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2012年08月

アトリエかぐや「禁断の病棟」(7) ハーレムルート

えーと、禁断の病棟も今日で最後です。
ハーレムルートは、輪廻ルートの後みたいな感じです。輪廻とのセックスを重ねる中でシークレットデザイアが強化された遊佐は、その力を発揮して病院をひっくり返します。
欲望と、守るべき者のために。

・・・最終痴漢電車3の迅と違って、どんなにかっこ良く言おうとしても限界ありますね。あぁ、あと、このルートは異常にナースコスが出てくるww
なんかもう、説明するほどのことはないんで、画像だけ見ていってください。(なげやり

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今日はここまで!

アトリエかぐや「最終痴漢電車3」 第二回 小田切尚美

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小田切尚美
実業家と結婚して引退した元アイドル。
性欲を持て余して痴漢待ちをしている感じ。

【痴漢初回】
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痴漢パートは行動回数に制限がある中で痴漢箇所を選び、ターゲットの堕落ゲージをMAXにするという、結構奥深いゲーム性があります。
弱点を複数回責めると性感帯が開発されて、後々イベントが増えたりします。
開発する前にゲージをMAXにしてしまってもダメなので、結構戦略が必要になってきます。

禁断の病棟もこれくらい凝ってくれたら良かったんですけどね。
愛撫による性感ゲージとシークレットデザイアの強度ゲージとのバランスを取って、とかそういう感じの。

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クリーンヒットするとカットイン。
尚美の場合は特に乳首が弱い。

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ゲージがある程度溜まると服が脱げます。
尚美の場合は元々の服もあれなので脱げすぎな感じですけど。



【痴漢第二回】
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最初っからこんな感じ。
二回目も乳首中心に責めて、ゲージ貯めながら開発も。

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ゲージがMAXになると、そのまま本番に突入。
どのヒロインでもなんですけど、痴漢後のセックスシーン好きなんですよね。
痴漢パートが成功した達成感とその間に高まった興奮とで盛り上がります。



【調教後一回目】
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電車内で痴女化。
巨乳キャラなのでパイズリフェラは基本ですよね。
ちょっと余裕ある感じの表情が良い。

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勿論その後は本番。



【調教後二回目】
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ちょっと分かりにくいんですけど、今回はカーセックス。
そうそう、尚美は母乳体質らしいですよ。子供いないけど。

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衆人環視の中でのセックスで大盛り上がり。

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続いて搾乳プレイ。
母乳は車の外のギャラリーが美味しくいただきました。



【最終痴漢電車ルート】
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集まったのはアイドル時代のファンたち。
パフォーマーとしての一流ぶりを見せる。
ここの表情良い。

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三穴プレイも余裕です。

【最終痴漢電車ルート後】
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電車内で迅を見つけてセックスを強請る尚美。
なんか作画が若干ほかと違う気がするのは気のせい?

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カーセックスの後、ギャラリーも加わっての多数プレイ。
ぐちゃぐちゃになりながらも、なお優雅な尚美。



【独占ルート】
本日は尚美の家で。
迅は尚美を最終痴漢電車に乗せず、独占することを決めた。
「俺のものにする」発言。

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フェラチオ顔射、口内射精と二連発。

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今回のセックスはちょっとラブ度高め。
精液まみれになる尚美と、母乳まみれになる迅。


【独占ルートエンディング】
不倫が発覚し、離婚会見に臨む尚美。
突如として席を立ち、記者席の最前列の男に歩み寄る。

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勿論、それは迅。
マスコミの前での公開プレイ。
なるほど、二人は異端同志の似合いカップルかもしれない。




さて、尚美ルートは、最終痴漢電車に乗った尚美が迅と交わした会話で締め。
ここのシーン、尚美がカッコイイんだ。

【尚美】
「あなたは今、満足してるかしら?」
「あなたって、私を犯している時も、なんとなく物足り
なそうな顔してるのよね」
「それがちょっと、気になってね…」


【迅】
「満足はしていない。
俺にはまだやらなければいけない事がある」
「また次の獲物を探して、最終痴漢電車のゲストに仕上
げる……お前のようにな」


【尚美】
「それを、いつまで続けるつもりなの?」


【迅】
「さあな」


【尚美】
「……気をつけてね」


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このルート、難易度的には一番低いんですけど、キャラ的には玄人対玄人の丁々発止って感じで楽しめました。
成熟した非処女には成熟した非処女の味わいがありますよね。
いや、尚美の場合は「成熟」なんて表現では些か足らないくらいですが。

今日は、ここまで!

アトリエかぐや「最終痴漢電車3」 第一回 オープニング

結構「最終痴漢電車3」で検索してブログにいらっしゃる方がいるようなので、今週から画像貼りながら紹介していこうかな、と思います。
ということで、まずはオープニング。

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なんか良く分かんないけど、早速ジンジンがカッコイイ。
そして、モブキャラにしては妙に可愛い女子学生。

女子学生を仕留め「違うか」と呟く迅。
どうもお眼鏡に叶う相手ではなかったようだ。
彼は自分と同じ「異端の匂いをまとう」女を探しているのだそうな。

女子学生
「だから、あなた……
そんなに、寂しそうな目……してるの?」


結構核心を突いてる女子学生の言葉。
孤独な迅は一緒に異端に走れる仲間を探してるんだね。

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そんなことを考えてたら妙なのに捕まる。
説明ゼリフ乙。

(つまらない最期だな。俺としたことが)
ピンチの場面でもなんかカッコイイ。

「それに……犯罪者の末路など、こんなものだろう。
自覚も、覚悟もある」

この、勝負師らしい潔さ!

捕まって、気が付けば自分の部屋。
1年も経っていたことに気がつく。

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間宮薫子。
迅がいない間に引っ越してきた隣人。
何故か迅を「ジンジン」と呼ぶ。

つい、薫子に食指を伸ばしてしまった結果気付いたこと。
迅は天才的な痴漢技術「悪魔の手」を失っていたのだ。
こうして迅は「悪魔の手」を取り戻すべく、痴漢の日々を再会するのだった。

という感じの何とも言えないオープニング。
要は、痴漢して、女性を堕として、痴漢の楽園「最終痴漢電車」に乗せるという話。身も蓋もない話ですが、まぁ、身も蓋もないゲームですから。

あと、胸を揉まれた時の薫子の反応が結構好き。


今日はここまで!

戯画「この青空に約束を―」 桐島沙衣里(3)

さて、沙衣里編も今回で最後。
寮を守ろうとする沙衣里と航ですが、そこでもう一波乱という話。
褒められたものでない二人の関係ですが幸せをつかめるのでしょうか?
と、いうことでいってみましょう。



10月。秋。中間テストの季節。
星野航はめでたく、高見塚学園の生徒会長に当選した模様。

相変わらずつぐみ寮から退寮者は出ておらず、廃寮にもなっていない。
島のために観光リゾート化を食い止めたい、みたいになっている航を沙衣里がたしなめる。
二人がやってきたことは、そんな大袈裟で偉そうなことではなく。
つぐみ寮の小さな平和と仲間を守りたかったから。
ただそれだけ。

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【航】
「なんか…さえちゃん、一皮むけたような気がする」
【沙衣里】
「一膜は破かれたけど…」
【航】
「ぶっ!?
 わ、悪かったなぁ!
 けど、その歳までとっとく方にも責任あるんだからな?」


締まらないけど、これが二人らしくて良い。
たまに、ちゃんとした大人っぽさを見せるのが沙衣里の良いところですね。



平和な日常を破るアナウンス。
学園長に呼び出される航と沙衣里。

紛失していた航の生徒手帳が届けられた。
生徒手帳が見つかったのは島で唯一のラブホテルの部屋。
その時に一緒にいたのは、勿論沙衣里。
危機危機アンド危機。

赤点で退寮にするのは横暴かも知れない。
マラソン大会でルール違反しただけで退寮にするのは横暴かも知れない。
けど、不純異性交遊で退寮にするのは・・・・ありだよなぁ、正直。

【航】
「旅行中の女の子ナンパして、
 ベッドの上でいいことしてましたぁ!」


庇おうとする沙衣里を制して、航が「自白」をする。
そりゃそうだ。沙衣里と一緒にいたなんて言えるはずない。
真実を吐露してしまいそうになる沙衣里を航は必死に抑える。



危機を察した奈緒子。
全員早退の上、寮のリビングに集合と号令。
こうなっては奈緒子が仕切るしかないよなぁ。

寮生にボコボコにされる航。
「何故シラを切らなかったのか」
「何故素直に認めてしまったのか」
そりゃ、その場で罪を認めなかったら相手が沙衣里だったことまで知れるかもしれなかったからで。
とは言っても、二人の仲が秘密である以上、寮の仲間にそれは言えない訳で。

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【奈緒子】
「航…あんた、
 誰を…かばってる?」

流石奈緒子ですよ。鋭いよなぁ。
航がそんな下手を打つのは、それなりの理由があるからであって、この展開では恐らく、一緒にいた人間を庇っていると推測される。そして、航が庇い、寮の仲間に言えないような人間となると、同じ寮に住む人間の誰か、ということになる。

奈緒子が共犯者探しを始める。
「皆目を閉じろ」とまるで一昔、二昔まえの学園ドラマ。
「正直に申し出たら怒らない」と言いながら、結局怒るのがこの手法のパターンですが、今回はまさにそのパターンにはまる。

【奈緒子】
「って………
 よりにもよってお前かぁ~!!!」
「なに考えてんだこのスチャラカ教師~!
 教え子に罪を押しつけやがって~!」


私怨もないとは言えないかもしれないよなぁ。
沙衣里が認める通り、沙衣里に無いもの、そして自分が備えるべきだと思っているものを奈緒子が沢山持っている一方、航に情けなく甘えて頼って依存して、ってのが沙衣里には出来るけど奈緒子には出来ないわけで。

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「しょ、しょうがないじゃん…
 星野と一緒にいると、なんか、すごくいいんだもんっ」
「あ、あんたらだって、あんたらだってさぁ!
 多かれ少なかれ、こいつに恋、してたじゃん!
 だ、だから、おあいこだよぉ!」
「やだやだやだ、一緒がいい!
 星野と離れたくないよぉ…っ」


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沙衣里大暴走。
このダメっぷり、丸戸らしくって良いなぁ。

二人残される沙衣里と航。
航を退寮の危機に追い込んでしまった。
つぐみ寮存続の危機を招いてしまった。
寮の仲間との関係を壊してしまった。

沙衣里の責任は重大だけれど、まずは寮の仲間とやり直すところから始めないと先へは進めない。
だって、彼らに残された時間はもう多くはないのだから。



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「12人の怒れる教師」
アメリカの陪審制度を描いた傑作映画「12人の怒れる男」から。
三谷幸喜の「12人の優しい日本人」などパロディも多数。
で、裁かれるのは勿論、不純異性交遊の容疑がかけられている星野航。
学園の重要事項ということで、理事長を務める六条家から六条宮穂も参加。

劣勢の中でも「星野を更正させる」と熱弁を奮う沙衣里。
「………自分のせいなのにいけしゃあしゃあと」と苦笑気味な宮穂。
しかし、その熱弁に動かされた教師が一人。

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休憩時間。
航の味方をしようとしない宮穂を沙衣里が問い詰める。
しかし、のらりくらりとかわすばかりの宮穂。



三度の停学について。
一度目は上級生との喧嘩、二度目は学園祭での大騒ぎ、三度目はマラソン大会でのルール違反。
マラソン大会の裏で、凛奈と航の間に何があったのかを語る沙衣里に、心を動かされる教職員達。
しかし、今回の件は?

相手は寮生の中の誰かなのでは?という疑惑。
そこから、航は相手の女性を庇っているのではないかと考えに至る。
更に二人が厳罰反対へと回る。

これまでの判例を引く。
停学5回うち傷害事件2回で警察沙汰も経験している卒業生がいた。
その名は三田村隆史。
勿論、彼は退学にはならず無事に学園を卒業している。
ここで採決をして3対9、ついに反対派が多数になる。

表の手段では勝機が見えてきた。
ここで、もう一押し、裏の手段。

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学園長と教頭のところに届けられた生徒会新聞。
紙面を賑わすリゾート計画についての様々な情報。

【奈緒子】
「こんな憶測記事、ダメですよね?
 ………だから出水川経由でウラを取ります」


表の手だけでも、裏の手だけでも、完全勝利は収められない。
星野航が全うに生きていくためには表での勝利は必ず必要だし、つぐみ寮が年度末まで間違いなく存続するためには裏でも勝っておかなければならない。浅倉奈緒子、流石の活躍です。



帰り道、ぬかるんだ道を歩く。
宮穂の足元が危なっかしいと言う沙衣里。
沙衣里の方が余程危なっかしいと宮穂は言う。

【宮穂】
「だって、わたしの方が、
 目が離せないくらい危なっかしかったら、
 先輩はわたしのこと、ほうっておかなかったはずですもん」


宮穂の負け惜しみ。
負け惜しみを言うってことは、沙衣里の勝利を認めたってことなんだよね。
丸戸は負けた女を描くのが上手い。

負けた5人は置き手紙を残してサザンフィッシュに宿泊。
気が回り過ぎるというのもあれだけれど、でもまぁ、良いんじゃないの?



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黒ストです。
油断していたけど、そういえば黒ストです。

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まさかの「あんたなんか」です。
詳細については里伽子スキーとしては見逃せないよね。

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航が卒業するまでの一年半。
明日から一年半は恋人はお預け、という取り決めをする二人。
これからずっといっしょにいるために。




それから、時が流れて5年後の夏。
島に帰ってきた航、生徒のアシストもあって急いで航を迎えに行く沙衣里。
それを苦々しく見送る建部。笑ってる吉倉。

吉倉が聞いてきた噂。
今年で高見塚を定年になる森本。理科の教師がいなくなってしまう高見塚に救世主のような理系学生が現れて…、という話。ヤンキー(ってほどでもないが)母校に帰る、という奴か。

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沙衣里ルート。
ありがちでシンプルなストーリーだからこそ丸戸史明の技が遺憾なく発揮されていたと思います。
優柔不断で依存体質、国語の教師なのに論理性を欠き、年齢相応に大人らしさと子供っぽさが同居している、という沙衣里のダメさはリアリティがあり、この辺りはやはり丸戸の筆力です。
僕はとても楽しめました。

ここまでこのゲームをやってきて気付いたのは、個別のルートの完結性が極めて低いということです。ショコラやパルフェでも、一つの大きな物語のために他のシナリオが存在する、という面は勿論あったんですが、ここまでではなかったように思います。

個人的には、一つのルートは一つの物語としてちゃんと完結していて欲しいので、ゲーム全体としてのカタストロフィを追い求めるあまり、個別の部分が疎かになるのはどうかと思うなぁ、という感想です。
丸戸シナリオの良さは瑣末な部分を甘くしないところだと思うので、その辺をもうちょっと考えてほしいなぁ。

今日はここまで!!

戯画「この青空に約束を―」 桐島沙衣里(2)

沙衣里ルートの中盤。
航と沙衣里がデキてしまう辺りまで。





校長の交渉相手「サカタ」氏を尾行するべく空港を見張る航と沙衣里。
沙衣里は大学の仲間との約束に間に合わないことを電話で謝る。
理由を問い詰められ、困ったところで航の助け舟。

【航】
「今日のこと、本当にごめんなさい。
 その、俺たち、先週からつきあい始めたばっかりで」

友達との約束をすっぽかすには有効かつ不義理な理由。
急な話で沙衣里の友達は慌てるし、沙衣里自身も困惑気味というか、照れ気味というか。

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気になるのは、名乗った時に相手が航を知っていたっぽいこと。
沙衣里、友達に何か航のこと話してたんですかね?


というわけで尾行継続。
教頭と「サカタ」が入っていった料亭を見張る二人。
沙衣里は友達との電話以降不機嫌な様子で、航の刑事ドラマ風小芝居にも乗ってこない。
「やっぱり教え子とデキちゃったダメ教師」と友人から馬鹿にされることになることが目に見えている沙衣里。
事実ならともかく、冤罪で批判されるのは納得いかないのだとか。
・・・事実なら良いのか。

町中で言い争いをしているのは目立ちすぎる、
ということで、航は沙衣里の顔が隠れるように抱き合う形に。
遊び人の航は女性と抱き合ってるのを見られても大丈夫だけれど、沙衣里はまずいよね、ということで。

二時間経過。
周りの店は閉まってしまい、人通りをなくなり、航は二人が抱きあう必要がないことに気付いたけれど、積極的に離れるつもりもなく。
一方の沙衣里も、気付いているのか気付かないのか、離れる様子はない。

身長とか胸板とか聞いてきて、ぎゅっと抱きつく沙衣里。
手段が目的化しているような。
沙衣里が「あのさ」と何か言おうとしたところで状況が動き出す。
惜しいタイミングです。

タクシーが2台ついて、坂田が乗り込む。
坂田を見送った教頭が、尿意を催して二人の近くに。
さて、まずいことになりました。
教頭相手となると、沙衣里だけでなく航が女連れでいるのも見られてはいけない。

二人の顔が見えないようにするためには、ということでこれ。
ふりだけ、のはずが追い詰められた沙衣里は背伸びをして目まで閉じてしまう。

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>俺は…もう知らん。
ということで、実際にキスをしてしまう。
学園長と教頭のタクシーが出るまで延々3分。
そういえば、ままらぶで似たようなシーンなかったっけ?

泣きながら走り去ってしまう沙衣里。
諜報活動は大成功と言っても良い感じですが、航と沙衣里の関係は如何に。




言葉巧みに坂田のフルネームと会社名を宿の人間から聞き出し、続いて坂田の会社へ電話。料亭の女将は島の名士である航の祖父と繋がりがあり、それを利用して坂田について情報収集。

沙衣里の携帯から電話。
本人ではなく「沙衣里の彼氏」に興味を持った友達から。
航はてっきり、彼氏ではないと沙衣里が否定しているものと思っていたが、そうではない。
沙衣里は「航を怒らせたから申し訳なくて顔を合わせられない」と言っている。

状況が飲み込めない航。
沙衣里の友達は航を呼んで仲直りさせようとしている。

【沙衣里】
「ねぇ星野ぉ…
 わたし、あんたに、謝りたい。
 仲直り、したいよ…っ」


ついに電話口に出た沙衣里。
何を申し訳なく思っているのか分からない航。
仕方なく、サザンフィッシュまで行くことに。

【航】
「酒が抜けてから後悔しても知らんぞ?
 俺たち、さえちゃんの友達の間で、
 公認になっちまうんだからな?」
【沙衣里】
「待ってるよ…星野ぉ」


沙衣里がどういう考えでそうなっているのか、航には全く分からないけれど、それでも、沙衣里にここまで自分の存在が求められるのは、結構まんざらでもなかったりして。



酔い潰れた沙衣里を背負って帰る航。
沙衣里は友達から何を言われても、半泣きで航にすがり付いたままだったらしい。
今イチ状況が把握できず、呆れ顔の隆史。

『本当にいいコなの!
 ただちょっと男に免疫がなくて!』
『だらしないって思わないでね?
 君のこと、頼り切ってる証拠なんだよ!』
『今は支え切れないかもしれないけどさ、
 我慢強く、つきあってやって?
 絶対に キれたりしないでね?』
『一緒にいるとウザいけど、捨てたらもっとウザいよ?』


沙衣里の友達からの、愛のある言葉。
イイなぁ、この辺の人間関係だけでももう一本ゲーム作れるわ。

寮まで送り届けておやすみを言う。
「おやすみ、星野」と甘えたり拗ねたりした声で六回言って、その甘えた様子に負けた航は、沙衣里におやすみのキスをする。
そして七回目の「おやすみぃ…星野」はとても満ち足りた声。


翌朝。
【沙衣里】
「あ”~!やっちゃったやっちゃったやっちゃった~!
 教え子にキスせがんじゃった~!
 むっちゃくちゃ甘えちゃった~!」


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自己嫌悪の一方、結構幸せそうだったりもして。
その辺が、この人のダメで可愛いとこだなぁ。



8月13日。
盆休みが終わって沙衣里の友達は帰っていく。
沙衣里のことをしっかりと航に頼み、沙衣里を励まして。
見送りが終わって、もう少し航を付き合わせる沙衣里。

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灯台まで歩いてきて、沙衣里は舌を出して謝る。
「お互い悪かったよね」的なまとめをしようとする沙衣里に突っ込む航。
一回目はともかく、二回目はどう考えても沙衣里の責任なわけで。
喋れば喋るほど論理が破綻する沙衣里。

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要は、痴話喧嘩。


【航】
「俺、さえちゃんのこと、好きだ」
【沙衣里】
「うわぁぁぁ~!?」
【航】
「………って、言っても、ダメってことだよな?」


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曖昧な返事しかしない沙衣里に業を煮やした航。
ある種の確信を持って「先生と生徒に戻る」と結論付け、その場を去ろうとする。

すぐに追い掛けてくる沙衣里。
自分から積極的に航を受け入れるわけにもいかないけれど、手放すのも惜しいというグダグダさ。

【沙衣里】
「好きなら…思ったまま動け…
 自分で判断して、どうにでも、しなさいよぉ」


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自分決めず、判断を相手に委ねてしまう沙衣里。
やはりダメな人。
航は思うまま判断して、沙衣里を島唯一のホテルに連れ込む。

航がビールを勧めるも断る沙衣里。
この前のように言い訳を作りたくない、ということらしい。

【沙衣里】
「もし、ここで飲んじゃったら、
 後で、自分のしたこと、お酒のせいにする。
 …この前みたいに」


二人の間では、悪いのは航、ということになった。
沙衣里が押しに弱いのに漬け込んで、優しさと強引さで落としてしまった。
と、いうことになった。
勿論、二人の間以外では、この理屈は通用しないけれど。

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と、言うわけで、完全に航のリードで始まる。
ひどく初々しい反応をする沙衣里が可愛いし面白い。

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あまり色気なく、酷く難儀な二人の一回目。
でもまあ、らしくって良いよね。



静と凛奈に補習をさせる沙衣里。
珍しく真面目なのは、教え子と道徳的にあれこれな感じになってしまったので学業ぐらいはまともにということだろうか。
どうやら沙衣里が真面目になったのはそちらの理由ではなく、つぐみ寮と島の将来に関わる辺りらしい。

学園長と坂田とでリゾート建設の計画を進めていることを掴んだ沙衣里は、取り敢えず今年度一杯はつぐみ寮を存続させるために、隙を見せないよう真面目に生徒に勉強をさせているのだ。

ま、その話をする直前まで航の部屋で二人がイチャついてたのは良いのか、って問題はあるけどな。いや、テストで赤点よりもそっちの方が危ないような。

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やっぱダメな人だなぁ、こいつ。
で、続きを始める二人。
今度は海己がやってきて水入り。
寮でするのは無理だって、やっぱ。

しかし、沙衣里が教育熱心になった効果はあったようで、航や凛奈と言った勉強に難があった連中から、宮や静まで成績を伸ばしているつぐみ寮組。
学園長や教頭から、何か不正があったんじゃないかなどと言われるが、沙衣里は寮生の努力を踏み躙る発言に怒りを露わにする。
思わず気圧される学園長と教頭、

カッコイイぞ沙衣里、と思ったら…
航の入れ知恵だったようです。デジャブ。
奈緒子が使った手を流用した模様。

【沙衣里】
「浅倉譲りなんだ…」
【沙衣里】
「星野ってさぁ…
 な~んか、浅倉に依存すること、多いよねぇ。
 浅倉も何だかんだ言って面倒見るし」


奈緒子への嫉妬を垣間見せる、というか隠さない沙衣里。
同性で年下だけれど、自分よりしっかりしていて、完全無欠。
コンプレックスにもなりますよね。

【航】
「俺はさえちゃんが好きだよ」
「逃げる生き方も、頼る人生も、全肯定はしないけど、
 あんたがやると、可愛く思えるのが不思議だ」


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良いねぇ、航。
こういうイイ雰囲気、学校に残っているのは航と沙衣里の二人きり、寮では最近落ち着いて出来ないからご無沙汰、という条件が揃ってしまったら当然のことですが、

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こうなります。
当初の痛がったのはどこへ行ったのか、すっかりハマっている沙衣里。



まだまだ先は長いので、取り敢えず、この辺で。
二人の関係がいかに上手くいっていても大きなリスクを抱えているわけで
その辺が出てくるクライマックスに期待しましょう。

今日はここまで!

戯画「この青空に約束を―」 桐島沙衣里(1)

桐島沙衣里
大卒二年目の教師でつぐみ寮の寮長。
ちょっとと言うか、かなり学生気分が抜けてない。
そういや、僕、この人と同い年だなぁ。。。
あ、東津本大女子大出身らしいから、「パルフェ」の明日香と同じ?

「この青空に約束を―」はつぐみ寮の人々、つぐみ寮に新たに入ってくる凛奈、つぐみ寮を潰そうとあれこれする学校側で構成される訳だけど、沙衣里はつぐみ寮の寮長であり、凛奈の担任であり、学校側の一員でもあるわけで、立場的には難しいんですよね。

6歳も年下ながらずっと落ち着きのある奈緒子と折り合いが悪く、7つも下の航にしばしば慰められる。
何だかなぁ、この人。

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奈緒子に馬鹿にされてやけ酒。
教え子を前にして、ダメな社会人だなぁ。

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酔った勢いで教頭から寮生の身辺調査を命じられたことを言ってしまう。
そういう秘密の計画に沙衣里を組み込む辺り、人選が失敗だと思う。
勿論だけど、航は親分奈緒子に報告を入れるわけで。



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翌日、奈緒子に縛られて拷問を喰らう沙衣里。
ちなみに拷問の内容は「航がズボンを半分下ろす」ということ。
なんか、沙衣里以上に可哀想だな、航。

つぐみ寮を潰そうとしている学園長と教頭は沙衣里を使って寮生の粗を探し、退寮処分による人数減と廃寮を狙っているらしい。

【航】
「…埋めちゃおっか?」
【奈緒子】
「偶然ね。
 あたしも今、全く同じ事を考えてたのよ」
【沙衣里】
「人でなし~!」

【航】
「大丈夫だ、大丈夫だって海己。
 まだ、何も問題は起きてないんだから」
【沙衣里】
「起きてる~!
 今ここに教師拉致監禁事件が
 リアルタイムで発生してるよ~!」
【航】
「…埋めちゃおっか?」
【奈緒子】
「不思議ね。
 ついさっきも、全く同じ事を考えてた気がするわ」

繰り返しネタの上手さ。
あと、航と奈緒子の連携が良い。

しかし、来年には廃寮になることが決まっているのだが、
どうしてそれを一年早くしようとしているのか。
何かあるのだろうか?



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授業中。
12日なので出席番号12番の星野航が指名される。
終始名前ではなく「12番」と呼ばれる。
航が問題解けたら舌打ち。何か機嫌悪い?

続いて12日が誕生日の人、という指名。
ちなみに星野航、誕生日は12月12日。
今度は「12日生まれ」と呼ばれる。

今度はテレビの朝の占いで一番運勢が良かった射手座AB型という指名。
12月12日は射手座。そして、航はAB型。

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さて、終始航しか当たらなかった授業後、沙衣里を問い詰める。
航としては生徒会室に拉致監禁したことを根に持っているのかと思ったが、そうではないらしい。

【沙衣里】
「そんなことで怒ってるんじゃないもん…」

大卒二年目で「もん」とか言うなよ、と思うものの結構可愛いから許す。

沙衣里が怒っているのは、沙衣里の秘密任務を突き止めて奈緒子に告げ口した、というもの。
後半は正しいけれど、前半は自分で喋ってたけどな、この人。
どうやら酔って覚えていないらしい。

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寮生の中では頼りにしていた航に裏切られ、ショックだという沙衣里。
何だかそれが航にとってはくすぐったかったり、可愛かったりして。

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まるで子供である。
そして抜き打ちテストをバラすww



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八橋大生がサークルの合宿で島に来るという話を聞き、合コンのセッティングを隆史に頼む沙衣里。
隆史と沙衣里は同い年らしく結構仲良さそう。

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それを見守る茜。
彼女は隆史と沙衣里の仲を応援しているようだ。
その見解には否定的な航。
一方、航が隆史と組んで島にくる女の子と遊んでいるという話を聞いた沙衣里は、あまり面白くなさそうな顔。喧嘩(?)したのがきっかけなのか、何となく男と女っぽくなってる二人。



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沙衣里からの説教。
教師が教え子に説教するのにビール飲むなよ・・・。

内容は、というと凛奈と航のマラソン勝負の件。
沙衣里は誰の味方をすべきか難しい立場のようだ。

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沙衣里は基本的に事なかれ主義だけれど、今回は航と凛奈のせいで迷惑を被ることは避けがたいと諦めたようだ。
つぐみ寮の一員として、航を庇ったりはしないが、教師として学園長の策略に手を貸すこともしない、という好意的中立を決めた沙衣里。



マラソン当日。
学園長側の策略でコンディション最悪な航は、体調を気遣う凛奈を敢えて挑発する。
寮の人間と仲良くなるでも、寮を出ていくでもなく煮え切らない凛奈を煮え切らせるために。
勝って、凛奈を自分達の仲間にするために。

しかし、航は倒れてしまう。
心配して戻って航を探すと言い出す凛奈。

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【沙衣里】
「あんたは行きなさい!
 そして一位を取りなさい!」
「そして、ゴールした後も、今の気持ちを覚えてるなら、
 ここに三つの誓いを立てなさい!」
「一つ! その賞状は寮に飾ること!
 一つ! 今夜の祝勝会には必ず参加すること!
 一つ! みんなに、今までのことを謝ること!」

静も言ってたけど、珍しくカッコイイぞ沙衣里!!


倒れた航。
この辺りの太宰治「走れメロス」のパロディが好き。
あと、茜が挟んでくる「ロッキー」のパロディも。

コースをショートカットして崖を駆け下りる航。
「鵯越の逆落とし」を48手だと思った沙衣里はちょっと・・・。
ちなみに、手押し車的な姿勢でクリニングスをすること。

荒業で見事に凛奈に勝利した航。
大会委員に失格を言い渡されても気にしない。
なぜなら、凛奈と航との間のルールは「先にゴールに入ること」だったから。

凛奈は勿論激怒したものの、無事につぐみ寮に一人仲間を加えることが出来て、取り敢えず良かった良かった、ということで。



歓迎会の後。
沙衣里が航に停学一ヶ月を告げる。

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大会を混乱させた責任を、という話になった時に退寮処分を回避するために沙衣里が言い出したことなのだとか。
要は、航の不祥事について沙衣里が背負った訳で、いやはや、事なかれ主義のはずの沙衣里もつぐみ寮に感化されてきちゃったかな?



停学明け。
沙衣里、学園長と教頭から改めて「退寮処分にすべきだったのでは?」と言われるも、自分がきちんと監視して集団生活の中で更生させるべきだ、と上手い返し。出来るようになったねぇ、さえちゃんも。

【沙衣里】
「生徒の可能性を信じられずして、
 何のための教育ですかっ!?」
「わたしは…今回の処分に、わたしの教師生命を賭けます。
 それでもご不満がおありですか!?」


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良いねぇ、良いねぇ、ちょっと出来過ぎなくらいだねぇ。
と思ったら、やはり奈緒子の脚本だったらしい。



古文で分からないところがあり、沙衣里を訪ねる航。
沙衣里は学校の備品の旧式ノートPCで仕事をしていたところ。
このゲームは2006年の発売だから、その当時で古いノートパソコンって言ったら余程のやつだろうなぁ。
ちなみに僕は、06年製造の中古ノートを2012年に使っています。

【沙衣里】
「こんなとこやっても無駄なんだけどな~」
【航】
「けど、テスト範囲だぞ?」
【沙衣里】
「あれ、そうだっけ?」


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うっかり、出題範囲を明かしてしまった沙衣里。
航は大したことじゃないと気にしない様子だが、沙衣里自身は意外と深刻に考えている模様。
学園長と教頭に目をつけられている航は、何がきっかけで疑われ、退寮処分にされるか分からない。
例えば、夜中に部屋で二人きりの女性教師と男子生徒の関係とか。

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ビールをPCにこぼして故障。
テストを手書きで作るべく、夜通し航に手伝わせる。
やはり、沙衣里はきっちりオチをつけてくるね。
このイベントの「さえ、ちゃんとしようよっ!」ってタイトルが秀逸。



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夏休み。
海に来ても、結局寮での勢力争いの延長を演じる二人。



学園側が寄越した建設会社の人間がつぐみ寮に出没した、との情報。
比較的知性のある航と、つぐみ寮の頭脳奈緒子がいないタイミングだったせいで、ただの不審者扱いをされていたり。

脳天気な沙衣里は、建設会社の人間から浜松名物「う◯ぎパイ」を貰い、寮まで案内してやり、何の情報も得ないまま帰ってきた、ということらしい。
いつも通り、奈緒子に罵倒されてヤケ酒を飲むことになる沙衣里。

東津本女子大出身のお嬢様である沙衣里は人を疑うことが得意でないのだ。
いや、或いは彼女自身の根本的な性格が問題なのかもしれないが。

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情報を得るべく、スパイを申し出る沙衣里。
つぐみ寮生の総意として、そんな重大な任務は沙衣里に任せられない、というのがあるのだけれど。。。



夜中、沙衣里の部屋に呼び出される航。
誰にも他言無用ということで、スパイの報告だろうか。
8月10日に「サカタ」という人間が島に来るらしい、という情報を掴んだ沙衣里。

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航に「でかした」と言われて大袈裟に喜ぶ。
いつも通り奈緒子に報告を上げようとする航を沙衣里が引き止める。
今回は奈緒子抜きで「二人で力を合わせる」ということに。

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沙衣里が二人で、と言うことに拘るのは何も奈緒子へのライバル心だけではない。
航と沙衣里は、島から他の寮生を送り出す側になる二人なのだ。

勿論、今回もオチ付き。
8月10日は沙衣里の友達が来て、八橋大生と合コンする日なのだった。


沙衣里の可愛らしいダメぶりが前面に押し出されるこのルート。
二人がどうなってくっつくのか、とても楽しみですね。

今日はここまで!!