一度に二つの困った事態が生じる。
まず、更生した静の両親が静と暮らしたがっているということを静に伝えたものの、方法を誤って傷つけてしまったこと。
もう一つは、静と交際(?)してるのが寮の仲間にバレたこと。
寮の仲間から一斉に批判を浴びることに。
確かに、航は静の「保護者」ということだったんだけど、
色々経緯があったとは言っても10代の男女がそういう仲になってしまうのは、
そんなにも批判されることだろうか、とも思ってしまう。
寮の仲間の怒りが僕に対して迫ってこなかったのは、
静をつぐみ寮に連れてきた時の経緯が詳しくは描かれていないってのもあるかもだけど、
見た目や情緒はともかくとして静が航と1歳しか違わないってのもあるかもしれない。
例えば静が見た目通り小6とか中1とかだったら納得できるかもしれない。
「親子のはずだったのに」ってのをもっと強化したのが「世界で一番NGな恋」ってことになるのかな。
あれは、たしかに、「おい、まずいだろ」って感じだった。
関係が、友達→親子→道を踏み外して男女の関係、と変化していくのをゲームの中で見ているからなぁ。
海己は航を信じている。
この辺りは、なんか海己ルートの伏線なんだろうな。
航と海己の間には何かあったっぽい。
藤村の家に行って、静の両親と話して、本当に静を思う両親になっていることを感じて、
静と自分がどういう関係なのか、胸を張って言えない自分が悲しかった航。
航は、静との関係に胸を張るために静を帰さなければならない。
取り敢えず海己には理解してもらえて、許してもらえて、
あとは、傷ついて部屋に閉じ篭ってしまった静を説得する、ということに。
で、部屋の前で20時間ほど粘って風邪を引く。
静は航が心配だけど、でも自分から折れるということも出来なくて、
結局どうするかって言うと、奈緒子に電話かけて助けを求める。
静をワガママだと叱った後、航を助けてやる奈緒子。
ただし、その方法はかなりアレな感じで。
お薬口移し。
舌出して笑う奈緒子可愛い。
つぐみ寮総出で静に言葉をかける。
大好きな静が、大好きな人を増やして、ちゃんとつぐみ寮を巣立っていけるように。
この辺りの語りの上手さってのは、やはり丸戸史明である。
皆で学校をサボった分、補習のために夕日を浴びながら学校へ。
航の背中には、安らかな表情で眠る静。
イイねぇ。
エンドロール入ってその後。
物凄く成長して帰ってきた静。
途中の流れはともかく、最後の辺りは作家の良さが出てたなぁ。
細かい言葉回しの技術も丸戸史明の魅力で、その点はこのシナリオでも出ていたけれど、
でも、やっぱり構成として弱くて甘くて惹きつけが足らない部分が多かったかなぁ、と思ったり。
んー、残念。
今日はここまで!!