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2011年12月

今年も一年ありがとうございました

パルフェのプレイ日記、少しずつ見ていただけているようで嬉しく思います。
今やっている玲愛、由飛のルートが済んだら最後に里伽子のルートをやって、そしたらパルフェも終わりです。一月中には終わりますかね?

そしたら「ままらぶ」を書きましょうか。或いはもう一回「ダメ恋」をやり直しましょうか。何か良いゲームがありましたらオススメいただけたらなと思います。

今年も一年ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。

ロロ拝

FA移籍:帆足の補償選手を考える。

さて、ホークスは誰をプロテクトしてくるでしょうか。

●→外国人か新人選手
○→プロテクト
☓→プロテクトされない

00 吉川輝昭 ○
13 高橋秀聡 ☓
14 馬原孝浩 ○
16 小椋真介 ☓
17 大場翔太 ○
18 新垣渚 ☓
19 森福允彦 ○
20 巽真悟 ○ チームで唯一、ファームで規定投球回数を投げた。まだ期待されている。
25 ファルケンボーグ ●
26 川原弘之 ○
28 大隣憲司 ○
30 武田翔太 ●
33 吉本祥二 ●
34 山田大樹 ○
38 神内靖 ☓
39 久米勇紀 ☓
40 藤岡好明 ☓
41 岩嵜翔 ○
48 甲藤啓介 ☓ 2010年だけ良かった、という判断に迷う選手。怪我の具合次第では獲得もありか。
49 怜王 ☓
50 攝津正 ○
51 金澤健人 ○
53 柳川洋平 ○ ファームで12S。枠を使うかどうか悩むところ
56 星野大地 ☓
57 嘉弥真新也 ●
59 南貴樹 ☓
61 金無英 ○ 一軍実績はないがファームの成績からは期待が大きい
65 下沖勇樹 ☓
67 坂田将人 ○ 三軍の主力投手。これを5位で獲得できたのは凄いなぁ
91 陽耀勲 ☓

投手は14人。甲藤は迷いました。2010年の活躍だけ見ると甲藤を残したいんですけど、来年同じような活躍が出来るのか?って気もしまして。だったら柳川とか金に期待をかけたくなるなぁ、という気持ちです。坂田は三軍での活躍でプロテクト。


捕手
12 高谷裕亮 ☓
22 山下斐紹 ○
27 細川亨 ○
29 山崎勝己 ○
35 堂上隼人 ☓
70 田上秀則 ☓

正捕手の細川、二番手の山崎、期待の若手山下の3人で。


内野手
0 仲澤忠厚 ☓
2 今宮健太 ○
5 松田宣浩 ○
9 小久保裕紀 ○
32 塚田正義 ●
36 明石健志 ○
42 カブレラ ●
45 李杜軒 ☓
46 本多雄一 ○
55 白根尚貴 ●
68 立岡宗一郎 ☓

内野手は5人。誰が川崎に代わって正ショートになるのか楽しみです。
立岡や李も良い選手なんですけどねぇ。2軍でそこそこ打ててますし。


外野手
1 内川聖一 ○
3 松中信彦 ☓
6 多村仁志 ○
8 ペーニャ ●
10 中原恵司 ☓
23 城所龍磨 ○
24 長谷川勇也 ○
31 中西健太 ☓
37 福田秀平 ○
43 江川智晃 ☓
44 柳田悠岐 ○
60 中村晃 ☓

松中をプロテクトしないという情報があったので、外野は6人。


西武の補強ポイントは左腕、中継ぎ。両方を満たす良い選手がいれば、って感じですが、んー、どうかなぁ。右でも良いなら甲藤ですかね。怪我の治り具合は気になりますが、上手くやればかなりブルペンが楽になるはず。
内野手・捕手は増やさないと思うんですが、外野は中村晃がプロテクト漏れしたので、これを狙ってくる可能性はあると思います。んー、プロテクトしたかった。金か柳川を外して中村プロテクトするべきか・・・。

ライオンズファン、ホークスファンの方からの意見をお待ちしております。

戯画「パルフェ」プレイ日記15 かすり5

かすりルートのルート確定後。
個人的には今一つ評価が高くないかすりルートなんですが、でも、可愛いとこあるんですよね、この子。あと、面白いしww

○その夜のこと
まだ続くクリスマスイブの夜。あ、もう24時を回ったからクリスマスの未明ですね。片付けのために居残りのかすり。見張り役として残った仁。良くもまぁ、恵麻は二人きりになるのを許しましたね。

「乙女心が揺さぶられちゃったなぁ~」とか「ドキッってしちゃったよ」とか思わせぶり発言をかすりが若干本気でしてくるんですが、すっかりからかい耐性がついてしまった仁には効果なし。

かすり「ね、仁くん、わたしが仁くんのこと好きになったら…本当に好きになったら…迷惑かなぁ?」
ここまで言っても「いつになく演技に熱がこまってる。」とか思われてしまうかすりは少し不憫だ。仁が調子を合わせようとしたらクリームまみれ再び。



クリームまみれのかすりにドキッとする仁。どういう趣味なんだお前はwwここで仁の顔グラが出るわけですが、何か意外と三白眼?

これはクリスマス補正か、深夜補正か、一騒動乗り越えた補正か、やたらと積極的なかすり。キスして仁の首舐め始めましたよ、この人。

かすり「今日はまだ許嫁なんだよね?」
おおう、攻めるぞ。今日のかすりは攻めるぞ。

ズボン越しに撫でられて、こんなことを言われて、流石のヘタレ仁も獣を見せる。そりゃそうですよね。てか、初回がクリームプレイってお前らどうかしてるぞww

何とも早い仁。で、かすりは髪でいじったり舐めてみたりとするわけだが、どうも全体的に実戦経験のない感じが漂う。仁がそれに気付かないのは、これまた実戦経験が無いからなんだろうなぁ。

顔にかけられて「生クリームまみれだね」なんて、うっとりしながらかすりは言うが仁は「…いや…その感想はどうかと。」とか思ってる。出しちゃうと素に戻ってしまう男の性、って表現はなるほどと言うか何というか・・・。


○つまづき
年明け。疲れた今年は寝正月、なんて思っていた仁のところにかすりがやってくる。てか、かすりは地元に帰省せんで良いのか?

クリスマス以降、何度かデートはしているようで、もうかすりに合鍵なんかを渡しちゃったりしているとか。それって、付き合ってるよね?

初詣に行こうと叩き起こされ、布団を剥ぎ取られ、そりゃ勿論仁くんのアレはああいう状態になっている訳でして。かすりは舌の先さえ乾かないうちに初詣提案を取り下げて服を脱ぐ。違う意味での寝正月、というやつですね、ええ。

一方的に手でいかされて悔しがり、反撃に出る仁。かすりの反応を演技なんじゃないかと疑ってしまう仁。おいおい、気持ちは分からないでもないが、もうちょっと気持ちに余裕をだな…。

マイペースなようで意外と気遣いしいで虚栄を張って年上ぶりたいかすりと、経験豊富な―と仁は思っている―かすりと対等に立ちたくて無理する仁と。どうも二人共背伸びをしているような感じが…。

かすり
「もしかして、リカちゃんのこと、考えてたの?」
「だって~つきあってたの知ってるし。今も未練たらたらみたいだし~」
かすりもかすりで気になる部分は多かったりする訳です。


○新作発表会?
バレンタイン商戦へ向けて恵麻とかすりは新作を検討。かすりの新作はことごとく恵麻に受け入れられず。やはり壁は厚い。試作品の残りをもらっていく板橋。どっから入ってきてるんだ、お前はww

かすり「恵麻さん、厳しいっ!」
恵麻「だって、かすりちゃん。ケーキつくるのに妥協は禁物でしょ?」
かすり「それはそれはその通りなんですよ。でもでも~~~」
あ、また「でもでも」が出た。ドロッセルお嬢様、舞踏会のお時間です。

恵麻に認められず凹むかすり。元気付けようと仁は自作プリン―恵麻のより美味しい高村乳業の特製プリン笑―をかすりに。

かすり「なんで、わたしのつくるプリンよりこっちのが美味しいのよぉ~~~~っ!!」
残念ながら逆効果?ww

○そして数日
店へ行くと、既にかすり・由飛・明日香がフロアユニフォームで勢揃い。相変わらず凹みモードのかすり。眠そうな由飛は由飛ルートでも出てくる疲れ気味のグラフィックになってる。

朝礼。バレンタイン商戦へ向けて新作を作るから意見募集という恵麻の発言。どうやら恵麻は繊細なチョコレート系のものは苦手らしい。ま、大雑把な人だからなぁ。

明日香「つくるのは恵麻さんとかすりさんなんだよね?」
由飛「じゃ、二人の勝負?」
かすり「やだな。恵麻さんと勝負して、わたしが勝てるわけないじゃない」
沈みっぱなしのかすり。おい、誰かどうにかしろ。仁はかすりを応援しているものの、何か出来るわけではなく。

ここで、かすりのための良いアイデアがあるかもしれないから里伽子に聞いてみよう、となる仁の思考回路はちょっと壊れてると思うww

で、悲しいくらいに都合の良い女である里伽子はのこのことランチタイム終わり辺りに現れて、仁のカルボナーラをお昼ごはんにする、と。何か涙ぐましいけど笑えるな。

仁が話し掛けると、私的な会話をするなと嗜める里伽子。でも「相談事があるって顔してる」と話は聞いてくれるんだから甘い。

里伽子「…仁、力になりたいんだ?」
かすりさんの新作ケーキについてアイデアを、と求められただけで色々察する里伽子。お前は神か、仏か。

「仁くん…やっぱり……リカちゃんのこと…」
仁が里伽子と親しげにしているのを、誤解―あながち誤解でもなさそうなのがアレですが―するかすり。

このイベント結構長いな。場面変わって閉店後。居残りで新作の試作をするかすり。クリスマスイブに作ったクロカンブッシュのリファイン。見た目は素晴らしいものの、仁の評価は今一つ。コメント下手なのは姉譲りか。

終電がなくなり、仁の部屋に泊まるかすり。部屋に入るなり「仁」って呼んで抱きついて・・・って、えぇ!?仁って呼んだ?里伽子への対抗心?仕事でもプライベートでも不安で一杯のかすりは、ついつい仁との身体の繋がりに逃げてしまう。

どうもかすりはキスは上手いっぽい。仁は経験値の差を感じて凹む。面倒臭いカップルだな、こいつら。かすりのこの痴態を知っているのは自分だけじゃないんだろうなぁ、と思って萎える仁。弱い。弱すぎる。

それでも続けるかすり。どうやらかすりはフェラも上手い。仁は再び経験値の差を感じて凹む。で、萎える。このダメ男!処女厨!ラオウ様を見習え。

仁「ごめん、なんか今日は疲れてるみたいだ」
このセリフは言う方も聞く方も辛すぎるぞ、おい


○すれ違い
閉店間際に現れた里伽子。かすりの新作についてのアイデアを持ってきたようですよ。流石はファミーユの敏腕経営企画部長。仁は給料払え。

仁「そうだ、かすりさんも呼んだほうがいいかな」
里伽子「………お好きに。でも、彼女的にどうだろ」
仁「…いいや、後で俺から伝えれば」
仁はこのセリフを「里伽子はきついからなぁ」なんて思ってる訳だけど、全てを察する全知全能の里伽子は、かすりが抱くであろう自分への複雑な感情を慮ってのことであって…。お前は神か。

里伽子の提案は、恵麻に欠けているお洒落さ、洗練、造形美といった点を突くというところ。お洒落で夢のあるケーキを求められるバレンタインデー商戦にはうってつけと言ったところか。

こいつの頼りになるところは、この勘の良さと、絶対に負け戦をしない計算高さと、どんな手を使っても勝利を手繰り寄せる腹黒さだ。
仁は里伽子を評してこんなこと言っている。里伽子について分かってるような分かってないような。
※勘が良いから家族である恵麻に自分は勝てないと察してしまい、負け戦をしない計算高さから仁から手を引き、仁相手には腹黒い手も使えない、という可哀想な人でもある訳ですけどね。

話を戻す。恵麻の路線と真っ向から対立するケーキを作って、果たしてファミーユの味なのか、という問題。

里伽子「コピーはオリジナルには勝てない。かといって、かすりさんのオリジナルじゃここの味にはならない」
冷静な里伽子の分析は残酷な結論を導く。

里伽子
「恵麻さんに憧れて、一生懸命助手して、それで満足してれば幸せだと思うけど…」
「…きっとあんたのせいだよ」
「わかんない?あんたに認めてもらいたいんでしょ?」
お見通しの里伽子。もう何度も言ってるが、お前は神か何かか?急に「私だ」とか言い出すんじゃないだろうな。

里伽子を送るべく閉店処理をかすりに任せる仁。それって、かすり的にどうなのよ。仁も多少は気を遣えよ!!


里伽子
「もう…一緒には卒業できないんだ」
「かすりさんとつきあってる…の?」
核心に触れる里伽子。

仁「そんなような、そうじゃないような…」
里伽子「…はっきりしないわね」
仁「…ん」
里伽子「あんまり迷ってちゃダメよ?」
仁は自分が告白に臆病になっているのは里伽子に振られたからだと思っているけれど、いやいや、それにはそれでそれなりの理由がある訳で。

里伽子「今度こそ、絶対に幸せになりなよ!…あたしが言うのもなんだけどさ」
全世界の里伽子ファンにとって涙を禁じ得ないシーンだろ、ここは。

戻ると、かすりが待っていた。
かすり「リカちゃんと何話してたの?」
仁としては、パティシエールとしてのかすりが置かれた大変繊細な状況を慮って軽々しく喋れない。でも、かすりとしては仁との大変微妙な関係からして里伽子のことは気になる訳で。

かすり
「ん…言えないようなこと、話してたんだね」
「どうせわたしたち、つきあってる訳じゃないし」
「ただ気があって、時々身体重ねてるだけだもんね」
ちょっとずつ溜まっていたかすりの不安が、ついに暴発する。

「仁くんがリカちゃんとより戻したってわたしには何も言う権利ないんだし…」
「仁くんってリカちゃんにベッタリで…いつも甘えてて…」
「あの子も、困った顔しながら嬉しそうで…」
「そんな二人を見てるの…わたし好きだったんだけどな…」
「どうしてこんな風に思うようになっちゃったんだろ…」
「このままじゃ…ちょっと辛いかな」
「…仁くんには、他に好きな人がいるんだもんね」
可哀想と可愛いは根を同じくする。このシーンのかすりは可哀想で、可愛い。このルートのヒロインらしい。

かすり「だって仁くんっ!好きだって言ってくれないしっ!」
これは仁が悪いけど、かすりも好きって言っていないからおあいこって感じもするけど、でも自分がかすりにとってどれだけ大きい存在か無自覚な仁はちょっと良くない。

かすり「やっぱり、わたしの居場所なんか…ないのかもね」
仁「違うよっ!そんなことない」
でも仁は、里伽子の結論が正しいことを分かっている。パティシエールとしてのかすりの居場所はファミーユにない。仁は有効なフォローの言葉を持たない。

かすり「ねぇ、仁くん…私のこと…好き?」
すぐに好きと言えず、携帯の着信音に遮られる。去るかすり。仁のダメ男!処女厨!!

呆然と部屋に戻り、かすりのことがどれだけ好きだったか実感する仁。ダメだよ好きって言わないと。ダメ恋の理くんもそれで失敗してるんだから。

かすりからの電話。取り損ねて留守録に音声が流れる。
「今から言うこと、全部本当じゃないからね」
「私は、仁くんのこと、好きじゃないから」
「抱かれたい、なんて思ってないから」
「だっておかしいよね?もともと嘘の恋人だったんだし」
「それじゃ…ね わたし、ファミーユ辞めるから…みんなにはよろしく伝えてね…」

真っ向から好きだとも言えず、嫌いになったとも言えず。がさつなようで繊細なかすりの、いかにもな告白と決別。


○さよならかすりさん
結局、かすりには連絡取れず。途方に暮れる仁。

かすりは偶然会った板橋からスカウトを受ける。板橋はかすりがファミーユを辞めたのも、腕を磨きたがってるのも、仁と付き合ってたのもお見通し。実は切れ者と噂の板橋が真価を発揮する!?

板橋「あそこのパティシエールは、天才だけど人に教えるのはてんでダメだったからね~」
かすり「恵麻さんは、そんなじゃないですっ!わたしが覚えわるいだけでっ!」
板橋「ウチのケーキ職人は…上手いよ。作るのも教えるのも」

橘さやかは出ないけど活躍してるな。


○彼女のいない日々
かすりがいなくなって半月、依然として連絡はつかない。沈み気味の明日香、由飛。勿論仁も。

一方、かすりはファミーユのブリックモール店へ配属される。当然のことながらキュリオのスタッフは驚く。
玲愛「店長、どういうつもりです?」
板橋「いいから、ボクに任せておいて。あの子はまだまだ伸びるよ。でも、あそこじゃ、二人ともダメになっちゃうからね」
二人とも、というのは仁とかすりということだろうか。板橋はなかなかにお節介焼きのようだ。


○ある提案
最近活気が増しているキュリオ。対するファミーユが受けた打撃はやはり大きい。

板橋からブリックモールのバレンタインケーキコンテストへの参加を持ちかけられた仁。板橋の態度は妙に自信ありげである。仁は挑発に乗る形でコンテスト参加を決める。

○決戦バレンタイン
どっちの料理ショー風のイベント会場。ブリックモールはコンテストに気合を入れているようである。

芳美「なんでファミーユからうちに来たんだろうね」
瑞奈「聞いた話だと、痴情のもつれだとか?」
おいこら川端、それどっから聞いてきた!あってるけどwww

かすり「わたしはね、確かめたいことがあるの。だからここに来たんだよ」
勿論、痴情のもつれだけではない。恵麻を手伝うだけでは飽きたらなくなったかすりは、恵麻に挑むためにキュリオに来たのだ。一歩と戦うためにジムを移った宮田くん?いや、ちょっと違うか。

玲愛は、かすりが勝っても負けてもファミーユに戻ってしまうだろうと思っている。察しが良いな、お前は。自分の気持ちは全然分からないくせに。
板橋「ああ~それは大丈夫。って言うか最初から計算尽く?」
玲愛「…何か計算間違ってません?」
君も人が良いな、板橋。

コンテスト直前。気合を入れようにも店長のテンションが上がらない。
恵麻「かすりちゃんがいなくなってからね~」
由飛「やっぱり好きだったのかな?」
明日香「好きだったのかも」
由飛&明日香「はぁ~~」
まぁ、二人としては複雑ですよね。これをチャンスと思えるほど機会主義者でもあるまいし。

審査員に紬の姿が。彼女のはかすりがキュリオに移籍したことを知っている。キュリオの代表がかすりと知って驚く仁、恵麻。



製菓スタート。
何か画面効果といい、BGMといい、バトルモノっぽいww

試食タイム。恵麻のガトーショコラは相変わらず素晴らしく美味しいようだが「プチバレンタイン」ってネーミングは、うん。

かすり
「これは…たった一人の人のために創りました。名前はスィートペイン」
「その人は、とんでもないシスコンで、優柔不断で、八方美人で、女の子と見ればすぐ優しくしちゃう、ナチュラルに女ったらしで…」
「わたしの処女を奪っておきながらちゃんと好きとも言ってくれないろくでなしで…」
この辺でSEのがやがや声が大きくなる。そりゃ、そうですよね。最低の男だな、これってwww

思わず口を挟む仁。マイクを手に立ち上がる。何だ何だ、プロレスのマイクパフォーマンスかwww場の状況からして完全に悪役レスラーですけどね、仁くん。

かすりは恵麻の味を追いかけているだけではダメであることに気付き、自分の味もファミーユの味だと認められるくらい腕を磨きたいと思った。
かすり「そしたら、仁くん、わたしのこと好きじゃなくてもきっと必要としてくれるでしょ?」

かすりが前向きでひたむきだ。これは雨が降るぜ。

仁「誰も好きじゃないなんて言ってないだろっ!」
かすり「だって仁くん…あの時好きって言ってくれなかった」
追い詰められた仁は、ついに、かすりの「昔の男」にヤキモチを妬いていたのだと告白する。これはなかなか勇気が要ることだ。偉いぞ。

かすり「え~~~ッ!わたし、男の人とつきあったのって仁くんが初めてだよ~?」
急転直下。衝撃の新事実。なんということでしょう。でも、うん、正直な話、それ知ってた。

仁「な、なんだって!だって色恋話色々してくれて…って」
かすり「み、見栄よッ!悪いっ?」
潔く開き直るかすり。思わず噴いた。

マイクでお互い「好きーーーーっ!!」と叫ぶ二人。はいはい、良かった良かった。

恵麻「板橋さんって、結構なお節介さんですね?」
板橋はファミーユと競争することでキュリオが発展するのだから、ファミーユを助けたのはそのためだと言う。

恵麻「それでうちの弟と、かすりちゃんの色恋に口をだした?」
板橋「そうそう、あのままじゃ若い二人がダメになっちゃいそうだったからね~」
恵麻「板橋さん」
板橋「なんです?」
恵麻「わたし、金輪際あなたと口聞きませんから」
ブラコンの恨みは怖い。

誰もいないファミーユのキッチンに戻ってきたかすり。かすりはコンテストには敗れたものの、仁が恵麻のケーキより自分のケーキを選んだことで一番伝わって欲しい人に伝わったから、と結果には満足している。

仁はファミーユにかすりが必要であること、自分にはかすりが必要であることを告げる。今回はかすりのフォローのためではなく、実感がこもった言葉。きつい抱擁とお馴染みの転倒、溢れる笑み。

二人はやっと、素直な気持ちで身体を重ねる。で、初回を思い出して生クリームプレイ。お前らは…。


○かすりTrueエンディング
どうやら仁とかすりは同棲しているらしい。嘘から出た真って奴ですか。

ファミーユ本店の復活と仁、恵麻の移籍。ブリックモール店はかすりが担うことになる。店長ですか、かすりさん。大丈夫か。
二人は近々婚約の挨拶に京都へ行くのだとか。あ、初めて地名が明言されたな。かすりの地元はやはり京都だったのか。



朝、一緒に通勤して「好きー!」って言い合いながら二手に分かれていく仁とかすり。
「馬鹿ばっかり」って玲愛に言われてるwwこの元ネタはナデシコ?

というかすりルートでした。
かすりはヒロインとしては個性と魅力が弱いんだよね、若干。いいキャラではあるんだけど。だからどうしても、へらへらしているシーンの方が輝いてて、シリアスなシーンだと薄くなっちゃう。残念だなぁ。

次は玲愛&由飛ルートかな。
まずは玲愛やって、次に由飛って感じでいこうと思います。玲愛はご存知の通りS級ツンデレの呼び声高い名キャラなんですが、由飛のシナリオも「看板ヒロインは期待出来ない」という認識が若干覆される感じで、僕は結構好きです。

今日はここまで!

戯画「パルフェ」プレイ日記14 かすり4

今日はかすりルートの第4クォーター。
その後も執筆終わってるんで明日今日の昼か夕方に時間があれば上げます。


○12/1 第4クォータープロローグ
クリスマス商戦へ向けて、ファミーユ店員大集合。

里伽子に助けられて到着した由飛。由飛に代わって謝る仁。機嫌を害する里伽子。だって何か、(由飛+仁)+里伽子みたいな感じになっちゃうもんね。

かすりと明日香もセットで登場。
確か、かすりは23歳とかだよね?だとすると、ちょっと私服に落ち着きがありすぎるような。色合いが少し派手でも良いかなぁとか思ったり。

クリスマス期間は恵麻はクリスマスケーキに専念。かすりの責任は重大ですが、大丈夫か?ちなみに、クリスマスケーキの値段はワンホール1000円と今回もダンピング戦術。勿論、経営企画担当の里伽子が決める。笑

無茶な作戦に一番に乗るのは明日香。
かすり「頼もしいこと言うねぇ、一番おっぱいがデカい割には。」
仁「こら…俺がリアクション取れないボケはやめろ」
かすり「確かめたことないの?」
仁「ありがとうよツッコませてくれて!」
この遣り取り良いですね。恵麻と里伽子が若干悔しそうなのがなお良い。

仲良さそうにじゃれ合う仁と由飛に里伽子が一言「そこ通れないんだけど」
里伽子様が私怨に燃えていらっしゃいます。笑


○12/7 怪しい電話3(かすり重要)
今日も今日とて忙しく、閉店後にキッチンでぐったりするかすりと仁。かすりの携帯電話が鳴る。

かすり「心配しなくても。彼はそんな人じゃないから…」
ちょっと待った、彼って誰よ?彼って。思わず反応する仁。フロアから耳をそばだてていたらしい明日香と由飛。

かすり
「うん…あいかわらず、彼と一緒に暮らしてるよ」
「うん、今でも好きよ?ちゃんと将来の約束だってしてるし…」
何と、同棲しているらしい!

かすり「ちゃんと出来ないように気をつけてるから」
明日香「出来ないようにって…なにが?」
由飛「え、え~?それを私に言わせるのぉ?」
馬鹿、お前ら何照れてんだよ。ニキビだよ、ニキビ。←

10月に戻ってきた時には男の影はなかった訳で、そうなると、この三ヶ月のうちに
捕まえて、一気に将来のことまでって感じみたいですね。かすりは毎日ファミーユで忙しいんだから、そんな出会いがあるはずなかろう、と思ってしまうんだけど。

仁「しまったぁ…先越されたぁ」
素直な感情の吐露。この仁の反応好きです。


○12/10 なんて楽しい喧嘩(玲愛通常)
玲愛と仁のラブラブ密談。企業秘密を交換するのって、仁は経営者だから良いとして、玲愛はOKなのかしら?どうなのかしら?

○12/18 怒涛の新メニュー(恵麻通常)
経営感覚のないパティシエール恵麻はこの期に及んでメニューを増やしたがる。そりゃ、仁くんも怒りますわな。

かすり「え、え~と、ここは一つ、わたしが一両を負担するということで…」
仁「黙れ忠相」
かすり「上様!?」
大岡越前の名裁き「三方一両損」の話と暴れん坊将軍ネタ。

ダメ恋にも大岡越前の話は出てきたね。美都子をどっちが面倒みるかって話で姫緒と理くんが揉めて、譲歩した理くんに姫緒が「家裁の判事が忠相なら私が負けてた」って言うんだ。

姉弟が対立した時に、意外とかすりが気を遣ってるんですよね。普段はかなり適当なのに。


○12/21 休憩
この日は明日香、由飛、里伽子の重要イベントなので由飛とセットの玲愛、里伽子とセットの恵麻のルートでも重要イベントを見ることになる訳ですが、かすりルートだけここでヒロイン抜きの通常イベントが入ります。

バターが切れて買い出しに行く仁。帰りにちょっと休憩をすると、キュリオの昼行灯こと板橋店長も休憩中の様子。

板橋「いや~、こういう忙しい時にこそしっかり休憩を取らないとね~」
仁「常に休憩を取ってる人のセリフは説得力がありますね」
これ、ちょっと面白い。

板橋「…ところで、仁くんのイブのお相手は?」
思わずコーヒーを噴く仁。


○12/22 感傷
恵麻の重要イベント以外はこちら。三ヶ月頑張ったねって話。


○12/23 姉襲来(かすり重要)
クリスマスイブの前日、と言ってしまうと大変妙な感じなのだが、取り敢えず元号が平成のうちは23日は祝日。当然店も忙しいわけだが、そんな忙しい一日も終わろうかという夕方、かすりの姉の紬がやってくる。

由飛「ふぁ~似てるね~」
明日香「そっかなぁ?」
由飛「似てるよ~、体型とか」
仁「由飛、それ以上何も言うな…」
貧にゅ…もとい慎ましいバストの姉妹です笑

紬「それで、高村さんとはどうなの?」
かすり「そりゃもう…ほら、ねえ?らぶらぶって感じ?」
由飛と明日香はびっくり。仁には心当たりなし。そりゃそうだ。

かすり「ちょっ、ちょっと、その………集合!」
ひそひそ叫んで集合をかけるかすり。やはり器用な子だ。

由飛「かすりさんと仁がらぶらぶって感じなんだって。さっきかすりさんのお姉さんがそう言ってた」
恵麻「聞いてない聞いてない!わたし、聞いてないよ仁く~ん!」
そりゃ、フォントも大きくなりますよね。一番ショックを受けてる様子の恵麻。「俺も聞いてないから安心して」って返しは笑えるけど、それ安心して良いのか。

プロローグでかすりを呼び戻しに行った時の設定が今になって生きてきます。かすりは仁と駆け落ちした、ってことになってましたからね。

恵麻「そ、それじゃ、つきあってるってのは、嘘なのね?本当じゃないのね?」
なおも狼狽える恵麻が可愛い。恵麻は恵麻ルートより他のキャラのルートの方が可愛い気がするなぁ。

最初の電話の男はかすりの父親。この前の電話で言及していた「将来を約束した相手」も「一緒に暮らしてる彼」も仁くん。なんか、先を越されたと思った相手が自分だったってのは面白いな、仁。

かすり「そもそも、今のファミーユのこの現状で、悠長に男作ってる暇なんてあるわけないでしょ~!」
なんと、かすりの口から常識論が!

恵麻
「彼氏…仁くんが、かすりちゃんの恋人設定…」
「らぶらぶ…仁くんとかすりちゃんが…らぶらぶ~」
まだショックを引きずってる恵麻。良い加減立ち直ってくださいよ、姉さんww

かすり「でもでも、わたしの立場も~」
明日香「そんなの、嘘を積み重ねるかすりさんが悪いよ~」
かすり「でもでもぉ!この嘘がなかったら、わたし、ここに戻れなかったのよ?」
「でもでも」が多いと、ちょっとファイアボールのドロッセルお嬢様っぽい。てか、グーグル日本語入力は「どろっせ」まで打ったら「ドロッセルお嬢様」って出るのか。神だな。

「いらない子じゃないって言ったよね?」と詰め寄られて、恋人設定を勝ち取るかすり。こういうきっかけがないと強気に出られない子なのですよ、かすりさんは。

仁「し…仕方ないなぁ」
かすり「良かったぁ!仁くん、愛してる~」
まんざらでもなさそうな仁。ここぞとばかりに愛してるなんて言ってしまうかすり。こういう勢いは大事ですよね。周りの不興を思い切り買ってますけど。

かすりに押し切られたのを蔑まれているかのように仁は勘違いをしているが、いや、これは単なる嫉妬でありまして…。この場に里伽子がいなくて良かったな、仁。

紬「もし、二人が上手く行っていないようでしたら、今日即刻連れ帰るつもりでしたけど…高村さんのそのご様子なら、安心ですね」
これに対して「上手く行ってるとかいう以前に、何も行なっておりませんが…」という無駄に上手い事を仁が内心で言っている笑

結婚はいつか?結納はいつか?と具体的な質問をぶつけてくる紬。困ったかすりは「近いうちに」なんて言っちゃうし。やむなく仁もそれに合わせちゃうし。これは後戻り出来ない感じになってきましたよ。

ぎこちない様子を訝しみ、二人が愛し合ってる証拠を見せろと言い出す紬。
かすり「え~?証拠もなにも…わたしたちこんなに愛し合ってるのに~」
仁の腕にすがりつくかすり。ここでわざわざ「控えめなふくらみが俺の腕にあたる」とか書いてある。丸戸はどんだけかすりを貧乳キャラにしたいんだwww

かすり「キ、キスとかしたら納得する?」
背後でお皿が割れる音。恵麻が死んでしまうかもしれない…。

かすり「仕方ないわよね?姉さんが納得しないって言うんだし~」
どうやらかすりは、この状況に開き直って既成事実化してしまえとでも思っているらしい。追い詰められた狐はジャッカルより凶暴だからな。当然、由飛と明日香からの視線は冷たい。

かすり
「仁くん、毎朝毎晩、わたしのこと立てなくなるまで可愛がってくれてるし~~」
「今日だって朝から、そりゃもう濃厚な…」
恵麻「仁くん…それ本当?」
暴走するかすり。リアルとフィクションとの区別がつかなくなった恵麻。こ、これは大変なことに。かわいそうな仁。全然何も悪くないのに。

恵麻「仁くん、姉ちゃんちっとも知らなかった…それって本当なの?」
一人称が姉ちゃんになってしまった恵麻はもう止められない。だめだ、このブラコン。早くなんとかしないと。

何故か恵麻と紬が一触即発。
紬が「仁ははっきりしない」と言ったせいで恵麻の堪忍袋の緒が切れてしまい、恵麻が「かすりは包容力が足らない」と言ったら紬がキレてしまい…。って、その包容力って胸のことか!またバストのことか!!

何故だか、お菓子作り対決に発展。クリスマスイブの夜に何が嬉しくてこんな意味のない戦いを…。


○12/24 本当に勝ったのは(かすりTRUE)
一年で一番忙しい日の閉店後21時から始まった異種菓子決戦。もう、そういうのはアントニオ猪木とかの主催で大晦日にやれよと。

どっちも美味しくて甲乙付けがたいことになり二回戦、三回戦と続いて二十回戦。ついに時刻は24時近く。状況を打開すべく一計を案じる仁。

かすり「どしたの仁くん?もしかして、駆け落ちの相談?」
仁「これ以上事態をややこしくしようとすんな」
げにげに。

仁の提案は二人の勝負にかすりも参戦し、その成長を二人に見せようというもの。二日間も何も出来ずに状況に流されていた仁くんにしては建設的で前向きな提案だ。

かすり「せ、成長って…え~?で、でもほら、最年少の明日香ちゃんと比べたって…」
仁「なんの話をしとるか」
胸の話だよ。言わせんな恥ずかしい。
仁としては深夜特訓の成果を今こそ出させようという感じらしい。何せ折角朝まで付き合って、ちょっとかすりを女性として意識しはじめて、ってまぁ、それは関係ないですけど。笑

審査員を返そうとしない恵麻と紬。女殺し甘味地獄ってのは近松門左衛門の浄瑠璃「女殺し油地獄」が元ネタですね。確かアリスソフトの大帝国かなんかにも題名だけネタで使われてたような。あ、僕、一応演劇が専門なんで。

どうやら、かすりの新作には仁も手を貸す様子。
かすり「はじめての、二人での作業?」
仁「違うっ!」
いや、違うけど、違うって強く言っちゃうとこの計画が崩れちゃうわけで…。

燃え上がる炎!(心象風景)
逆巻く風!(心象風景)
とどろく雷鳴(心象風景)を背に…

何か、中華一番とかそういう系の料理漫画とかを揶揄するようなノリだなwwちなみに、この雷は玲愛との初対面の時に「カトレア」って呼んでしまって落とされた雷と一緒。

かすりの新作はクロカンブッシュ。カスタードクリームのアイス入り。カスタードクリームは卵にうるさい高村乳業の提供。笑 まだまだ荒削りではあるものの、紬と恵麻を唸らせ残留決定。

手が届かないと思っていた天才二人に認められ、思わず涙するかすり。そっと肩を抱く仁。締めるトコは締めるぞ主人公。と、思ったら不意打ちで唇を奪われる仁。なんとぉぉぉぉぉぉぉっ!?

恵麻
「じ、じ、仁くんっ、キスしてた~!」
「い、今、今っ!かすりちゃんと、キスしてた~!!」
由飛「え~!?」
明日香「ちょっとぉ!どういうことよぉ!」
女性陣から大バッシング。

かすり「いいじゃない、減るもんじゃなし。それとも…そんなに嫌だった?」
仁「い、いや…その、決して嫌などということは…」

はっきりしない男だよ!!


「怪しい電話3」の仁の反応が微笑ましいのと、「姉襲来」→「本当に勝ったのは」にかけてのかすりの誤魔化しと開き直り、恵麻の狼狽が可笑しくて良かったと思います。やはりかすりはシリアスよりふざけた感じの方が良い。いや、こっからシリアスになっていくのに何言ってんだって話ですけど…。

今日はここまで!

戯画「パルフェ」プレイ日記13 かすり3

かすりルート、第3クォーターに入ります。
やっとシリアスになってきますよ。
途中、ちょっと玲愛の話が長くなっちゃってるけど笑


○11/15 第3クォータープロローグ
玲愛のツンデレぶりが爆発する第3クォータープロローグ。瑞奈と板橋が揃うと、大体玲愛いじりになりますよね。

で、ファミーユの方は由飛が仁のオムライスを食べている。
「わたしは、嫌なことがあったらすぐ逃げちゃうから…正面から向き合うこと、しないから…」
「だから、成長もしないし、いつまでたっても、仲直りできない」
由飛の台詞はこれ以上ないくらいに伏線臭い。丸戸は看板ヒロインについてはある種の手抜きをしているというか、何というか。いやでも、由飛ルートはなかなか悪くないんですけどね。

花鳥姉妹の遭遇

○11/16 かすりんの恋愛塾2(かすり通常)
閉店後、フロアの片付けが終わった明日香にキッチンの手伝いを頼む仁。自分も手伝うと言う由飛。

明日香「いい。由飛さんは上がっていい」
由飛「え~、みんなでやった方が早く片付くよ~」
明日香「…由飛さんは、上がっていい」

明日香の声優さん、ここの演技が素晴らしい。絶妙に、きついんだかソフトなんだか遠回しなんだか直接なんだか分かんない感じのバランス。

仁が伝票計算を始めて30分。まだキッチンから女性陣は出てこない。かすりを中心に猥談をしていて、今回は恵麻まで混ざってる。おい、こら、あんた結婚経験者だろ。

経験豊富な人と付き合いなさい、みたいな結論に行くかすりと、未経験者を導いてあげたいと言い出す恵麻。ブラコンの暴走。この話の流れで仁の名前出しちゃうのってやばいだろ、正直。

かすり「…びょーきがでた」
この発言に全力で同意したい。

流石に聞いていられなくなった仁がその場を離れようとすると
里伽子「あ、ごめん。恵麻さんに用だったんだけど」
里伽子「とんでもない取り込み中みたいだし、出直すわ。じゃね」

仁は心臓凍りつく思いですけど、どうも里伽子も若干の動揺を見せていて、なかなか良い。そうだよなぁ、取り込み中って言葉の前に「とんでもない」なんてつけないよな、普通。笑

立ち聞きがバレる仁。
かすり「…違わないかもしれない」
前の「違うからね!」との対比ですけど、で、何が違わないんですか?苦笑


○11/16 花鳥姉妹の真実(玲愛、由飛強制)
うたた寝をしていた仁はインターホンの音で目覚める。訪ねてくる玲愛。しかも、なんだかしおらしい。

仁「…夢か」
しかもかなりあり得ない夢だ。
ドアまで閉めてしまう。ありがちだけど、こういうベタなノリ嫌いじゃないぜ。で、玲愛の怒りを買うと。

玲愛はどうやら由飛について話しに来たようだが、仁はそういうのは本人の口から聞くべきことだと言って聞きたがらない。

こっちの都合だけで仲間のことを詮索したくない、と言う仁はなかなかカッコイイのだが、そのカッコ良さが由飛に向いてると玲愛的にはちょっと妬けちゃう訳で。ちょっと憎まれ口を叩いて撤退しようと思ったらインターホンが鳴る。

折り悪く由飛の訪問。ベランダに隠れる玲愛。素早い。

コーヒーで一服して、冷たい手をにぎにぎして、ちょっと良い雰囲気になって、話が始まる。由飛はバイトの店員が『店長さん』に話すのではなく、由飛が仁に話す、という関係を望み、呼び方も「由飛」と「仁」に変わる。でも「仁」と呼ばれて脳裏に過る里伽子の存在。後ろめたく思う必要なんてないはずなんですけどね。

で、関係が深まると共に、何故かベランダに隠れた玲愛から不興を買い、ついに本題へ。ピアノの才能を買われ音大まで進んだ養女の由飛、ピアノの才能が無く両親に反発して大学にも行かずに社会へ出た玲愛。で、何故だかギクシャク。由飛も玲愛も互いを思い合っているんだけれどね。

取り敢えず、今日は「由飛」と「仁」になったのが収穫ということで。玲愛はそれがご不満のようで、くしゃみをしながら鏡にルージュの伝言、ならぬ相合い傘を描いて出て行きました。


○11/17 里伽子VS玲愛(里伽子通常)
かすりは出てこないけれど、里伽子のTrueルートでは見られない通常イベントなので、これを選択。

玲愛「どこ行ってたのよ!どうせ彼女もいないくせになに遅くまで出歩いてんの?」
休業日の水曜に買い物をしてぶらついて、帰ってきたら隣人からきつい一言。おいおい、随分と喧嘩腰だな、おい。

で、勝手に仁の部屋に上がり込み、きれいにされた鏡を確認し、勝手にお茶を入れ始める。どうやら玲愛は由飛の押し掛け戦術を見習って、どんどん私生活にも踏み込んでいく方向にシフトしたようだな。違うか。笑

仁「…なんでよ?」
玲愛「なんでって…あんた外から帰ってきて疲れてるでしょ?」
恐らく、なんでの内容についての誤解が生じている。笑

玲愛「さっきまで、夏海さんって人がうちに来てたのよ」
仁「ぶっ!?」
玲愛「…なるほど、やっぱり重要なポジションか」
仁が噴き出したお茶がかかったのも気にせず、話を続ける玲愛は笑える。

仁の忘れ物を届けに来た、という里伽子。会いに来ただけなのかも、と推測する玲愛は察しが良い。流石である。寒そうだからと部屋に上げてやって、仁の悪口で盛り上がった二人。

「あなたにそこまで言う資格があるとは思えない」
「お隣さん?お向かいさん?でも、たった一ヶ月よね?」
「仁の何がわかった?随分な洞察力。あたしなんて、三年一緒にいてもわからないことだらけ。恵麻さんには、到底追いつかない」

しかし、まぁ、里伽子にとって仁の話題は大変センシティブですからね。自分の立場ははっきりさせないけど、特別の存在であることは譲らない。でも、恵麻に対する劣等感は強烈で・・・。

里伽子「できもしないことでも、やせ我慢して頑張るのが仁なの。それに…キュリオには、あたしが勝たせてみせる」

俺は逆に里伽子に問いたい。あんたは仁の何なんだ?あ、嫁ですね。はい、分かってました。里伽子は仁の嫁。

玲愛「今、私が言ったことって、全部、あなたが言ったことの受け売りだって気づいてます?」

強キャラ里伽子を黙らせた一言。仁が絡むと傍若無人にもなる里伽子は「あたしは仁をどんなに貶しても良いけど、他の人間が言うのは許さない」というスタンスなんですよね。

玲愛「もう一度聞きますよ?本当に、あいつとは、何もないんですか?」
里伽子「……………………ない」

この玲愛の攻撃は鮮やかだ。

回想終わり。玲愛はどうも里伽子の物言いが気に入らなかったらしい。何が気に入らないのか自分で分かってないから苛ついているんだけど、これって、ちょっと良いなと思ってた男の傍に「あんた彼の何なの?」みたいなデカイ態度の女がいて、ちょっと癇に障ったって奴じゃないでしょうか・・・。

里伽子と仁が付き合っていないという話を信じない玲愛。仁はお茶漬けを勧めて玲愛を追い返そうとするも「いただくわ」って言われてしまう。こういうちょっとした笑い大事だよね。

てか、この項、長いwww

○11/18 怪しい電話2(かすり重要)
満席のファミーユ。軽食メニューも好調で忙しいキッチンに携帯の着信音が響く。かすりの携帯電話。

かすり「もう、仕事中はかけてこないでって言ってるでしょ?」

電話の相手が気になる仁と恵麻。いや、恵麻としてはかすりを気にしてる仁のことが気になるのかも知れないけれど。

電話から戻ってきたかすり。その表情が何だかぼやけて見える仁。

どうしちまったんだろう、俺。
なんか、かすりさんがまともに見れない。
この感情は、もしかしたら…

カルボナーラが焦げただけでしたよ、と。カルボナーラは火の加減が大変難しいですよね。温めたソースにスパゲッティーを絡めるだけって方法で作る人もいますよね。卵に火が通り過ぎちゃうとアウトなので…。


○11/19 噂の歌姫(由飛通常)
由飛と仁の関係が近付いてる感じがで面白くない様子の里伽子。
里伽子「何が可笑しいのよ」
ドスが利いたこのセリフが一番のポイント。いや、由飛のイベントなのは分かってるんですけどね。

ここのイベントについては里伽子ルートの時に沢山書きますww

○11/20 深夜特訓2(かすり重要)
帳簿が合わず、計算に苦しむ仁。店長さんって大変ね。てかまぁ、薄利多売戦術だと売る個数が増えて面倒くさいよね。

で、皆を先に帰してファミーユの閉店から一時間。やっと終わったと思ったらキッチンにはかすりが残っている。誤魔化してるが秘密の特訓をしていた模様。

かすり
「仁くんが頑張って、ファミーユを再建して…」
「恵麻さんのケーキや、由飛ちゃんの派手な接客や、明日香ちゃんの気配りと可愛さで、なんとかここまでやってこれて…」
「なのに…わたしだけが、何も店の役に立ってない」
仁「…で、どこで落とすつもり?」

かすりのマジ凹みを見て、つい「いや、そんな、マジじゃないよね?」って感じの一言を零してしまった仁の気持ちは良く分かるんだけど、どうやらマジです。

店長の立場としては何でもこなせるかすりはありがたい存在だけど、自分の一番がないのがかすりにとってはなかなか痛手のようで。そんなかすりの存在を肯定するためにも、精一杯仁はかすりの特訓に付き合う。

で、かすりに朗報。クリスマスの期間は恵麻がクリスマスケーキに集中するため、他のケーキは全てかすりにお任せだそうで。これって凄い進歩だよなぁ。

喜んで仁に抱きつくかすり。ここで胸の描写が一切ないのはかすりだから仕方ないね!!転んでクリームをぶちまける。

凹んでたり、喜んでたり、そんなかすりにドキドキし始めた仁。ただ、かすりに関して残念なのは、いつもの適当な感じの方がシリアスなシーンより魅力的という…。


○11/21 玲愛ダウン(玲愛重要)
接客の様子を見て、玲愛に異変を感じた仁が話しかける。
玲愛「…余計なことにエネルギー使わせないで」

玲愛のこと、良く見てるよなぁ、仁。ここで「なに考えてんだよ、キュリオ…」って考える辺りに経営者意識が見えるような。

板橋「ふうん…気づいたんだぁ。さすがは仁くん。カトレア君に対する、偏愛っぷりを窺わせるねぇ」
玲愛の不調には気付いている板橋。それでも玲愛を帰さないのは、玲愛が抜けたらキュリオが回らないと玲愛自身が分かっているから。仁が玲愛を「あの責任感と義務感のお化け」なんて評してるのは、敬意と愛を感じてしまうよね。

店が終わったら玲愛をさっさと連れて帰る仁。マンションまで連れてって鍵を出させようとするも、玲愛気絶。重症だな、おい。

家に連れ込まれてあらぬ誤解をする玲愛。「しかも先にシャワー浴びたりなんかして!言っとくけど私は一緒に入ったりしないわよ。」釘を刺すのはそこなのか。一緒じゃなかったらシャワーを浴びるのもやぶさかではないのか。

錠剤も顆粒もカプセルも飲めない玲愛。可愛げ。風邪引いて弱くなってる所で半分くらいデレが出る。

「意識がしっかりしたら、逆に話をしてくれなくなってしまった。多分、今までのこともあって、ものすごく居心地が悪いんだろうな」とか仁くん思ってますけど、あんた馬鹿ぁ?ですよ。言わすなよ。照れてんだよ。

卵酒を無理矢理飲ます仁。
「白くて、少し黄色がかった、どろりとした液体を、必死に嚥下する花鳥の恍惚とした表情は…」って、おい、お前なに考えてるwww


「悪かった」
「その風邪、この前、ウチのベランダにいたときにひいたんだろ?」
と、ここまでお節介かつ強気に看病をしてきた仁が急に謝る。こういうのって効きますよね。分かる分かる。

風邪の原因と仁と由飛が仲良さそうにしてることへのモヤモヤとがごっちゃになる玲愛。「仁~、由飛~、だってさ」とか言ってる辺り、完全に風邪の原因の話から逸れちゃってますよね。笑

玲愛の熱は38.5で流石に欠勤。食事の代わりに高村乳業(笑)の特製プリン。
「何よ…」
「めちゃめっちゃ美味しいじゃないのよっ」
頂きました得意台詞。笑

仁が出かけようとする度に、やっぱり出勤すると言い出す玲愛。仁は冗談半分で「俺に側にいて欲しいとしか思えん」と言ってるけど、実際のところそういう節もあったんじゃないかと。今度引き止めたら俺も休むと言い出す仁。流石に玲愛は引き留められない。

「…やられたぁ。あと一回で………だったのに」

とか言ってるしね。仁がサボって一緒にいてくれるというのは良心の呵責やら照れやら意地やら色々あるものの、魅力的に映ることは確かだったんだろうな。


○11/23 玲愛復活(玲愛通常)
玲愛Trueルートだと見られないのでここで。

ベランダでの一服中に携帯カイロとどてらを装備して現れる玲愛。そうまでして仁と喋りたいわけだな、この可愛い奴め!

玲愛「じゃ、本題入るね。ありがとう」
なんとも直球の感謝の言葉。狼狽える仁。どうも仁にとって玲愛は北の湖やV9時代の巨人のように憎たらしいほど強く、極稀に勝てた瞬間の喜びが大きい敵でなければならないらしい。ってか、例えに出してきたもんが古いんだよ。仁くん、あんたいくつよ?笑

霊夢がデレたらデ霊夢。玲愛がデレたらデ玲愛ですか?


○11/26 第3クォーターエピローグ
ファミーユの新企画似顔絵オムライス。
これは里伽子ルートと玲愛ルートで詳しく書こう。


今日はここまで。
深夜特訓2で二人の仲はだいぶ深まって来ました。さて、次は第4クォーターです。

村田修一の補償選手でも考えましょう。

ジャイアンツが誰をプロテクトしてくるかなー。

ルールのおさらい
・プロテクト出来るのは28人まで。
・2011年に新しく入団した選手(今年で言うと沢村とか)は補償選手の対象外。
・育成選手と外国人選手は補償の対象外。


○→プロテクト
☓→プロテクトされない
●→外国人枠

□投手
久保裕也 ○
高木康成 ○
澤村拓一 ○
東野峻  ○
越智大祐 ○
内海哲也 ○
金刃憲人 ○
グライシンガー ●
宮國椋丞 ○
西村健太朗 ○
MICHEAL 戦力外
須永英輝 ☓
朝井秀樹 ☓
ロメロ ●
アルバラデホ ●
トーレス ●
野間口貴彦 ☓
土本恭平 育成契約
山口鉄也 ○
ゴンザレス ●
古川祐樹 育成契約
福田聡志 ○
小野淳平 ○
上野貴久 戦力外
中里篤史 戦力外
齋藤圭祐 育成契約
田中太一 ○
笠原将生 ○
小山雄輝 ○
星野真澄 ☓
林羿豪  ●
黄志龍  戦力外
辻内崇伸 ☓
藤井秀悟 ☓

投手のプロテクトは15人思った以上に欲しいのがいませんね。宮國や笠原といった高卒投手を最近は熱心に育ててるみたいなんで、その辺を中心にプロテクトしました。獲得の可能性があるのは、左の中継ぎ須永か、先発の駒にはなる朝井or藤井ですかね。野間口や辻内には手を出さないだろうなぁ。星野真澄はファームだと先発で投げてるんで獲得してみると面白いかも知れない。


□捕手
阿部慎之助 ○
市川友也 ☓
加藤健  ☓
鶴岡一成 ☓
實松一成 ☓
鬼屋敷正人 ○

捕手は2人。
多分鶴岡が移籍しても市川、實松、加藤のうち二人が残ればやっていけると思います。實松とか取っても見ても面白いですよ。藤川から殊勲打がありましたし、サネの顔文字で賑やかになると思いますし・・・。( ・ェ・)


□内野手
寺内崇幸 ○
小笠原道大 ○
坂本勇人 ○
亀井義行 ○
脇谷亮太 育成契約
フィールズ ●
高橋信二 自由契約
古城茂幸 ☓
円谷英俊 育成契約
藤村大介 ○
大田泰示 ○
仲澤広基 ☓
福元淳史 ☓
中井大介 ○
田中大二郎☓
山本和作 育成契約

内野手は7人。
山本と円谷と脇谷は皆して怪我してるらしいんですが、でも育成契約は補償選手避けなんじゃないの?って思ってしまいますねー。古城は結構使える選手ですけど、でも、別に要らないだろうなぁ。


外野手
大村三郎 FA移籍
ラミレス 自由契約
長野久義 ○
谷佳知  ☓
鈴木尚広 ○
高橋由伸 ○
松本哲也 ☓
紺田敏正 自由契約
矢野謙次 ☓
加治前竜一 ☓
橋本到  ○
隠善智也 ☓

外野手は4人。
思い切って松本哲也を外しました。守備代走要員なら鈴木尚広の方が良いですし、打撃面では橋本の方が上だと思います。横浜はネームバリューのある選手が好きですから松本を獲るかも知れないけど、どうかなぁ。二軍で二割前半なんですよね。もうすっかり打てなくなりましたから・・・。
意外と使えると思うのは隠善です。ミートが大変良いです。一軍でもそれなりに打てるんじゃないだろうか。でも、横浜は外野手そんなに困ってないんですよね?



結論としましては補償選手は朝井か藤井ということで。
うっかり松本を獲得してしまったら横浜さん残念でした、ということで・・・

戯画「パルフェ」プレイ日記12 かすり2

かすりルートの第2クォーターをお送りします。

○11/4 第2クォータープロローグ
勘を取り戻すべく、一晩中お菓子作りを続けた恵麻と仁。そして、仁は恵麻に抱きしめられて眠ったまま、翌朝由飛に発見される。叫ぶ由飛。

かすり「ネズミでも出た?」
キッチン担当者が平然そういうこと言わない!!

恵麻と仁に真っ先に飛び付いて喜んだのはかすり。あー、やっぱかすりなのか。恵麻大好きだもんな。

恵麻は復帰したけれど店長は仁。このブリックモール店を始めたのは仁だし、明日香は仁を「てんちょ」って呼ぶの好きだし、かすりは「わたしと駆け落ちした責任もとってもらわないとねぇ」とか言い出すし。


○11/6 かすりんの恋愛塾1(かすり通常)
閉店後のフロア掃除。明日香と由飛とかすりは忘れ物の女性誌を肴にこそこそ話。
仁に聞かれては困ると更衣室に移動すると、ついつい仁もそれを盗み聞き。

以下、どう考えても年下の子に対して見栄を張ってしまっているかすりの、ちょっとあれな発言をお楽しみください。
「彼氏の求めるままに、SMプレイ?」
「ん~、ごく普通じゃない?」
嘘つけ!!いや、SMってのに何を含めるかによりますけど。

「何々、彼氏に求められるままに…ベランダ、でぇ?」
「………別に、その程度、ねぇ?」
「い、今時外でするなんて当たり前でしょ?」
嘘つけ!!嘘つけ!!

盗み聞きが見つかってしまう仁。由飛と明日香が仁を責めるのに、意外と大人しいかすり。ちょっとばつが悪そうだし、赤くなってるし。

かすり「ち、違うからね!」

女の子には経験豊富っぽく見栄を張りたいけど、気になる男の子にはあんまり軽い女とも思われたくないわけで。意外と可愛いところがあります。


○11月7日 まぁでっかいケーキ(恵麻通常)
朝早くから今日の仕込みをする恵麻と仁。
仁の役目はというと、卵をかき混ぜるだけ。恵麻は基本的に何でも一人でやってしまいたいタイプのようで。直弟子のかすりさえ恵麻にかかれば粉ふるい要員。かすり、適当なキャラの割に苦労人だな。

ケーキのカット。
恵麻に任せると6等分になりそうだから、と仁は言うが「…4等分にした方がよかった?」なんていう大きいことは良いことだスタイルの恵麻。洒落た喫茶店のパティシエールとも思えない。
朝から「ケーキは大きくてお得な方が良い」と「お客が皆して恵麻みたいに別腹を持ってる訳じゃない」という微笑ましい喧嘩をする姉弟。

かすり「…水がいらなすぎて入っていけない」
恵麻ルートでも書いたけど、水入らずは油に水が混じってないって意味なので、恵麻と仁が二人して油になってる訳で、洋菓子だからバターな訳で・・・エロいなぁ。

○11月8日 由飛ワールド(由飛通常)
歌うウェイトレス由飛。

恵麻「ふふっ…面白い娘ねぇ」
かすり「面白すぎるけど」
仁「かすりさんに面白いと評される人って、かすりさん以外に見たことがないなぁ…」
かすり「仁くん、あんたとは一度、ベッドの中でとことん話し合う必要があると思うの」
昼から何言ってんだ、あんたはww

○11/9 怪しい電話1(かすり重要)
デコレーション中のかすり。この辺の繊細さにかけては恵麻よりもかすりが上らしい。と、仕事中にも関わらずかすりの携帯が鳴る。出ようとするものの着信画面を見た途端険しい表情で切ってしまった。

誰が相手なんだ?
かすりさんって開けっぴろげな割に
プライベートは全然話してくれないからなぁ。

なんて仁くんは思うわけですが、得てしてこういう外だと活動的なタイプって一人でいる時は地味なもんなんですよ。あ、ソースは俺。

「例の彼氏からですか?」と食いついてくる由飛。オーダーを正しく復唱できたら教えるとかすりは言うが、由飛にそんなこと出来るはずもなく。

かすり「…気になる?」
仁「全然っ!」
かすり「何が?」
仁「う…」
かすり「ご想像にお任せするわ」
仁「く…」
かすり「男からだったわよ」
珍しく、というか何というか、かすりが年上っぽい一枚上手さを発揮した。


○11/10 二人は仲良し?(玲愛通常)
もう、これ見るの何度目だって感じですけど、瑞奈の玲愛いじりが楽しい。

○11/10 月例会(恵麻強制)
もう、これ見るの何度目だって感じですけど、やっぱりデートっぽいよね。

○11/11 むずかし~(かすり通常)
忙しい店内。恵麻が戻ってきただけでは満足せず「里伽子がいたらなぁ」とか思っている仁。おいおい、未練がましいぞ。

「ちょっと仕上げを任せて欲しい」と恵麻に頼むかすり。下積み二年。いつまでも恵麻のサポートだけしているというのも寂しい物があるのだろう。が、教え下手の任せ下手の恵麻は10秒もかすりの作業を見ていられない。自信喪失気味のかすり。励ます仁。

仁「も、もう紙一重だってば!かなり姉さんの手際と味に迫ってる…と思う」
かすり「その紙はきっと壁紙で、裏側に分厚い壁がくっついてるのよね~」

軽口を叩いてはいるものの、凹み方は深いようだ。


○11/12 第2クォーターエピローグ
仁の軽食深夜特訓。恵麻を付き合わせると悪いから帰るように仁が言う。

恵麻「ごめん、気が利かなかった。そういうことだったんだ~」
恵麻「それじゃあリカちゃん、ごゆっくり~」
ま、誤解なんですけど、里伽子さんさすがっす。でも、店に入ってきた時の様子か

ら察するに、里伽子自身も二人きりってのは想定してなかったのかもしれない。

姉さんと里伽子の間には、
ときどき、俺の入り込めない“秘密”が存在する。

って仁は内心で言ってるんだけど、この“秘密”の部分をもうちょっと膨らましてくれたらシナリオ的にもっと面白かったのかなぁ、って思ったり。里伽子と恵麻との間にどんな遣り取りが存在していたのかは気になるところ。

散々仁の作ったものを貶した後、黄金チャーハンを食わせろという里伽子。思い出の品ですから、別腹ですよね。

今日はここまで!

渡辺源四郎商店「エクソシストたち」

畑澤聖悟の新作を見てきました。
いかにも東北っぽい感じで良いですね。毎回、あの地域色あふれる言葉が持つ力を感じます。
八戸出身の奴と見に行ったんですけど「イタコがすげえ本物っぽかった」とのことww

てか、芝居だからそんなに怖くないだろって思ったら、普通に怖い。びっくりした。三上晴佳が憑依されちゃったり、二階で物凄い物音が聞こえたり、ってのがすごく怖かった。
そういえば物音が怖いってのだと「どんといけ」の時のラストの音(絞首刑の執行のドサッ!みたいな音)も印象深い。あんまり音響使わない劇団だけど要所で効いてくる。

で、全体的には緊張感に溢れてるんだけど、所々で笑いを挟んで気持ちを緩めてくるから、油断させられたところにシリアスなのが来て余計に響く。この匙加減の上手さが畑澤聖悟の持ち味だと思う。

でも何より、親と子の繋がりみたいなものを感じられたのが良かった。
父親から「お母さんのとこ行った方がいいんじゃないか?」って言われて「無理すんな」って言う娘ってとこが、芝居を見る時は血も涙もないと言われた僕の涙腺を緩めた。

渡辺源四郎商店、オススメです。
次回公演はあなたも是非。

戯画「パルフェ」プレイ日記11 かすり1

続きまして、かすりルート。
全体的にふざけた感じの会話が続きます。

涼波かすり
ファミーユのパティシエール兼ホールスタッフ。何でもこなすユーティリティプレイヤー。これだけだと、真面目な器用貧乏タイプをイメージするんだけど、彼女は全然そんなことはない。軽いノリのてきとーなお姉さんって感じ。貧乳キャラ。ちなみに歴史ある和菓子屋の娘。

プロローグ
かすりを呼び戻しにかすりの実家を訪ねる仁。姉である紬の丁寧ながら冷たい対応と、父源一郎のかなり勘違いが入った激しい対応を受ける仁。

知らんうちに、仁とかすりが結婚するみたいな話になってるし。
仁「どこからそのような流言が!?」
源一郎「ええい!祝言など許さんっ!」
流言と祝言で無駄に韻を踏んでる。こういう時、仁の方にもボイスが欲しいよね。

急に刀を抜いて仁を叩き切りにかかる源一郎。
「今宵の虚鉄は血に飢えておる…」って言ってますけど、何か全体的に貧血っぽいぞ。鉄が足らないから血が必要なのかww ちなみに正しくは虎徹。

かすりは帰っていないの一点張りのまま夜。泊めてくれる辺り涼波源一郎はなかなか優しい。床について眠ってしまう仁。



仁の寝込みを襲うかすり。
「そう、いいコね。それじゃ力を抜いて、お姉さんに全てを任せて」
何かいちいち誤解を生みそうな台詞だが別に何もしてない。

かすり「駆け落ちに決まってんじゃない。男が一度決めたんなら、何があってもやり遂げなさい。」
仁が誤解されたのは、多分っていうか絶対この人が適当なこと言ってたせいだな。
ここで「細かいこと気にする男ね、仁くんは。やっぱ彼女が昔付き合ってた男とか、気になるタイプ?」とか言ってるんだけど、実はこれが伏線でびっくり。

刀を構えて仁の前に立ちふさがる源一郎。それを壺で殴打して気絶させ、かすりをアシストする紬。おいおい、下手したら殺人事件ですよww
紬「そこまで好きあっている二人を引き裂くのは野暮というものでしょう」
誤解は継続しておりますが。

由飛が初登場の時に勝手にファミーユの制服を着てますよね。
「サイズはぴったりなのがあったんですよ。でもそっちは、胸がキツくて…」
って言ってて、それがかすりの制服だろうってことなんですが、これが多分かすりの貧乳描写一つ目かな?

○第1クォータープロローグ
仕込みがあるので早く来たかすり。既に店にいた仁。

仁「いや…新人研修やってたんで、さっきまで」
かすり「ちょっとぉ、新人にいきなり深夜勤務?労働基準法違反じゃないのそれ?仁くんは経営者だから1日72時間働いてもいいけど」
仁「それよりも先に驚くとこがあるでしょ」
かすり「新人!?入ったの?」
二人の会話はかすりが意図的に脱線させにかかるので、とても楽しい。

玲愛と早速喧嘩した仁が打倒キュリオを提案。
かすり「はんた~い」
かすり「引っ込め~」
大体ふざけてますよね。
しかも、この時点でキュリオ店長の板橋とシンクロしてるし。


○10/19 成果あり?(かすり通常)
以前の店舗からの常連客を見つけたかすり。
かすり「くくくっ!食べてる食べてる~♪」
笑い方が邪悪である。

常連客が完食して帰ったことを喜ぶかすり。だけど仁はお会計の時に「前の方が美味しかった」なんて言われて、複雑な気持ち。


○10/23 深夜特訓(かすり通常)
これは深夜特急のもじりなのかな?

閉店後、かすりと仁だけ居残りで翌日の仕込み。
「恵麻の味になっているか」と尋ねるかすりに「美味いよ」と答える仁。うーん、精一杯のフォローと言うか、嘘は言ってないんだけど、と言ったところか。

かすり「天才の壁は厚いなぁ!」
ただまぁ、そんなごまかしはかすりに通用しなくて、自分の力の至らなさを分かってるんですけどね。辛いねぇ。

仁「こうしてかすりさんが働いてるのを見るの楽しいし」
かすり「うふ…ひょっとして、今さら夜遅くに二人きりという事実に気付いた?」
こうしてかすりは度々思わせぶりな発言をしてくる訳ですが、その本気度というか、攻撃性は明日香に比べたら全然なんですよね。要は度胸が足らない訳で。笑

適当な手際の恵麻と正確精密な紬。洋菓子と和菓子の差はあるが、それ以上に対照的な二人。恵麻のケーキは味が一定でないけれどいつも美味しくて、かすりにとって恵麻は憧れの人。

かすり「男と女が、深夜二人っきり。それで女がねだるご褒美といえば?」
仁「言えば?」
かすり「ちゅ~…とか?」
この「ちゅ~」のトコがふざけてて逃げ場を残してる辺り、かすりはチキン可愛い。

仁をからかって元気を出したかすり。
俺を踏み台にするな。って仁が内心で言ってますけど、これはガンダムですね。


○10/25 ジャッジメント(not)(かすり通常)
繁盛しているからというよりは、人手不足で忙しいファミーユ。明日香が放課後からしか出勤できない関係上、かすりに負担が集中するわけで。

かすり「『残酷!疲れ果てたスタッフの制服をひん剥き、重労働を強要する鬼店長』!?」
仁「重労働は強要してるけど制服はひん剥いてない」
かすり「や~ん、脱がせてくれなきゃ手伝わない~」
こいつら、いつもこんな会話してるな。いや、僕がこういうの選んで引用してるのもあるんですけど、それにしたって…。

怪しい格好の恵麻来店(10日ぶり2度目)
恵麻は洋菓子に関しては嘘がつけず、容赦がなく、しかも助言がアバウトで教えることに向かない。この人の下で良くやってこられたなかすりは。恵麻から辛口の評価を受けてへこむも一瞬で立ち直るかすり。偉い。あんたは偉い。

○11/3 第1クォーターエピローグ
恵麻復帰。かすりルートで見てると、恵麻復帰を一番待ってたのはかすりのようにも思えるから、とても嬉しいですね。ただまぁ、これでかすりはまた、元通り恵麻のサポート役になっちゃう訳ですけど。



今日はここまで!
序盤からかすりは色々とつついてくるんですが、まー、明日香ルートの後だと攻めが緩く見えますね笑

戯画「パルフェ」 明日香アフターSS

明日香Trueの後っていうか、エンディング前の受験期の話。
里伽子と明日香の関係を中心に。ちょっと駆け足ですが。





三月でファミーユを辞めた明日香には過酷な受験生生活が待っていた。今まで毎日顔
を見られたのに仁となかなか会えなかった。学校が終わってから、驚くくらい時間が
あった。土曜や日曜にまるですることがなかった。

「あたし、本当、ファミーユのことしかしてなかったんだなぁ」
「文化祭とかしてたんでしょ?仁から聞いたけど。」
「あれもファミーユだったよぉ」
「それもそうか。あ、そこの訳ちょっとおかしい。」

ちょっと高校生とは思えない。多分、あんまり健全とは言えなかった今までの暮らし
。でも、なんて充実していたことだろう。アルバイトばかりしていた明日香を心配し
ていた両親は安心してくれたけれど。

週二回、仁との家庭教師だけが明日香の潤いだった。でも、自分の知らないところで
楽しかったり、辛かったり、大変だったり、ファミーユで過ごしている仁を見るのも
苦しかった。

「そこのthatは?後ろに完全文が来てるでしょ?」
「えーっと、あっ!同格!」
「正解。thatの判別は出来るようになったね。」

頑張らなきゃいけない。強く決心したはずなのに、勉強の効率は上がらなかった。仁
もそれには気付いていた。でも、店を守らなければならない仁には、週二回の家庭教
師が精一杯。

そういう危機的な状況で、お呼びがかかるのは一人しかいない。仁が心から信頼し、
明日香が心から尊敬する元ファミーユのフロアチーフ。八橋大学経済学部が誇る才媛
夏海里伽子。

「そんなに褒めても何も出ないんだけど。」
「里伽子さん、何か言った?」
「何でもない。次行くよ」

里伽子は三月中に約束した通り、快く明日香の家庭教師を引き受けた。多い時は週に
三回。明日香の部屋だったり、或いはファミーユだったり。

「里伽子さんって、やっぱ頭良いんだね」
「急にどうしたの?」

英文の下線部和訳を作りながら、明日香がそう呟いた。明日香本人ではなく、その右
手が書き出していく日本語文に注がれていた里伽子の視線が明日香の横顔に移った。

「せんせがいつも言ってたから。里伽子に比べたら俺なんか全然だ、って。」
「そんなことないわよ。結構馬鹿なとこあるって自分でも思うもの。」
「せんせに頼まれた面倒事引き受けたりとか?」
「…evenの訳がおかしい」

消しゴムをかけながら、はぐらかされたと明日香は思った。里伽子は仁についての話
題に、あまり触れようとしない。

「こう?」
「そういうこと。次は数学だっけ?」
「あー、そだ、これ聞いとかなきゃって思ったんだ。」

明日香が問題集のページを開いて、ある問題を示す。そこには(八橋2001)と書かれて
いた。里伽子も受験生時代に解いた覚えがある問題だった。この子は本気で仁の後輩
になりたいんだな、と里伽子は思った。

「途中の式まで出来たんだけど進めなくなっちゃって」
「p+qが出てきた時に必ず調べるものは?」
「え?えーっと・・・」
「時間切れ。対称式。」
「あ!そうしたら、判別式が使えるから、こうして・・・」
「正解。」

里伽子が思っていた以上に明日香は賢い生徒だった。真摯に取り組み、ミスを悔しが
り、学ぶことの喜びを知っていた。年下の人間を見て「昔の自分に似ている」なんて
感じるほど歳は取っていないはずだけれど。

「里伽子さんさ、」
「今日は私語が多いんじゃ…」
「せんせとキスしたこと、ある?」

大きな音がした訳ではないし、里伽子が特別大きな反応をした訳ではない。それでも
、その瞬間里伽子が発した空気が、明日香に里伽子の動揺を如実に伝えた。

「…何でそんなこと聞くの?」
「知りたかったから」
「何を?」
「里伽子さんの気持ち」

明日香は真っ直ぐ里伽子を見つめ、里伽子が目を逸らすと参考書とノートに戻った。
その日、それから二人は、一言も話さなかった。




里伽子が教え始めて一ヶ月。明日香はファミーユにいた頃のように生気を取り戻して
いた。勉強にも集中するようになったし、学校生活でも最後の一年を悔いなく過ごす
姿勢になっていた。時たまファミーユに顔を出しては、仲間達に里伽子の優秀な先生
ぶりを披露し、仁を苦笑いさせることもあった。

「最近元気そうだよね、明日香ちゃん」
「そうかな?」
「そんな感じがするけど。」

明日香の変化を一番強く感じていたのは仁だった。ファミーユを離れさせたのは失敗
だったかと一時は思ったのだが、きちんと復活していた。世界史や英語など地道な積
み重ねが必要な科目が伸びていることがそれを裏付けていた。

「里伽子さんのお蔭かもね。」
「かすりさんに『リカちゃんに明日香ちゃん寝取られたってホント?』とか意味の分
からないこと言われたんだけど…」
「最近だと里伽子さんと過ごす時間の方が多いもんねー」
「妬けるなー」

明日香は小声で「どっちに?」と呟いたけれど、仁の耳には届かなかった。

「せんせ」
「ん?」
「あたし、頑張るから」
「そっか。」
「どんな結果になっても、頑張るから」

仁は明日香の言葉に笑顔を見せた。この人は何も知らなくて良い。きっと、知らない
方が良い。明日香は決意を新たにして、問題に向かった。




「里伽子さーん、この問題がどーしても出来ないの」
「最近、あたしを頼るのに遠慮がなくなってきような…」
「だって里伽子さん頭良いし、優しいし、美人だし」
「どっかで聞いた気がするんだけど、それ。」

明日香が示したのは八橋大の数学の過去問だった。正六角形の内部に正方形を書き、
もっとも大きくなるものを作れという問題だった。

「この問題はつまり…」

里伽子はなるべく分かりやすく言葉で説明したのだが、どうも明日香はピンと来ない
ようだった。このレベルの問題でも少しヒントを出せば解けるくらい力がついてきて
いるんだけれど、と思いつつ他の方法を考える。

「んー、じゃあ、」
「里伽子さん、イメージ沸かないから図描いてもらえないかなぁ」
「え、でも、私作図はあんまり」
「大丈夫だって、イメージだから」

明日香がペンケースから定規とシャーペンを取り出して里伽子に差し出した。それを
受け取る里伽子の表情にあったのは困惑の色だった。定規をノートに置いて、左手を
添え、右手に持ったシャーペンで線を引く。それだけのことをするはずなのに、里伽
子はひどく緊張している様子だった。

「…里伽子さん?」
「あぁ、ごめん、今描くから」

無理に笑顔を作った里伽子が大きく息を吐いてシャーペンを握る。手の震えがペン先
に伝わり、小刻みに震えながらノートに下りていく。線を引くには過剰なくらいの力
が入り、線が引かれようとしたその時だった。

「もういいよ、里伽子さん。」

明日香が里伽子の左手を両手で掴んでいた。明日香の手も震えていたけれど、里伽子
はそれを感じることが出来なかった。

「ごめんね、里伽子さん」

一気に顔面蒼白になった里伽子が、席を立とうとした。しかし、立てない。この小柄
な身体のどこから、と思うくらいの力が里伽子の左手を握り締めていた。

「ごめん。この問題、自分で解けた」
「………」
「里伽子さんを試しました。ごめんなさい」

里伽子の身体から力が抜けて、どさりと席に腰を下ろした。一ヶ月もこんなに近くに
いたら勘付くのも当然か。色んなことを諦めたせいで、警戒心まで失っていた自分に
里伽子は気付いた。

「気付いたのが私でごめんなさい」
「どういう意味よ、それ」
「せんせに隠してたんでしょ?せんせが気付かなきゃ」
「論理がおかしいわよ」

いや、でも、案外そうなのかもしれない。自分は仁に気付いて欲しかったのかもしれ
ない。どんなに隠そうと頑張っても気付かれてしまうくらい、仁に自分を見て欲しか
ったのかもしれない。

五分、十分、そのまま無言のうちに時間が過ぎた。里伽子が逃げようとしないのを確
認してから、明日香はその手を離した。

「左手、動かないんだよね」
「…ええ」
「どうしてこんなことになっちゃったの?」
「言えない」
「大学殆ど行ってないんだって?」
「そんなことまで知ってるの?」
「今カノが元カノについて色々聞いても誰も不思議に思わないから」
「元カノじゃない」
「大丈夫。二股なんです、って言っといたから。」

明日香は自分の言った冗談に薄く笑った。里伽子は表情を全く変えなかった。

「やっぱり、センセと別れちゃったのって、これのせい?」
「だから、最初から付き合ってない」
「でもお互い好きだったんでしょ?」
「好きじゃなかった。どうでも良かった。」
「でもキスしたんでしょ?」
「そんなの、今のあなたはどうでもいいじゃない!!」

明日香が妬ましかった。アルバイト先で出会ったちょっと良い感じのお兄さんと段々
親しくなって、恋に落ちて、気持ちを伝えて、恋人になって、少しトラブルもありな
がらそれを乗り越えて、なんて人並みな恋愛を仁としている明日香が妬ましかった。

「私、せんせのこと好きだよ。せんせも私のこと好きって言ってくれる」
「もう、やめてよ。あたしなんか、放っといてよ…」
「里伽子さん、せんせのこと好きでしょ?」
「そうだったら何だっていうのよ。」
「好きなの?もう好きじゃないの?どっち?」

執拗に明日香は里伽子に迫った。答えを求めた。里伽子の右手が、力の全く入らない
左手とは対照的にきつく握りしめられていた。

「………きに決まってるじゃない。」
「もう一回。」
「好きに、決まってるじゃない。二年も掛けて、必死にあいつを振り向かせたの。
恋愛なんか全然したことないあたしが、全然気付かない馬鹿に、必死で。こんなこ
とがあったって、恋人が出来たって、簡単に諦めたり出来るはずないじゃない!!」

明日香を睨みつける里伽子の目から、ボロボロと涙が零れた。明日香はそこから目を
逸らさなかった。

「里伽子さん、センセに秘密作ろ。」
「秘密?」
「私と里伽子さんだけの秘密。」

ひどく優しい表情になって、明日香は再び里伽子の左手にそっと触れた。

「センセに秘密のままにして、この手治そうよ。大学もセンセと一緒に卒業しようよ。
私、何でも手伝うから」
「………。」
「もう一回ファミーユ戻ってきてよ。センセと一緒に働きたいでしょ?」
「そんなことしたら、」
「そんなことしたら?」
「本当に諦められなくなっちゃうじゃない。もう諦めなきゃいけないのに。仁のこと。
もう、あなたの勝ちなのに」
「ううん、私勝ってないよ。里伽子さんが私と勝負してくれなかっただけ。」
「でも、」
「里伽子さん」

明日香が里伽子の両肩を掴んだ。精一杯の真剣な表情をしていた。

「お願いです。ファミーユに戻ってきて私と勝負してください」
「そんなことしたら、あなた…」
「負けないもん。絶対負けない。里伽子さんに勝って、本当にてんちょを手に入れる
んだもん」

なんて強い子なんだろう、と里伽子は思った。昔の自分に似てるだなんて思ったこと
を恥じた。こうやって勇気を持って前に出る強さがあったから、仁を手に入れられた
んだな、と納得した。勝てないなぁ、と思った。

「可愛いだけじゃないんだね、明日香ちゃんは」
「え?」
「ちょっと敵わないなぁ」
「…里伽子さん」
「今は、ね」

里伽子が口角を上げた。まだ目は潤んでいたし、頬には涙の跡が残っていたけれど、
もう泣いていなかった。泣いてなどいられなかった。

「もう、諦めてあげないからね」
「望むところ、です」

明日香は自分の左手で、里伽子の左手を強く握り締めた。これが意味するところは二
人共分かっている。

右手の握手は友愛の握手。
左手の握手は戦いの握手。