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戯画「パルフェ」プレイ日記21 由飛5

由飛ルートのラスト。12月24日からTrueエンドまで。
脳天気な由飛の意外な一面が見える、良いシナリオです。


○12/24 聖なる喫茶店(由飛True)
ファミーユに運び込まれるアンティーク家具屋のピアノ。商品の宣伝になるからとレンタルを許してもらったらしい。

由飛「売れちゃうのやだなぁ…」
仁「売り物なんだからこれは…由飛のおもちゃのままでいて欲しかったら、自分で金出して買うんだな」
由飛「店長、お給料10年分くらい前借りできません?」
仁「永久就職するつもりかお前は…」
由飛「…プロポーズ?」

おい、こら、落ち着け。
仁が考えたクリスマスイブ限定企画は新進気鋭のシンガーソングライターもといピアニストの風美由飛によるリサイタル。客のリクエストで次々とクリスマスソングを弾いていく。

ファミーユは未曾有の大繁盛に加えて由飛がピアノ演奏にかかりきりで人手不足。それを救うべく、何とキュリオのフロアチーフがやってきた。由飛には風邪で倒れた時に代わってもらった借りがあるしね。

玲愛「ちょっと仁。もうちょっと小さいのなかったの?」
仁「悪い、ウチのスタッフは、みんなプロポーションが良くて」
ただし、かすりを除く。

玲愛「ファミーユは色々と未熟な点が多いですけど、私が指揮を執ればこの困難も乗り越えられます。皆さん、とりあえずよろしくお願いします」
仁「…それ、新人の言う台詞か?」
明日香「…わたし、花鳥って名字のひと、みんな苦手」

玲愛流石wwそして、明日香がこの機に乗じて由飛までdisってるのが笑える。ともあれ、この土壇場で、由飛に伝わった玲愛の気持ち。素直になれない言葉ではなく行動で示す当たりがいかにも玲愛らしい。思わず涙して仁に抱き着く由飛。

仁「こういうの俺相手じゃないだろ・・・今は」
由飛「だって…だって…」
玲愛「…今じゃなければ相手は正しいわけ?」
ちょっと私怨出ちゃってますよ、玲愛さん。

「なんで玲愛ちゃんまで、仁って呼んでるの?なんで仁が玲愛ちゃんのことまで呼び捨てにしてるの?」
「…なんでそんなに楽しそうに喧嘩するの?」
「ちょっとさ…お店が終わったら、仁と話があるんだけど…」
一方の由飛は由飛で玲愛と仁が互いに名前で呼び合ってるとこが気になったり。お店が大繁盛で大ピンチな一方で、何故か仁も大ピンチ。三角関係を招いてしまった罪は重い。

朝からピアノを弾き通しの由飛に飲み物を差し入れる玲愛。きちんと自己管理をしろと説教を混ぜてくる辺りが玲愛らしい。「玲愛ちゃん」「由飛姉さん」と呼び合い、ここ数年分の溝を埋めようと約束し合う二人。

由飛「わたしは今日、とても幸せなことがありました。ですから、この場所にいる全ての人たちに、感謝の気持ちをこめて…」
『つまんない恋』のピアノバージョン。沁みるねぇ。由飛がこれを弾いてる時、里伽子も映ってた。来てたんだなぁ、里伽子。やっぱ良い奴だな。


◯一時間で出来る大恋愛
閉店後、ピアノを返しにきた仁。アンティークショップの主人はピアノが売れてしまうと由飛の演奏が聴けなくなってしまうから、と値上げを決める。

仁が戻ってくると、ぼんやりと余韻に浸る由飛。
由飛「弾けたねぇ…わたしぃ」
仁「子供の頃からの努力の成果だろ。誇ってもいい立派な腕前だった」
由飛「あ~…そゆことじゃないんだけど…」
伏線だった!気付かなかった。

楽しかったリサイタルの余韻に、仁の手を取って踊りだす由飛。由飛とそうしているのが楽しくて、幸せの余韻に浸る由飛が可愛くて、ついに理性を放り捨ててしまう仁。
“自分でも、信じられないくらい、自然で、さり気なく、そして無理やりな行為。”
仁が由飛にキスをした。仁にとって半年ぶり二回目で二人目のキス。

由飛「なんでぇ?」
この一言が、勝算があったはずなのに敗れ去ったあの日を思い起こさせる。まぁ、里伽子の場合はキスの時点では完璧だった訳ですけど。いや、むしろキスが遅すぎたくらいでしたけど。二年かかってるし。

由飛「ごめん…考えたこともなかった」
里伽子に振られたあの時と同じ台詞。由飛の言葉に里伽子の言葉が重なる感じが、仁のトラウマをえぐってる感があって良い。しかし、考えたこともなかったのか、由飛は。天然が過ぎるぞww玲愛と仁の関係に嫉妬してた癖に。

無力感、虚脱感、絶望感を抱きつつ帰路に着く仁に、追い打ちをかけるような由飛の電話。由飛のことが放っておけなくて世話を焼いているうちに勘違いをしてしまったんだ、と主張する由飛。

由飛「そんな間違った好意、受け取れないよ。もちろん、わたしは仁のこと好きだけど、でも、そういうのって違うと思う」
好きじゃなくて振るなら納得出来て大人の対応をしただろう仁も、この言葉は聞き流せなかった。由飛の好意も、仁を傷つけまいとして出た自然な嘘で、勘違いだとやり返す。

仁「だから振られたんだろ?俺は。由飛のこと、わからなかったから」
由飛「振ってない!わたし、振ってなんかないよぉ!」

仁「お前は振ったの!完膚なきまでに!俺を!」
由飛「絶対に振ってないの!保留なの!」

「振った」「振ってない」の奇妙な言い合い。仁はもうさっさと一人で静かに落ち込みたいのに由飛はそれを許さない。携帯を切っても家の電話にかけてくる。意外と攻撃力あるなぁ、風美由飛。

「仁の馬鹿仁の馬鹿仁の馬鹿っ!なんで携帯切っちゃうのよ!?」
「お願いだから…お願いだから避けないでよ…嫌いになっちゃ嫌ぁ…」
留守電に罵声を浴びせ、懇願する由飛。何か、由飛が可愛い気がしてきた。遅い?いや、何か丸戸の直球メインヒロインあんま可愛くないじゃん。

由飛「ねえ、なんで突然わたしの前に現れたのよ!?」
“…いきなり現れたのはそっちだ。絶望に打ちひしがれる俺の前に、女神みたいに、劇的に登場しやがって…”

由飛「どうして…優しくしてくれたの?」
“下心だって、気づけよ”

由飛「なんで…キスしたのよぉ…」
仁「好きだからって何度言えばわかんだよ!」
由飛に負けて電話を取る仁。叫ぶ。

30分だけ考えさせろと言う由飛。もう嫌になって携帯を切り、自宅から逃げ出す仁。そのうちに携帯には由飛からのメールが山と届き、留守電には仁への罵詈雑言が溢れんばかりに溜まる。

由飛「もう一度、1時間前に戻って、わたしにキスするところから始めてくれないかな?」
仁は由飛に弱い。ノコノコと由飛の待つブリックモールへ戻ってきて、「あっさり引き下がっちゃうそっちが悪いのよ…」「おくびょうものぉ…」「ひきょうものぉ…」と罵られる。

半年前と1時間前に負った心の傷が痛む仁。1時間前にその傷を負わせた女に応援されながら、その痛みを乗り越える。ちょっと不思議。

仁「由飛のことが好きだ」
由飛「仁のことが好きっ!」
仁にもう一回告白させて、即答で「仁のことが好き!」と宣言する由飛。恋愛やらセックスやらに対する構え方の未熟さと言うか、子供っぽさと言うか、その瞬間の感情のままなところと言うか、その辺が明日香とはかなり対照的で、何も知らない子供のような由飛。

店内で事に及んでしまう二人。
“蒸し返すようだけど、さっきまで、俺のことが好きかどうかもわかってなかった女だぞ。”
“それが、ちゅっちゅってしてだの、抱き合いながらしたいだの…何が何だか…もう死んでもいい。”
この文章良いな。由飛っぽいし、仁っぽい。

店内でいたしてしまったので深夜の大掃除。
きちんとオチをつけるのが由飛のルートらしくて良いね。


○花鳥姉妹会談・・・大失敗
ピアノのコンクールの夢を見た由飛。ショパンの「エオリアン・ハープ」でミスをしてしまう奏者。これが誰なのか今は分からない。エオリアン・ハープは「風神アイオロスの琴」という意味。自然風で音が鳴る実在の楽器の名前から取っているらしい。
※僕は最初、これは由飛が以前の自分を見ているものかと思ったし、そう思わせようとする演出なんだと思う。

さて、どうやら今日は由飛と玲愛との話し合い。待ち合わせ場所に向かう段になって、髪だとか元栓だとか色々気になりだす玲愛。普段のしっかり者ぶりがどこへ行ったのか、由飛と顔を合わせるふんぎりが付かない様子。

玲愛「大丈夫かなぁ?私、ちゃんと話せるかなぁ?」
不安気にそう言って仁の手を握りしめる玲愛。キャラの切り替わりぶりが凄いwwしかしだな、仁よ、お前由飛というものがありながら玲愛と手を繋ぐなど、と説教をしたい。

待ち合わせ場所に既にいる由飛。玲愛曰く「あの子は時間を守ったことがない」だそうで。随分と態度のでかい養女だな、と養子の仁に呆れられる。

髪型をチェックしていてコンパクトを噴水に落とし、慌てる由飛。手を突っ込んで取ろうとしたものの仁に止められ、代わりを今度買ってやるからと言われて喜ぶ。由飛ルートだと自然な気がするな、ここは。

由飛「…なんで、手つないでるの?」
至極真っ当なツッコミ。微妙な緊張感。由飛と仁と玲愛で三角関係の様相。

玲愛「1日に1本だけ吸うのよ、仁って。…知らなかった?」
レストランに入って喫煙席か禁煙席か聞かれた時の一言。由飛より仁を知ってるアピールですね。「知らなかった?」なんて聞いちゃうあたり、今日の玲愛はなかなか攻撃的だぞ。

玲愛「この席の配置って…どうなの?」
仁と由飛が並んで、玲愛が向かい。玲愛は不満な様子。仁がまず座って、自然に隣をキープした由飛。多分無意識だけれど、なかなか手強いな、こいつ。仁はなおも状況を全く把握できていない。仁の鈍感力は530000です。

仁「お前ら2人が疎遠になっちゃったのだって、どっちが悪いってわけじゃないんだろ?だったら、まずは…話し合ってだなぁ」
由飛と玲愛の仲を取り持とうと頑張る仁。自分が無関係だと思っている辺りがちょっとあれだが。テーブルの下で仁の手を握り締める由飛。玲愛ルートだとここで「おい、こら、何してるww」と思ったものですが。

丸く収まった感じになって、料理が来て、食べ始める。仁からハンバーグを貰う由飛が代わりにニンジンのグラッセを「あ~ん」して食べさせる。当然ですが、玲愛の不興を買う。
玲愛「あんた…私を馬鹿にしてんの?」
ですよねー。

「深夜のキュリオで、私の前でひざまづいて…何でもするって誓ったわよね?」
「前なんか、寝てる私の口をこじ開けて、無理やり食べさせたことだってあったのに」
玲愛の情報操作。ちょっと自慢気でちょっと甘えてる感じの玲愛。ちゃんとダメージを受けてる由飛が面白い。ハンバーグの「あ~ん」を要求する玲愛。それを見ていてわなわなする由飛。仁が玲愛に食べさせようとすると、由飛が仁からフォークを奪う。

由飛「ほら玲愛ちゃん、あ~ん」
意外と守備力高いぞ、風美由飛。


◯お宅訪問
会談失敗後、仁が由飛の家を尋ねる。これは、俗な言い方をすると「お家デート」って奴?由飛はノリノリだけど仁はやや気後れ気味?

由飛「それとも、どうしても帰るって言うの?…玲愛ちゃんの待ってる部屋に」
仁「こら待て、玲愛は待ってない」
本気で妬いてるのか、冗談なのか分からないな、由飛は。

妙に殺風景なピアノの置かれたリビング。壁は防音らしい。流石だな。で、ちょっと隣の部屋を覗こうとして止められる仁。

由飛「し…寝室だから」
仁「…興味あるな」
由飛「え、えっち!」
仁「エッチだもん」

おいこら、ちょっと可愛いぞ、仁。
『リビングを掃除した』せいで散らかりまくっている寝室。それを目の当たりにした仁は由飛との「イチャイチャ」を脇に置いても掃除に乗り出す。

由飛「仁…まるで玲愛ちゃんみたいだよ~」
しっかりしてる度序列だと玲愛>仁>>由飛。由飛が仁を「玲愛ちゃん二号」と呼ぶけれど、由飛から見たら似た者同士で仲良しに見えるのかしら。

“なんだ…このピアノ?”
仁が掃除をしていて抱いた小さな疑問。
埃被ってるピアノ。気になりますね。


◯生暖かい視線
由飛を口説く男が現れましたよ。お?お?お?
かすり「いやほらあそこの20代後半営業マン。なお年齢職業は推定」
自分の彼女が口説かれてニコニコしてるのを目の当たりにしてショックを受ける仁。

かすり「ダメダメ、今ダメージ後の硬直中。こっちの当たり判定もないから、これ以上の攻撃も意味がないけど」
いつからパルフェは格闘ゲームになったんだ。由飛ルートキャンセルで里伽子ルートねじ込むぞww

デートの誘いと気付かない由飛。こいつはなかなかの天然だ。しかも「一枚しかないけど」と彼氏を誘うんだから残酷な子です。

チケットを返してこいと仁に言われ、そのための勇気が欲しいとキスをねだる由飛。「しばらくお待ちください」が終わっても続いてるけどなwwで、それを「尺が長すぎて隠せなかった」とメタ発言。

恵麻「あ~、口の右端のとこ、口紅がついたままよ?」
仁「あいつは口紅なんかつけてないって」
恵麻「あいつって誰?」
仁「………」
恵麻にやられる辺り仁くんも鈍ってますね。由飛の間抜けが感染ったか?


◯里伽子の祝福
バレンタイン商戦へ向けて、里伽子にアイデアを求める仁と恵麻。

里伽子「恵麻さんらしい、洗練されてない味わいがいい感じ」
試作したチョコレートについて、褒めてるような貶してるような一言。恵麻と仁の仲良さげな態度が若干気に食わなかったのだろうか。意外と私怨で動くからな。苦笑

アイデアは毎日客に接してる奴が考えてこそ価値がある、と店長と総店長を完璧にやっつけるお説教の後「とはいえ、一つだけなら面白い手、あるよ」と助けてくれる里伽子。こいつは本社の敏腕営業部長か何かか?ww

由飛を使ってキュリオとの合同企画を、という策を授ける里伽子。策士!そして由飛と玲愛が揉めてるのもお見通し。それが仁絡みなのも分かってる。里伽子チートすぎるだろww

里伽子「今度こそ、絶対に幸せになりなよ!…あたしが言うのもなんだけどさ」
彼女の心中は如何ばかりか。ちょっと切ない。


◯制服スワッピング
2月13日(日)バレンタインフェアの最終日に由飛・玲愛発案のキュリオ・ファミーユ制服交換イベント。ついでに「お帰りなさいませ」と「いらっしゃいませ」もトレード。

◯バレンタインH(由飛編)
忙しかったバレンタイン商戦。閉店後、由飛がお茶を淹れている。
仁「まさか煮立てたりしてないよな?」
これはショコラで美里がやってたのをネタにしてるんだよね。状況も似てるし、美里も由飛も看板ヒロイン(丸戸作品では必ずしも褒め言葉ではないww)だし。

キュリオの制服で踊る由飛を捕まえる仁。歩いてコーナーに、ってのははじめの一歩で鷹村がやってたのだっけ?で、勿論ながら事に及ぶ仁と由飛。

“全身が柔らかい由飛の、さらに、もっとも柔らかい部分。玲愛のサイズに合わせた服のせいで、ちょっとばかり、はちきれそうになってるのはご愛敬”
こら、どさくさに紛れて玲愛さんdisってんじゃねーぞ、こらぁ!あ、そういえばキュリオの制服は胸だけ飛び出る謎仕様でしたね。さやかルートの時は豊満な乳房が出てきて「どんな服だww」と思ったものだが。


◯ダメダメ大学生由飛
最近になってBGMをアレンジとオリジナルと選べることを知って、アレンジにしてみてるんですが、アレンジは音質があんま良くないように感じて、そこが残念ですね。

突然ファミーユに乗り込んでくる玲愛。由飛を連れて更衣室に。姦しさに定評があるファミーユ女性陣がそれを見逃すはずもない。
明日香「…ど修羅場?」
かすり「(ぴく)何ですって?詳しく聞こうじゃないの」
嬉しそうに反応するかすりは少し反省した方が良い。(ぴく)って言ってるしww

かすり「あんたがハッキリした態度取らないから、あんなに仲の良かった姉妹が骨肉の争いに…」
恵麻「明日香ちゃん…玲愛さん、手ぶらだった?」
仁「なんでそう嫌な質問しますか?」
板橋「一応ウチのキッチンをチェックしたけど、それらしいものは持ち出してなかったみたいよ?」

このメンツだと明日香が極めてまともに見えるなwwもしかしたら刺されるかもしれない。niceboat的なあれになってしまうかもしれない。それでも意を決して踏み込む仁。

由飛「仁…仁…仁ぃぃぃっ!わたし…わたし、どうしようっ!」
仁を見るなり抱き着いてくる由飛。事態が飲み込めない仁。

かすり「勝敗…ついてたんだ」
明日香「む~…なんか納得いかない」
恵麻「仁くん…お姉ちゃん寂しい」
板橋「カトレア君…よくぞ我慢したね、えらいぞ」

何でだか、明日香は仁と由飛がくっつくことには一貫して否定的な態度なんだよなぁ。里伽子ならOKで、由飛よりは玲愛…しっかり者系統の人なら許せるのか?

大学をサボリまくってたことが発覚する由飛。既に二度目の一年生、三度目は許されない。留年、退学となるとピアニストのお爺さんによって、フランスへ連れていかれてしまう。

玲愛「なんで、そんな甘えたこと…簡単に、言えるのよ」
仁に縋って泣いちゃう由飛。それを見て複雑そうな玲愛。由飛みたいに簡単に甘えられたら玲愛も生きてて楽だったろうにね。でもさー、世の中には頼るのが上手い人と頼られるのが上手い人しかいないんですよね。


◯特訓開始
まず、由飛は学科試験をクリアしなければならない、と言う訳で大学にやってきた仁だが・・・結局里伽子に頼るのか!このだめ男!しかし里伽子は頼りになるなぁ。流石は里伽えもん。

仁からカリキュラムの紙を咥えて受け取る里伽子が可愛い。あ、でも、これは右手が荷物で塞がってたから口しか出せなかったとかなのかもしれない。違うか。久々に仁と二人だから元気なだけかも。

テストの時間割と試験範囲の情報とノートのコピーとを手に入れた仁。テストに向けての計画も立案済み。実技は本試験を捨て、三月に実施される追試に勝負を賭ける、という作戦。追試は基準点が下がってしまうがやむにやまれず理由がある。

仁「だってお前…ピアノ弾かなくなって、何ヶ月経つ?」
玲愛からの情報と誇りをかぶっていたピアノという物的証拠から、由飛がピアノを弾いていないことを看破する仁。もうちょっと早く気付いてやりなさいよ。毎日暇な音大生なんていないっつーの。

仁はバイトを休んで勉強と練習に打ち込むよう由飛に厳命する。仁と会えないのは嫌だとしょげる由飛。まぁ、仁は由飛に甘いからなー。
仁「…試験の間は、俺が面倒見てやる」
学科の勉強の手伝いに食事の世話と、仁が怠惰で抜け目だらけの女神に捧げる信仰は揺らがない様子。

◯ただいま特訓中
勉強中に居眠りする由飛を叩き起こす明日香。年下に勉強の監視をされる由飛ってどんだけダメなやつなんだ。

明日香「大体、せんせに勉強見てもらって、しかも晩ご飯まで作ってもらうなんて、ちょっとワガママが過ぎないかな?由飛さん」
てんちょとせんせを使い分けながらお冠の明日香。器用だな。

仁との関係という点で、明日香は自分と由飛とを同じカテゴリに入れてるのかもしれない。つまり、仁に世話を焼かれる側の人間ということ。仁の世話を焼く側の人間である里伽子や玲愛なら許せるけど、由飛は許せないってのはその辺りかもしれない。

翌日は恵麻。
恵麻「由飛ちゃん…今は辛いかもしれないけど、頑張るのよ」
由飛「恵麻さん…」
恵麻「あなたは、ファミーユにとって、もう、なくてはならない“仲間”なんだから…」

恵麻「仁くんの気持ち…大切にしてあげてね。…姉からの、お願い」
由飛「仁…大切に、します。宝物です」

心温まる恵麻からの言葉。こんなにストレートに恵麻が仁を譲ってあげる宣言をしたことなかったんじゃないか?良かったなぁ、由飛。

由飛「あ、あのっ…恵麻さん」
恵麻「…なあに?」
由飛「お姉さんって…呼んでもいいですか?」
恵麻「ふふ・・・ふふふ・・・・いいわけないでしょ」
ですよねーwww
由飛よ、あまり調子に乗らないことだ。

さらに翌日。かすりは監視役に向かないだろうなぁ。
予想通り噂話に花が咲き、里伽子と仁の関係について言及して話を面白くしようとする。ホント、この人は・・・。

「リカちゃんは、仁くんが大学からいきなり連れてきてさ、結構、当時から頼りっきりって感じで」
「あれはただの同級生って感じじゃなかったのよね~。なんて言うか、信じきってるっていうか、爛れきってるっていうか、既に倦怠期っていうか」
「ほら、仁くんってどシスコンでしょ?やっと恵麻さん以外に甘えられるコが見つかったんだろうね」
「そ~そ~!だからもう当時なんか見てられないくらいにデレデレと…」

途中から聞いてた仁の逆鱗に触れる。ま、里伽子の話は仁にとって鬼門ですからね。しかし、涼波かすりは逃げるのが速いwwいやぁ、口だけじゃなくてフットワークまで軽いんだなぁ。

由飛「仁がここにいるってわかってないと…弾けないんだ」
なるほど、由飛は精神的なものでピアノが弾けなくなってたのか。仁と出会って、久々に弾けたピアノ。聞かせたい人が見つかったからか、一緒にいて落ち着ける人が見つかったからか。


◯あとひとつ
由飛「う~ん、この胸板のために生きている~すりすりすり~」
この◯◯のために生きてる、ってセリフは良く出てくるなぁ。
元ネタなんなんだろ。
学科はどうにかなった訳で、あとは実技ですね。


◯再発
エオリアン・ハープの回想再び。
そしてその後「…あれ」と言って何度も同じ所で突っ掛かる由飛の演奏。これは、実技試験に向けてもう一山ありそうだな。

マンションのドアの前でぶつかって、ちょっと言い合いをしつつ密着状態を楽しんでしまう玲愛と仁。おいおい仁、それはいかんって。お前は由飛というものがありながら…。

玲愛「避妊くらいはしなさいよ?」
仁「えー、出来ればつけたくないなぁ。」
おいおい、あからさまだな、仁ww

仁が由飛のために入手した課題曲のCD。ショパンの「エチュード25の1」通称「エオリアン・ハープ」玲愛が浮かべた複雑な表情の真意とは?

家に着くと、由飛はピアノを弾いている。他愛のない会話をして、野菜を運び込んで取り敢えず水洗いして、試験終わったら何をしようかなんて話していて、やっと由飛の異変に気付く仁。

何度も何度も同じ所で間違える由飛。その不安から20時間も弾き続け、すっかり憔悴している。弾けない不安は退学、そして仁との別れをイメージさせ、ますます由飛を不安にさせる。普段思いつめるキャラクターじゃないだけに印象も強烈だなぁ。


◯窓辺に佇むお客様
仁が由飛の異常に気付いてから30時間。やっと仁の作った食事を口にした由飛。仁は由飛をピアノから引き剥がし、ファミーユに連れてきた。

ファミーユの片隅で小さくなっている由飛に、普段通りのファミーユを見せてやって安心させてやって欲しいと仁が言う。

恵麻「…うん、わかった。“家族”のためだもんね」
仁「…ありがと」
明日香「い…今のって…そういう意味!?」
かすり「ちょっと恵麻さん、まだ早いよ!二人は若すぎるってば」

“家族”を曲解する明日香とかすり。そうだよね、由飛が家族に加わるみたいに聞こえてしまいますよね。お姉さんとはまだ呼ばせませんけどね。てか、この状況下でギャグを混ぜてくるのがすげえww

玲愛「ゆうべ、あんたの部屋から、由飛のすすり泣く声がしてたけど、それって一体どんな趣味なのよ?」
仁「せめて痴話喧嘩と勘違いしてくれ」

と、お決まりのふざけた会話を挟んで本題。玲愛は最初から非常事態を感じ取って仁に接触していたようだ。玲愛に全てを話す仁。

何度やっても弾けない曲がエオリアン・ハープだと知って驚く玲愛。由飛が全国三位を取った時の曲がエオリアン・ハープだった。得意中の得意曲のはず。何度も由飛が間違える場所を聞き、玲愛の顔色が変わる。

玲愛「あ、あの………馬鹿…っ」

由飛が間違える場所はいつも同じ。玲愛にはその理由が分かったようだ。あ、これって玲愛関連?あの回想で間違ってしまったのは玲愛?


◯人事を尽くして天命を待つ
仁がいないと、由飛が問いかけた時にはいつでも仁が答えてやらないと、由飛はまともでいられない状態になってしまっている。丸戸ヒロインは主人公への依存度が高い面倒なキャラが多いと言われてるが、由飛がそういうタイプとは思わなかった。

板橋と何か協定を結んだ模様の仁。
仁の体調を気遣う板橋が優しい。普段どうしようもない奴だけに、こういう時に良い奴だと、ついついほだされてしまうよね。映画のジャイアン現象か。

雪道を温め合って歩く二人。
“頑張って頑張って、頑張れる人間が、限界まで頑張って。いつか…いや、もう来週だけど。報われることを、信じよう。”
何か、この仁くんの悲痛さに泣けてしまうよ。

姿を消した明日香と玲愛。仁は彼女たちと結託して何かしているのか?玲愛を借りる分、仁はキュリオで働いてる模様。厳しい内容の言葉と、優しい口調で仁に語りかける板橋の適度な距離感が仁には心地よかろう。

仁が少し目を隙に、アンティークショップのピアノを借りて練習を再開していた由飛。勿論、いつも躓くところから少しも進めない。

由飛「何で、なんで、なんでぇ…っ!こんなのわたしじゃない…っ、花鳥由飛じゃ…ありえないよぉっ!」
仁も由飛も心が折れかかっている。仁の方は体力的にも限界が来ている。それでも由飛を励まし続ける仁。見ていられん。

ついに倒れる仁。流石に限界だったか。
翌朝。何故か声が出ない仁。この声が出ないってのはどういう意味があったんだろうなぁ。限界の限界ってことなのかなぁ。Re-orderで追加された短編でも風邪を引いて声が出なくなってる。

ADVでは所謂「立ちグラ」と「台詞」だけがキャラクターの存在であって、立ちグラがない仁にとっては台詞だけが存在の要素。それを失うってのはキャラクターとしての死に等しい、みたいなことを考えた。まぁ、あんま関係ないかも。

玲愛からの電話で告げられる「こっちの準備は完了」の一言。
“天命が…やってきた。残り24時間にして、間に合わせてきやがった。これが最後の賭け…神様仏様…花鳥玲愛様…お前に、託したぞ。”
さあ、盛り上がって参りましたぁぁ!!

由飛が得意だった、それでも弾けなくなって苦しんでいる曲は、玲愛が弾けなかった曲だった。やはり回想シーンは玲愛のものだったか。玲愛が負った心の傷を背負ってしまった由飛。

玲愛「コンクールで賞は取れないけど…進級試験くらいなら、余裕で通るわよ?」
ブランクを乗り越え、かつての自分を乗り越え、由飛のトラウマを取り除くために一週間でエオリアン・ハープを物にした玲愛。「努力家」花鳥玲愛の面目躍如。やっぱりすげえな、こいつは。

由飛のトラウマと、姉妹の間に横たわっていた目に見えない障害を、エオリアン・ハープの音色が消し飛ばす。感動の涙を流し、玲愛と仁とを抱き締め、そして安心して眠る由飛。



由飛、仁、玲愛の川の字で眠る三人。
色んなものを乗り越えられて、その結果の形。
かすり「春一番~、仲むつまじく~、姉妹丼~?」ってこら!


◯ものすごいえっち
約束していた「ものすごいえっち」です。

ものすごかったですねww


◯由飛True
あれから三年。由飛の卒業式。
花鳥姉妹は相変わらずの様子で楽屋で一喧嘩したとか。由飛は「今日の演奏で、見せつけてやる」と言っていたらしい。一体何をするつもりか。

玲愛「…まだ諦めてないからよ」
仁を諦めてない様子の玲愛。なかなかに執念深いぞ、流石は黒スト女。



ショパンじゃないしww
「仁のために歌う」宣言をして、「仁を渡さない」宣言をして、仁と由飛を巡り合わせた曲「つまんない恋」を歌う。最後決めてきましたね。

見事な看板ヒロインでしたよ。うん。
王道過ぎて安易な点もあったかなと思いますし、ルート分岐前まで期待度は低めだったんですけど、由飛が抱えてる闇の深さ、それを必死に支える仁の悲痛さ、玲愛のカッコ良さ、この三点が由飛シナリオを良いものにしてたなぁ、と感じました。
最後の由飛の台詞、良かったですね。

ついに里伽子ルートです!!