤけ顔の理由は恵麻と一緒に働けるからかもしれないけど、恵麻が指摘したニヤけ顔の理由は玲愛にちょっと良いカッコが出来たからなんじゃないだろうか。自覚はなさそうだが。

玲愛の定番セリフ「何よ・・・美味しいじゃないのよっ」
端倪すべからざる敵だと認識されたでしょうか。


○11/6 さぼり(あすか通常)
由飛ルートの伏線があるからちょっとだけ。

あすかが学校サボってファミーユに出勤してきてるのが見つかる。仁が「今からサボりを覚えたら、ロクな大人になれないぞ?」なんて言ってるのは、かすりが指摘した通り見事なまでのブーメランなわけだが、気の毒に由飛まで巻き添えで命中している。


○11/7 深夜のチェイス(玲愛通常)
店のクローズを済ませて帰路に着く仁。キュリオで一番遅くまで残っている人と遭遇。勿論、それは花鳥玲愛な訳で。あ、玲愛の赤いコートが可愛い。

声をかけた仁を避けるように帰っていく玲愛。冷たい。どうやら理由は恵麻が戻ってきてニヤニヤしてたことのようだ。
玲愛「倒すべき敵で、情けない男で、しかも救いがたいシスコンと話す口なんかないの」
仁「ちょっと待て!二番目は訂正しろ!」
おい、このシスコン大丈夫か。当然、この遣り取りは玲愛の逆鱗に触れてしまう。

仁「お前、今何時だと思ってるんだ?女の一人歩きは危険だろが!」
玲愛「別に怖くもなんともないわよ!」
意地でも一緒に帰宅しようとする仁。嫌がる玲愛。多分照れてるだけなんですけど、でも、最終的に走り出す辺り徹底している。玲愛に追い付けない仁の体力はどうなんだ。もうちょっとしっかりしろ。

玲愛に追い付けず、仁は近道を使う。背後から仁が消えて心配する玲愛。先回りしたのに玲愛が来なくて心配する仁。お互いに心配になって互いを探しに駅前まで戻るお人好し二人。妙なシンクロ。

玲愛「スポーツ万能で成績優秀で、そいでもって、その……の痴漢がいたらどうするのよ!」
そういう心配をするのかww

心配してくれた玲愛に対して、仁は先回りして驚かせてやろうなんて子供じみたことを考えていた訳で、反省して全てを話すと、当然のことながら酷く罵られる。何故かしりとり縛りの罵詈雑言。

「何が『女の一人歩きは危険だろが』よ!安心させといてハシゴを外すなんて、余計タチ悪いじゃない!」
そう言って玲愛は怒るけど、仁がいて安心してたんだね。しかも、怒って「帰る!」なんて言いつつ一人では行こうとしないし。扱い難しいが可愛いやつです。


○11/7 もう少し、このままで…(由飛通常)
歌いながらクローズ作業をする由飛。歌の名前は安易に「お掃除の歌」だとか。

由飛「作詞、作曲、唄を、あのシンガーソングライターの風実由飛が担当してるらしいですよ?」
仁「あ~、今をときめく…」
由飛「あ、店長、風美由飛知ってますか?さすが通ですね~」
この遣り取り好き。あと、「かざみゆ」まで打つと「風見幽香」が出てくるPC勘弁して欲しい。俺、そんなに東方派じゃないのに。レイマリとかぐもこと星ナズは好きだけど・・・ってちがうちがう。

何故ショーケースの方の仕事が出来ないか、という話になっても適当に誤魔化す由飛。結局、これが何でなのかは明言されないよね?よね?

そろそろ帰ろうかと言う時に、あわあわ言い始める由飛。急に仁の背中に抱き着く。おーっと、これはアレな展開か!?なんて思わなくもないわけだが、いや、流石に展開として無理があるでしょ。

由飛「少しだけ、このままで…」
何か雰囲気出す感じのセリフを雰囲気ある感じに言うんじゃないwwついついドキドキしてしまう仁に罪はない。いや、仕方ないって。そんな、ちょっとまずいタイミングで玲愛が入ってくる。何で?

玲愛「…お邪魔だったみたいね」
棘のある態度は嫉妬なのか、何なのか。板橋店長を探しに来たと言っていたが、実際のところそうなのか。仁と由飛がいちゃついてるのを止めに入ってきたなら、もっと積極的に行動するか。じゃあ、多分偶然なんだろうな。

玲愛「ほどほどに…ね」
何で寂しそうな言い方をするんだ。お前、仁の何なんだ。いや、これは相手が由飛なのも関係しているんだろうか。どちらにせよ玲愛は複雑な気持ちのようで。

一方の仁は誤解を解くべきか、或いはこれは誤解ではないのか、なんて考えてしまっている訳だけれど、由飛の方は玲愛が去ったらあっけらかんと「お邪魔しました~」なんて言っていて、このトラブルメーカーめ!!

え、どういうこと?となる仁に「気の毒な仁くん」と板橋が・・・って板橋あんたいたのか!!


本来、この11/7のイベントは両立しないのだけれど、どっちもここに書いておきたいので、例外的に。


○11/8 由飛ワールド(由飛通常)
歌うウェイトレス風見由飛。しかも無意識。しかし、かすりがまともに先輩っぽく由飛を注意しているのは面白いな。なかなか見かけない光景だ。

このイベント、妙に短い。

○11/9 給料日(由飛重要)
給料が入ったら買い物に付き合う、と由飛に約束した仁。給料日の閉店後、ぐいぐいと引きずられてファミーユ閉店後のブリックモールへ。

仁が由飛と買い物の約束をした時も、給料日当日に由飛が仁を引っ張って早上がりした時も、明日香は冷たい視線を送っていたようだ。明日香は由飛が仁とくっつくんじゃないかという警戒心が強いな。里伽子が相手なら諦めもつくが、由飛なら嫌なんだろうか。難しい。

仁は女性との買い物が久々らしい。勿論それまでの相手は里伽子だが。里伽子との買い物は地に足が着き過ぎててちょっとあれかもしれないな。仁が何の気なしに褒めたものとかついつい買っちゃいそうだけど、里伽子は。

由飛が買いたかったのは「いつもお世話になっている店長さんへのプレゼント」だったらしい。初任給は家族にというのが通り相場で、仁もそれを指摘するのだが由飛は珍しく歯切れが悪い。

由飛「両親は…マズいです」
仁「なんで?」
由飛「だって、バイトしていることが知れたら…あ、いえ」
このセリフは都合よく聞こえない。耳があんまり良く聞こえないのはギャルゲ主人公の必須条件である。

仁「だったら、兄弟とか…いないの?」
由飛「妹が一人、いるにはいますが…」
仁「だったらその子にあげればいいじゃん」
由飛「それは、さらにマズいです…」
そりゃ、マズいですよね。相手は玲愛ちゃんですからね。

由飛「どうして、貢がせてくれないんですか店長!?」
誤解を生む表現。いや、内容的にはあながち誤解でもないのが更に問題。で、結局由飛の初任給は仁のオーダーメイドシャツとネクタイに変わってしまった。金の使い方が豪快である。

「仕送りで生活できている」という発言で身分を怪しまれる由飛。由飛曰く、両親は二代目の穀潰しだそうだが、仁に言わせれば由飛は三代目の穀潰しである。確かに。

アンティーク家具屋の前で足を止める由飛。彼女の足を止めさせたのは店先に展示されていたアンティークピアノ。値段七桁=数百万円。おいおい、店先に転がしとくなよ。

楽しそうに、閉館放送の蛍の光と競演する由飛。


○11/10 二人は仲良し?(玲愛通常)
定休日、部屋でゆっくりしている仁を尋ねる瑞奈。

瑞奈「いつも玲愛がお世話になってます~」
仁「してない、全くしてない」
多分即答だったんだろうな。こういうやり取りを見ると、主人公にもボイスが欲しくなる。僕は基本的に主人公のボイス賛成派です。

瑞奈「あ、あはは…いえ、今日はからかいに来たんじゃなくて~」
仁「お引取りください」
瑞奈「あっはははははは~!玲愛と全くおんなじ反応~」
やはりシンクロする二人。流石にイラッと来たのかドアを閉める仁。

瑞奈「あ~!ごめんなさいごめんなさい!もう一度開けてください~!」
仁「人には触れられたくない話題ってものがあるんだよ。それは理解して欲しいな」
何言ってんだよ、仲良いくせに、とか瑞奈は思ってそうですが、取り敢えず一先ず謝っておくようで。

玲愛がファミーユを褒めてたという情報を仁に流す瑞奈。背後に玲愛が迫っていることを気付きもせず「ジュリエット花鳥」とか言ってしまっているが。

玲愛「ハムレット川端・・・あなたに生か死か、選ばせてあげるわ・・・」
シェイクスピアは基礎教養ですよね。「川端~、後ろ後ろ~」はドリフです。志村けんの後ろから幽霊が迫るコント。

瑞奈「アイコンタクトで脅迫?やっぱり、通じ合っちゃってるんですね~」
この人、玲愛の怒りを買いながらも手を緩めない。なかなか勇敢だな。

仁からリンゴを奪い、齧ってから一言
玲愛「わらひがあんらやはみ~ゅをみろめらことらんて、ほれっぽっひもらいんらからねっ!」
これ、全然喋れない状態で憎まれ口を叩く玲愛が可愛いってことで良いのか?


○11/10 月例会(恵麻強制)
こちらは飛ばします。

○11/11 レベルアップ(明日香通常)
攻勢をかける明日香のセリフをダイジェストでお送りします。
「せんせ…やっぱ里伽子さんと…」
「………勘繰らない?」
「突っ込みどころはそっちなわけぇ!?」
「ほ、ほんと?ほんとに嬉しい…?」
「…それを一番先に言うべきでしょうがぁ」
「少しは勘繰れって言ったのよっ!」

やっぱ可愛いな、明日香。


○11/12 第2クォーターエピローグ
軽食特訓に付き合ってくれる里伽子が可愛いです。
以上

このイベントについて語りまくると里伽子ルートに行かずにはいられなくなるからね。笑



今日はここまで!

あ、今は「ままらぶ」も平行してやってます。
元ネタがアメリカドラマなんでちょっと知らないのが多いなぁ。しかし、良くHERMITはこれをやらせましたね。プレイヤー皆して置いてかれるだろ、この良く分からなんネタ山盛りは。


戯画「パルフェ」プレイ日記16 由飛&玲愛1

あけましておめでとうございます。

今日から由飛&玲愛ルートをやっていこうと思います。
個々のイベントはキャラクターの魅力と相俟って玲愛ルートが上ですが、全体的なシナリオとしては由飛ルートもなかなか良く出来ています。僕の由飛評価は必ずしも高くなかったんですが、最後は「おー」と思わされました。

ルート確定前までのイベントの力の入り方は、やっぱり玲愛の方が上になっちゃってるかもしれません。というか、多分そうなってます。玲愛と仁の痴話喧嘩風の遣り取りは引用したいものが多いですし、瑞奈と板橋が玲愛をいじるのは笑えますし。。。

と、言う訳で、まずは第1クォーター。


プロローグ
仁が店を見に行くところで由飛の歌う「つまんない恋」が聞こえてくる。歌声も歌詞も仁にとってはクリーンヒット。

この歌、僕が里伽子好きだからか、仁と里伽子を歌ってるかのように思えるけど、他のヒロインが好きなら他のヒロインとの曲に聞こえるのかもしれない。しかし、この歌の後でタイミング良く里伽子が出てくるんだもんなー。

出来上がった店を見て、帰り道に忘れ物に気付いて戻る。何故か店にいて接客を始める由飛。制服着てるし。不法侵入と窃盗、なんて酷い第一印象。

あ、でも窃盗にはならないか。不法領得の意思がないとされるんじゃないかな。しかし、私は山口厚先生にしか刑法教わってないから、これが判例通説通りか自信がない。笑

由飛「あなた誰です?」
いや、お前が誰だという話でww仁が店の関係者だなんて夢にも思わないまま、マイペースに話を進める由飛。どうやらこれから面接を受けるつもりらしい。店長の仁にはアポ取ってないし、もう夜中だけどな。

猫の手も借りたいはずの仁を以てしても、あまりにぶっ飛んだキャラクターの由飛の採用を見送り、守衛のふりをしたまま退場する。しかし、聞こえてくる由飛の歌声に、さっき自分が聞いた声の主が彼女だと気付き・・・。

仁「ファミーユへ…ようこそ。店長の、高村です」


○10/10 第1クォータープロローグ
オープン前日の採用。夜を徹しての新人研修。ぼろぼろの仁はやってきたかすりに店を任せて、取り敢えず身支度を整えに店の外へ。

『天敵』花鳥玲愛との遭遇。
初対面から厳しい言葉を浴びせてくる玲愛。確かに、キュリオの店員である玲愛からしてみると「どうどうとコピーを目の前に出店してくるとは」って感じでしょうから無理もない。

玲愛「花鳥玲愛」
仁「カトレア?」
謎の雷を落とされる仁。
玲愛「その洗礼は小学校時代に受けたから痛くも痒くもない!か・と・り・れ・あ!」

玲愛「な・・・なによ真似しんぼのくせに」
真似しんぼって随分可愛い言葉遣いだな。

お約束、玲愛の忠告その1
「身だしなみは整えろ」

玲愛相手だと結構カッとなっちゃう仁くん。(・∀・)ニヤニヤ
タイプは違えど里伽子みたいにガンガン正論を言うタイプだからってのはあると思うんだ。ズバズバ言われて、カッとなったり沈んだり、そうしているうちに相手のことを信頼するようになる感じなんだろうな、仁は。
売上勝負をすることになってしまった仁。いや、正直厳しいって…。

お約束、玲愛の忠告その1
「身だしなみは整えろ」
玲愛が「あ、それと…」って言う時の感じだけちょっと優しくて、これは彼女の優しさの発露と見て良いんだろうか。

玲愛と遣り合ってしまったせいで調子が出ない仁を励ます由飛。
由飛が謝るのは、妹である玲愛が仁を怒らせたからだよね。で、それを説明することは出来ないから「取り敢えず謝っておこうかと」になる。
仁の手を握る由飛の力が強いってのはピアノをやってたから、って以外で話に絡んだっけ?何かあっても良かったかなと思うけど。

明日香「おはようございまー・・・した。」
まずいところを見られてしまった仁。ここのシーン好き。

朝礼
明日香「てんちょのえっち…里伽子さんに言いつけてやるー」
仁が由飛と手を取り合っていたのを目撃た明日香はそれを咎める。里伽子に言いつけるのは、正しいような、正しくないような。いや、でも、正しいな。

出会って恐らく半日近く経っているのに、名前をやっと聞いた仁。「由飛くん」という妙な感じの呼び方に。由飛ちゃんで良いじゃねーかよ。ダメなのかよ。

ファミーユで仁が「打倒キュリオ」のスローガンを発表している時、キュリオでも玲愛が「打倒ファミーユ」のスローガンを発表。何だかシンクロするんだよなぁ、仁と玲愛。

○10/10 いきなり配置転換(由飛強制)
開店早々行列を作りつつ、しかもスムーズに客を処理していくキュリオ。一方のファミーユは客が捌けないせいで行列が…。

原因は由飛。慣れてないということ以上の問題がある模様。由飛がショーケースのとこで働けないのは玲愛から姿を隠しているから、ということで良いんだろうか?

○10/10 怪しき隣人(玲愛強制)
彗星の如く現れた由飛を思い出し、彼女の歌を鼻歌で歌ってみる仁。隣のベランダから笑われてしまう。これ、結構恥ずかしいよね。



で、隣人ってのは玲愛な訳です。ベランダ越しの遭遇。お互い仁と玲愛だとは分からず、普通に良い感じに隣人との会話をしたものの、顔を合わせるとすぐ喧嘩に。おいおい。同時に「騙したな」と思ったり「楽しくて良いお隣りさんだと思ったのに」と思ったり、何かとシンクロ度が高い二人。

玲愛「帰る!」
仁「帰れ!」
玲愛「これ!」
仁「なんだよ!?」
玲愛「つまらないものに決まってるでしょ!」
日本人的内輪ネタ。こういうのは度々出てくる。

お約束、玲愛の忠告その2
「煙草は味覚が鈍るからほどほどに」

○10/15 杉沢恵麻初来店(恵麻通常)
変装してファミーユの様子を見に来た恵麻を取材だと勘違いする由飛。期待が大きかっただけに、珍しく凹んでたのが可笑しかった。
仁「ごめんね…愉快な姉さんで」

○10/23 憎みきれないろくでなし(由飛通常)
タイトルは沢田研二のシングルから

まだまだ未熟者の由飛は注文を間違えることもしばしば。しかし「こちらのメニューも試してみませんか?」なんて言って押し切っちゃう辺りが何とも…。ショコラでも美里が似たようなことやってたっけ?

かすり「このまま使い物にならなかったとしても、仁くんが責任取るのよね?」
仁「責任ってどうやって?」
かすり「リカちゃんとはちゃんと話しなさい。場合によっては慰謝料も…」

どうやら、かすりの中では本妻里伽子に愛人由飛みたいな感じらしい。あながち間違っていないような、そういう問題じゃないような。

○10/25 隣は何をする人ぞ(玲愛通常)
キュリオを覗き込む玲愛。その玲愛が気になって話しかける仁。

玲愛「…何の用よ?」
他人の店を覗き込んでおいて、その問い掛けですか、玲愛さんww

玲愛「言っておくけどね、私は、あんたの店がどれだけ繁盛したところで、痛くも痒くもないんだからね」
別にそういう話題ではないのだが、てか何故ツンデレテンプレなんだ。いや、当時はこれはツンデレテンプレなんて存在しなかったのか?そうだよな、花鳥玲愛はパイオニアの一人だからな。

玲愛は明らかに由飛が気になっているのだが、はっきりものを言わないからいつもと違って噛み合わない。

お約束、玲愛の忠告その3
「スタッフを増やせ」
妙に親切なんだよな、この辺のお節介は。


○10/27 開店祝い(里伽子通常)
大学に急に現れ、急に里伽子を食事に誘う仁。油断してメガネをかけていた里伽子は慌てて一旦逃げてメガネを外す。そんなにメガネ姿を見られるのが嫌かね…。

里伽子「あれ?仁、どしたの?」
一度、あからさまに逃げながら何食わぬ顔をする図太さは好きです。

で、昼食の誘いには乗ってくれたものの里伽子は食べない。相変わらず昼は抜いてるんだとか。ダイエット、ねぇ。

知恵を借りようと思ったものの切り出し方をミスって失敗。まだまだだなぁ、仁くんは。


○10/31 土下座(玲愛重要)
売上勝負に負けて、というか負けたことを確信して土下座をしにきた仁。モップがけを丁寧にやってる玲愛を見て、尊敬の念を抱く仁。敵ながらあっぱれとしか言いようがないよな。こんだけ頑張ってたら。

あんなに言い合いをしたものの、実際に相手が土下座するとなると戸惑う玲愛。
玲愛が「そうやって、簡単に頭を下げる男なんて、信用できない」と言うのは全くの方便で、要はこの子は優しい子なのだ。

仁「簡単に約束を反故にする人間に育てられてない」
育てられて、というのは仁が家族の存在があって自分の存在があることを意識している証拠だな。

瑞奈はこの場面をどう見たら笑顔で「・・・・ごゆっくり」なんてセリフが出るんだろうwいや、あながち間違ってないのかも知れないけれども。

玲愛「『頑張った』って言えるのは、結果が伴った時だけよ」
彼女のセリフは若い割に深い。高卒で働いてる叩き上げだからなぁ。

お約束、玲愛の忠告その4
「本気で頑張ってない。まだ、なりふり構っている」
玲愛の忠告はいつも正しい。罵倒されるよりもずっと仁には堪える。

玲愛からライバルへ一杯の紅茶と「お疲れ様」の言葉。この優しさが、自分の至らなさを痛いほど実感した仁には辛い。悔しい。


○11/3 第1クォーターエピローグ
初月から赤字。大ピンチ。
『大学で学んだことは実社会では役立たない』と仁は思っているが、いや、世界的な小麦の値上がりやバターの品薄を理解する上では経済学部の授業は役に立つぞ。要は、経済学部で学んだ内容を活かすにはファミーユの経済規模が足らないだけであって。

玲愛の言う通り、仁は打開策を知っている。里伽子と恵麻が戻ってくればファミーユは全力を出せるのだが、仁はそれを選べない。王と飛車が足らないって表現をしているが、どっちが王でどっちが飛車なんだろう。大切なのは恵麻、頼りにしてるのは里伽子という基準からすると前者が王で後者が飛車か?

ブリックモールの守衛から電話。
何故かブリックモールに乗り込んでいる恵麻。
仁「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
謝りまくる仁。ごめんなさい×3って理くんのイメージ。

恵麻「弟の仕事場を見に来た・・・ってのはダメ?」
仁「前に来てたじゃん」
恵麻「ほら、あの時は色メガネで見てたから」
サングラス越しに見ることを「色メガネで見てた」とは言わんぞ。

杉澤恵麻、ファミーユへの復帰宣言。かすりの制服を借りた訳だが、胸はきつくなかったんだろうか。恵麻は明日香に次いでランキング二位のはずなんだが。

里伽子「やっと始まったね・・・仁」
恵麻が復帰したファミーユを見守る里伽子。お前、情に流されてるぞ、と思ったけど、仁への愛情に流される分には良いのか、この人は。


今日はここまで!